2006年02月28日

ギョウジャニンニク(キトピロ)

昨年、北海道より2株持ち帰って庭に移植しておいたギョウジャニンニク(アイヌ語でキトピロ)のうちのひと株から芽が出てきました。

キトピロ1.JPG
9つほど芽が出ています

ギョウジャニンニクは自生しているのは関東以北なのですが、うちは結構涼しい地域なので大丈夫だと思ってはいたのですが、無事生えてくれてよかったです。あとは夏の暑さをどう乗り切れるのかでしょう。
しかし、9つじゃ1回か2回炒め物にでも使ったら終わりだし、観賞用かな。もらってきた株はもう10年以上経ってそうな立派なものだったので立派な3枚葉の太いやつに育ってくれると思います。

ちなみにギョウジャニンニクは1年目は1枚葉、2〜3年で2枚葉、3〜5年でやっと花が咲き、4〜5年目以降に3枚葉になり、子株が増えていくという非常にのんびりした山菜です。ので、採りすぎは注意すべきだし、根を残しても再度元気な株になるには3年ほどかかるので、採取には非常に気を使うべきものです。

ちなみに間違えやすい植物にスズランやコバイケイソウの若株などがありますが、ギョウジャニンニクはかじればニンニクのようなきつい香りがするのですぐわかります。
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育すう箱撤去

今日は育すう箱を撤去しました。
一番小さいヒヨコが生後5日目で我が家に来たとしてももう3週間はたった計算になるので、もう普通の鶏舎で飼って問題ないと判断しました。ヒヨコ電球も撤去したので、今晩からはヒヨコは夜はちゃんと真っ暗な中で過ごすことになります。

あと、えさ箱も新設。これまでの容器では上に乗って足で餌を掻き出すやつがいて、地面に餌が飛び散っていたので、四角い箱の四方に首を突っ込む穴を開けて、そこから餌を食べるような仕組みのものにしました。水入れもぼちぼち鶏舎から首を出して飲む方式のものに変えていくつもりです。

しかし、今日鶏舎の中で作業していて思ったのは、鶏糞が全く臭くないということ。我が家に来た当初は運搬の時からずっと臭くて、育すう箱もすぐに臭くなったのに、今は全然においがないです。これは間違いなく餌の違いでしょう。もらってきた先ではヒヨコ用の高栄養配合飼料を使っていたはずなので。

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2006年02月26日

餌の自家配合

今日は雨でひまなので、餌の配合及び調達方法について考えました。
まず、以前紹介した中島正著「自然卵養鶏法」を参考に餌の配合割合を以下のように決定しました。
数値は、現在の11羽中の5羽がメンドリでそれらを継続飼育する場合を想定しています。
※発酵飼料に関しては導入するかどうかは現在はまだ検討中。

a 穀類 40
b ヌカ 35
c 魚類  3
d おから 7
e 貝殻  5
f 緑草 10

aの穀類は現在はコゴメ(クズ米)を与えており、しばらくはこのまま。1羽あたり40g、5羽で200g。年間70kg

bのヌカは農協の精米所で入手可能。1羽あたり35g、5羽で175g。年間60kg。

cの魚類は1羽あたり生魚で10gと想定。年間3・5kg。5羽で年間18kg。これは料理の際に出るアラ、春期以降の釣り・漁の雑魚利用でまかなうことが可能。
保存方法は冷凍、乾燥など試してみる。昔ながらの方法としては2時間ほど煮てからヌカと混ぜるというやり方がある。
当面はなにか代替のものを用意する。

dのおからは1羽あたり7gとする。年間2・5kg。5羽だと年間15kg。これに関しても豆腐屋でただでもらえるならもらうが、いまいちめんどくさいのでなんとか自家調達を考えたい。
案としては最近はやりの自家製豆腐作りを始めることで、おからを作るというのが考えられる。
試案:1回あたり300gの大豆を使い、2丁分の豆腐を作る。それにより出来るおからは400g強(推定)。5羽の10日分に相当する。つまり、10日に一度豆腐作りを生活に組み入れることでおからの自家調達が可能となる。年間の大豆の消費量は約10kg、にがり1000cc。

eの貝殻は、1羽あたり5g。年間約2kg。5羽だと10kg。これは春期の潮干狩り、夏の素潜りの際に拾ってきてそれを砕けば自家調達可能。当面は市販のボレー粉を利用。

fの緑草は、春期から秋期は庭先の雑草を利用。1羽あたり生草で70gとし、5羽で350g。
冬季はクズ野菜の利用や簡易サイロの導入も検討する。自家調達は問題なし。

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2006年02月25日

第2回体重測定

昨日の金曜日一週間ぶりに体重測定をしました。
これからやる気が続くようなら週に一回ずつ計っていこうと思います。

体重測定中.JPG
針がぶれて計りづらいです

今回の結果は以下の通り

a 600(+160) 茶まじり
b 510(+110)
c 360(+100) 
d 340(+90)
e 290(+80) 半分茶色
f 230(+60) 半分茶色2
g 240(+70)
h 190(+30)
i 150(+40)
j 150(+60) 全身茶色
k 130(+50)

やはり予想通り大きいやつと小さいやつの差は開いていってるようです。
ただ、若干成長が遅いやつと早いやつの差があるみたいだけど、たぶんまだ誤差の範囲内だと思うので、もうしばらく様子見です。

体重計とヒヨコ.JPG
なかなか体重計に乗ってくれない

でもまあみんな元気そうなので、餌はこのままで継続。貝殻を砕くのが大変なので、昨日ホームセンターでボレー粉を3袋購入。これをしばらくは混ぜてやることにしました。暖かくなったら海に行った際についでに拾ってこようと思ってます。
あと、くず野菜は現在ほうれん草。ヌカは農協で大量にもらってきました。
今後の課題は動物・植物タンパクの確保とコゴメが尽きた後の穀類です。



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2006年02月23日

風邪をひいたみたい

今日、鶏舎をのぞくと2羽くらいくしゃみしているやつがいました。
風邪をひいたみたいです。まあ、放置するしかないんですが。
ずいぶんとあたたかくなってきたので、もう5日ほど前から育すう箱の毛布、のれんなどを撤去しています。ヒヨコ(もうニワトリみたいなやつが半数ですが)もほとんどが育すう箱に入らずに止まり木で寝てます。

一番小さいやつがもうちょっと大きくなったら育すう箱自体を撤去する予定です。
で、ひまなときに産卵箱を設置するのと、止まり木をもうちょっとちゃんと設置するのをやらないといけません。あと、ニワトリが足で掻き出したりこぼしたりしないつり下げ式のえさ箱も作らないといけません。

餌は、コゴメとヌカをメインにくず野菜をたくさん与えてます。あとはこないだ拾ってきた大量のカラス貝の貝殻を砕いてあげてみたりしてます。動物性タンパクをたぶんもうちょっと確保してやらないといけないはずで、魚屋で捨てる用の魚のアラなどをもらってこようかとも思っています。

あと、茶色頭だったやつがもうちょっと首のアタリまで茶色っぽくなってきました。一番小さいヒヨコも羽の一部が茶色いです。

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2006年02月17日

スズメの解体

スズメの解体のやり方を書きます。基本的にニュウナイスズメ、ヒヨドリ、ムクドリなどの小鳥は皆同じです。

1.まず、網に掛かったスズメは親指でポキッと背骨を折ればすぐ死にます。スズメは小さいので血抜きは必要ありません。
その後の処理は帰宅後で十分ですが、猟の合間に暇なら内臓だけ出します。
内臓の出し方はスズメの肛門の辺りを爪でつまんで皮膚をちぎり、親指でおなかをぐっと絞り出すように押すと内臓がボロッと出てきます。それを引っ張って捨てます。

スズメ解体します.jpg
内臓を抜きました

2.帰宅後、羽をむしります。冬季なら1日2日置いておいても問題はないです。羽の第一関節は落とします。この際、強く引っ張るとすぐに皮がむけてしまうので注意しましょう。スズメの旨味は皮にかかっています。頭は向きにくいので、皮ごとやってしまって結構です。

スズメ毛引き終了.jpg
毛引き終了

3.むしり終えたら、調理バサミで足、くちばしをちょん切ります。

4.あとは、肛門からハサミを入れ腹を割って開いてから、中をキッチンペーパーなどで拭いて終了です。洗った方がきれいになりますが、ちょっと水くさくなる気がします。ちっちゃい心臓が残ってますが、それはつけたままでもはずしてもどっちでもいいです。
1羽1分くらいでやれたらまずまずのスピードです。

スズメ解体終了.jpg
これで解体終了

これであとは、醤油、みりん、砂糖、酒、山椒を混ぜて作ったタレに浸けて炭火で焼けば、骨までおいしく食べることが出来ます。





posted by 豆狸 at 19:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

体重測定

今日は昼間に時間があったので、ヒヨコたちの体重測定をしました。
もらった先の人は5日くらいから2週間くらいまでと言っていましたが、いくら温室で市販のヒヨコ用飼料を与えたとしても一番でかいやつは大きすぎると思うので、実際はもらってきた時点で3週間以上のやつも混じってたと思えます。

体重測定1.jpg
こいつが一番でかいやつ440グラム

測定結果は、以下の通り。

440 性格おとなしい
400
260 いちばん元気
250
210 茶色頭
170 茶色頭2
170
160
110
 90 全身茶色
 80

体重測定2.jpg
下から2番目90グラム

だいぶ、大きさが違いますね。しかも、ウチに来てから荒飼料に変更したので小さいやつにはちょっときついかもしれません。この差は広がる可能性があると思います。まあしかし、ゆっくり大きくした方が卵を産ますにはよいらしいので、肉用のオンドリが大きいやつだといいなと思う今日この頃…。

茶色後ろ向き.jpg
唯一の全身茶色のヒヨコ
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カモ

猟期の最終日である昨日(2/15)、私の所属する猟友会の皆さんと無双網によるカモ猟に行ってきました。
普段はひと網しか張りませんが、最終日はカモが来る可能性のあるポイントに何カ所も張ります。
なので、無双網を引くのは普段は先輩がやるのですが、この日は私にもその役割がまわってくるので緊張します。結局、3網張ってトータルで30羽。マガモ、ヒドリガモ、コガモが捕れました。
今年はカモ猟は不調でしたが、最終日はまずまずうまくいったのでみんなで笑顔で猟期を終えることが出来ました。

マガモは通称アオクビと呼ばれています。オスの頭がきれいな緑だからです。カルガモとともに狩猟鳥のカモ類の中では大型のカモです。アオクビが一番うまいという人もいます。

アオクビ.jpg
マガモ7羽

ヒドリガモは通称ピーピー。ピーピーと特徴的な声で鳴くのでそう言われています。カモ類の中では青草が好きな種類です。オスの頭は茶色です。


ピーピー.jpg
ヒドリガモつがい

コガモは通称デッチ。まあ、小さいからですね。よく子供のカモだと思っている人がいますが、れっきとした大人のカモです。

デッチ.jpg
コガモ4羽
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2006年02月16日

もう4日経ちました

ぴよぴよ.jpg
えさ箱に入って米を掻き出すやつも…

ヒヨコが来て二日ほどは夜は氷点下になっていたので、保温に気をつかったのですが、昨日今日とあたたかいので30wのヒヨコ電球だけにしています。
餌はもらってきたところでは栄養満点のヒヨコ用の市販飼料をつかっていたはずですが、コゴメ中心の餌でも喜んで食べています。昨日は、鴨捕りに行った田んぼに捨ててあった、白菜とほうれん草の葉っぱを拾ってきてあげました。あと、台所でしけって放置してあった煮干しもちょっとずつ混ぜて与えてます。
えさ箱の中に入ったり、餌があたりに散らばったりするので、もう少ししたらつり下げ式のえさ箱を作る予定です。

がんつけ.jpg
カメラを向けるとつついてきます

それにしても元気で人なつっこいです。小屋に近づくだけで餌をくれると思ってピヨピヨと育すう箱から飛び出してきます。もともと、赤玉系の鶏は神経質な白色レグホンなどと比べるとおっとりしてて順応性が高いので平飼いに向いているそうです。あんまり仲良くすると食べる時つらいかな。
posted by 豆狸 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 養鶏日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月14日

鶏小屋完成&ひよこ入手

昨日、急にヒヨコが来ることになったので、前日から大急ぎで鶏小屋と育すう箱を完成させました。

完成鶏小屋.jpg
やっと完成した鶏小屋

真冬ですが、屋外で厳しく育てることにしました。育すう箱は外敵からの安全性も考えて、鶏小屋の中に仮設しました。そこは地面ですが、多めに切りわらを敷き詰めて30ワットの裸電球を吊しました。蓋は換気を妨げない程度につけ、毛布で箱をくるみました。これでもかなりハードな環境だとは思いますが。さらにカイロなどを使い保温の工夫も最初に何日かはする予定です。

到着.jpg
夜中に到着した育すう箱のヒヨコ

ヒヨコは結局生まれてから5日〜20日くらいのバラバラの大きさのやつが全部で11羽。赤玉の雑種だそうです。みた感じは1羽が全身茶色いのと2羽がやや茶羽が混じってる以外は白いのですが、この後の成長でまだどうなるかはわかりません。

とりあえず元気.jpg
まずまず元気です

餌は猪の撒き餌に使っていた残りのコゴメと週末の鍋の際に大量に出た野菜くずをとりあえずあげました。飼料の配合については今後研究を進める予定です。
なるべく金をかけずに大きくしたいと思っています。
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鹿の心臓の燻製

鹿の心臓で燻製を作ります。これまでレバーはよく燻製にしていたのですが、心臓は初めてです。
鹿肉をやる時と同様のレシピでやってみます。

ュの心臓2個.jpg
鹿の心臓2頭分

仕込み:
心臓500kgをストックパックに入れ、塩15g、三温糖5g、ナツメグ、シナモン、タイム、オールスパイス、黒胡椒を数gずつを混合したものをまぶし、よく揉み込みます。
それを冷蔵庫に保管。約1週間ほど置きますが、その間1日1回くらい香辛料がよくまわるように冷蔵庫から取り出して揉みます。

仕上げ:
1.取り出した肉をよく洗います。次に流水で2時間ほど塩抜きをするのですが、調味料としての利用と保存性を考えてこれは今回は省きます。

2.水気を拭き取ったあと、乾いた布にくるんで冷蔵庫に半日保存します。今回は鹿の血肉の処理に使って残った「紙おむつ」でやっちゃいます。含有水分量が減った方が保存性は高まるので。

3.肉にフックかたこ糸をかけ、風通しのいい日陰で2時間風乾します。
次にスモーカーに吊し温熱乾燥(約50℃)を1時間、チップを入れて約65℃で4時間燻煙。
燻煙終了後はそのままスモーカーを開けずに冷ましたら完成です。
冬場以外はラップに包んで冷蔵庫に保存します。
今回は鹿肉ハムと同様に一つは3時間で取り出して、2時間約75℃のお湯でボイルしました。
これで食べ比べてみて、次はレバーのレシピでもやってみようと思います。

※猪ベーコン、と一緒に作っているので、温度などは同様の処理になっています。味を重視する場合などはまた塩抜きの時間や燻煙の温度が異なってきます。

鹿心臓完成.jpg
二通りのやり方で完成
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鹿肉ハム

鹿のモモ肉でハムを作ります。一般的にハムという場合、最後にボイルします。これで、燻煙だけのものよりもしっとりと仕上がります。今回は保存性を重視して塩抜きの課程を省いてみます。

ュのもも肉.jpg            鹿のモモ肉2ブロック

鹿ハム.jpg
鹿ハム完成です

仕込み:
モモ肉1kgをストックパックに入れ、塩30g、三温糖10g、ナツメグ、シナモン、タイム、オールスパイス、黒胡椒を数gずつを混合したものをまぶし、よく揉み込みます。
肉が分厚い場合は串で何十カ所か刺しておくと塩・香辛料が均等にしみます。
それを冷蔵庫に保管。約1週間ほど置きますが、その間1日1回くらい香辛料がよくまわるように冷蔵庫から取り出して揉みます。

仕上げ:
1.取り出した肉をよく洗います。次に流水で2時間ほど塩抜きをするのですが、調味料としての利用と保存性を考えてこれは今回は省きます。

2.水気を拭き取ったあと、乾いた布にくるんで冷蔵庫に半日保存します。今回は鹿の血肉の処理に使って残った「紙おむつ」でやっちゃいます。含有水分量が減った方が保存性は高まるので。

3.肉にフックかたこ糸をかけ、風通しのいい日陰で2時間風乾します。
次にスモーカーに吊し温熱乾燥(約50℃)を1時間、チップを入れて約65℃で3時間燻煙(今回はヒッコリーのチップを使用)。
燻煙終了後は鍋に水を張り、冷水から2時間ボイルします。温度は約75℃です。
それが終わって水気を拭き取ったら完成です。そのままさましましょう。
冬場以外はラップに包んで冷蔵庫に保存します。
このレシピでおそらく数週間は持つのではと思ってます。
※猪ベーコン、と一緒に作っているので、燻煙の温度などは同様の処理になっています。味を重視する場合などはまた塩抜きの時間や燻煙の温度が異なってきます。
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猪肉ベーコン

猪のバラ肉でベーコンを作ります。今回は比較のため市販の豚肉でも同様のやり方でやってみます。
燻製の本などでは非常に丁寧なやり方が記されていますが、簡単なやり方でやります。

猪バラ肉.jpg             
猪のバラ肉です

ベーコン完成.jpg
ベーコン完成

仕込み:
バラ肉500gをストックパックに入れ、塩20g、三温糖5g、ナツメグ、シナモン、セージ、黒胡椒を数gずつを混合したものをまぶし、よく揉み込みます。
それを冷蔵庫に保管。約1週間ほど置きますが、その間1日1回くらい香辛料がよくまわるように冷蔵庫から取り出して揉みます。

仕上げ:
1.取り出した肉をよく洗います。次に流水で2時間ほど塩抜きをするのですが、調味料としての利用と保存性を考えてこれは今回は省きます。

2.水気を拭き取ったあと、乾いた布にくるんで冷蔵庫に半日保存します。今回は鹿の血肉の処理に使って残った「紙おむつ」でやっちゃいます。含有水分量が減った方が保存性は高まるので。

3.肉にフックかたこ糸をかけ、風通しのいい日陰で2時間風乾します。
次にスモーカーに吊し温熱乾燥(約50℃)を1時間、チップを入れて約65℃で4時間燻煙(今回はヒッコリーのチップを使いました)。
燻煙終了後はそのままスモーカーを開けずに冷ましたら完成です。
冬場以外はラップに包んで冷蔵庫に保存します。
このレシピでおそらく数週間は持つのではと思ってます。

豚ベーコン.jpg
豚ベーコンです

猪ベーコン.jpg
猪ベーコンです


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2006年02月09日

キツネ

今期はキツネも掛かりました。
今期はワナの設定をウリ坊も掛かるくらいにしている(猟禁止区域に架けているので、猟犬が来る可能性はほぼないので、丸焼き用のウリ坊が1頭欲しい)からか、小型獣がよく掛かりました。
タヌキ4頭を筆頭に…。
で、キツネは食べたことないし、タヌキよりまずいとの噂だったので食べてみようかとも思いましたが、近づいたらあまりに臭いので食欲がなくなりリリースしました。
なんというか動物園の猛獣館のようなにおいでした。
さすが肉食獣だなという感じでした。
ま、その後結局友人が捕獲したものを食べることになったのですけどね。
やっぱまずかった…。キツネウドンは油揚げに限ります。

キツネ.jpg
一瞬、柴犬かと思いました
posted by 豆狸 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

麹と味噌の作り方

お味噌の作り方です。麹も一緒に作ります。麹は他にもいろいろ利用できます。
麹は完成したらすぐ使った方がいいので、麹と味噌を連続して作ることにしています。
なお、これは私の実家のやり方なので、分量の比率などはいろいろ違うやり方があると思います。
他の人のやり方と比較してみると麹の割合がこのやり方は高いです。その結果できあがる味噌の色が黄色っぽい感じになる印象があります。
時期は12月はじめくらいに実家では作りますが、今回はだいぶ遅れました。

材料: 麹 米2升(約3kg)、麹の花(種麹)3g、水
   味噌 大豆1升(約1.3kg)、塩6合(約1.1kg)、大豆煮汁1.5リットル
    ※完成品は8キロくらいになります。

1日目夜
麹:
米を洗ってたっぷりの水につけます。

2日目夜
麹:
1.米をザルにあげてよく水を切り、蒸し器で約1時間ほど蒸します。

2.蒸し上がったら、もち箱(木製)にあけて人肌までさまします。

3.そこへ麹の花(種麹)を振りかけてよく混ぜ合わせ、平らにならします。
上にふきん等をのせて、箱の上下をナイロン2枚で挟んでホームコタツに入れます。
※ナイロンは水滴が床などに付かないようにするためのもので、密閉してはいけません。
※ホームコタツは最低にして、電熱器の真下には置かないようにしてください。

もち箱に米.jpg
もち箱に米を入れました

3日目夜 
麹:
コタツから出して、もう一度よく混ぜ合わせます。
もう麹が発熱してて暖かいです。
それをコタツの中に戻します。
実家でもそうでしたが、暖かいのと感触が気持ちいいので、よく足をのせたりしてしまいます。まあ、ナイロンをかぶせてるので衛生上問題はないはず…。

こうじ2日目.jpg
1日たった麹です

味噌:
3日目から味噌の準備を始めます。
大豆を洗って、たっぷりの水につけます。

4日目朝
麹:
コタツの電源を切ります。

4日目夕方〜
麹:
麹完成。
できあがった麹をコタツから出して、紙の上に広げてさまします。
米1升から約1升7合の麹ができます。今回は重さでは3キロの米から4・5キロの麹ができました。だいたいこんなもんですね。このうちの3升分を使い、4合ぶんほどが残ります。これを木綿の袋に入れて常温で放置するとそのうち麹の花が出てきます。これを冷凍しておけば来年以降の麹作りに利用可能です。
※ただ、色は黒っぽく、麹にした時も市販のものを使うよりは香りが落ちます。

味噌:
1.大豆をやわらかくなるまで煮ます。煮る→さます→煮る→さますをくりかえすと燃料の節約になります(さますときはタオルなどで包むとさらによい)。私の場合は薪ストーブに乗せておくだけなので、煮続けます。まあ4〜5時間くらいでいいと思います。あくはとりましょう。

2.次に、大豆をザルにあげ、豆はあたたかいうちにつぶします。
煮汁は捨てずにさましておきます。

大豆つぶし.jpg
簡単につぶせます

3.最後につぶした豆、麹、塩、煮汁をよく混ぜ合わせます。耳たぶくらいのかたさになればオッケー(これは煮汁で調整)。これを容器に仕込んで、上にラップをかけます。私はラップでなく酒粕をぴっちりかぶせます。ふちには塩をふっておくとカビがきにくいです。

完成です.jpg
完成です

で、3ヶ月くらい寝かせてからぼちぼち食べ始めます。
夏を越すまでは麹の米粒が固いまま残るので使う時はすり鉢ですって使います。
夏には酒粕がフニャフニャになるのでそれは粕汁にでもして食べましょう。
posted by 豆狸 at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 保存食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スズメ

今日は猟友会のおじさんと無双網でのスズメ捕りに行ってきました。
天候も不安定で寒い中、半日がんばって80羽でした。
まあまずまずの猟果。調子のいい時は数百羽捕れるんですけどね。
そのあとの夕方からの鴨捕りは餌場に10羽くらいのカルガモ、マガモ、コガモが寄るも無双網の不調で不発に終わりました。残念。
その後の宴会でもうふらふらなのでこれにて眠ります。いつか元気な時に無双網猟法について説明します。

スズメ.jpg
持ち帰った40羽
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2006年02月07日

鶏小屋建設開始

今日の午後、鶏小屋の建設を開始しました。
資材を買うのはバカらしかったので、家のまわりの廃材などを利用して何とか骨組みと屋根、扉を作りました。
1m×2mなので成鶏で4〜5羽飼える広さです。ただ、屋根の張り出し部分が2尺は必要とのことだったので、以外と大変でした。
あとは金網を買ってきて周りを囲んだら、すじかいを入れて完成です。ま、内装は別ですが。
これとは別にヒナ飼育用の「育すう箱」も作らないといけません。

鶏小屋.jpg
骨組みと屋根は完成


posted by 豆狸 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 養鶏日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミートミンサー

毎年春先に鹿肉でソーセージ作りをするのですが、いつも手動ミンサーでみんなへとへとになります。
でも、電動式は数万円もして高いので、今回は金属製のミンサーを購入してなんとかそれに電動ドリルを設置できるように細工してみようと考え、今回は下の商品を購入しました。これには3サイズのソーセージ用ノズルが付いてるのがよいです。あとは次に紹介するものよりもサイズが大きく作業がしやすいです。設置方式は万力型。


CAPTAIN STAG ミートミンサー M9100

以下のものは友人が使用しているタイプ。こちらはミンチ肉のサイズを決定する穴の開いた金属板が2種類あるのがよい点。設置方式は吸盤貼り付け型。


イタリア製 ミンサー


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尺アマゴとウナギカーテン

去年の夏に獲った尺アマゴとウナギカーテン。
アマゴの上は15cmくらいのアユです。
ウナギはこの日一日で計6匹を二人で捕獲。一番右ので900gありました。
早く春が来ないかな。

尺アマゴ.jpg
尺アマゴとアユ

ウナギカーテン.jpg
ウナギ6匹です
posted by 豆狸 at 01:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 釣り・漁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月06日

アライグマ

今年初めてアライグマが掛かりました。
各所にいるいるとは聞いていたのですが、まさか自分の家の裏山で掛かるとは…。
海外のサイト等を調べるとシチューなどにして食べるのが一般的な様子。
焼き肉とシチューにしてみましたが、焼き肉にするとちょっと臭みを感じます。
友人曰く「タヌキとアナグマの中間ぐらいのうまさ」だそうです。

アライグマ.jpg
左手にククリワナ
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大根の甘酢漬け

簡単にできる即席のお漬け物です。

1.中ぐらいの大根(約1kg)の皮をむいてから四等分にします(縦に半分、横に半分のかまぼこ型)。

大根漬け込み.jpg
4等分してパック

2.それをストックパックなどに入れて、砂糖100g、塩30g、酢35gを混合したものを入れてよく揉み込みます。

3.これで終了。冷蔵庫に保存して三日ほどたてばもう食べられる状態になります。

大根甘酢漬け完成.jpg
完成です



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2006年02月04日

シカ

今年は鹿は4頭捕りました。昨年までは子鹿はリリースする方針だったのですが、あまりにも鹿が山という山で増えているので、今年からは子鹿も食べることにしました。まあ子鹿の方が肉も軟らかくておいしいし…。
ここ数年は全国的に鹿の捕獲数の制限が緩和される方向にあります。

鹿1.jpg
1歳の若いメスジカ
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タラノメのふかし栽培

最近の山菜ブームもあり、トゲなしのタラノキが近所のホームセンターで売られてました。
タラノキを5センチくらいにぶつ切りにしてそれを水栽培して芽をいっぱいとる「ふかし栽培」という方法があると以前聞いたことがあったので、それをやってみようと購入してみました。
3月くらいにやればいいとのことなので、とりあえずは庭に地植えしようかと思います。
もはや全く、山菜ではないですが…。

posted by 豆狸 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 山菜・果実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月03日

アナグマとタヌキ

今年捕れた獲物で一番おもしろかったのはアナグマ。
前々からアナグマ、タヌキともにムジナと呼ばれている話とかを聞いていて食べ比べたいと思っていたので。
結果はアナグマの圧勝。タヌキはくさくて食えない。
昔の人が食べてた「たぬき汁」ってのは実はほとんどはアナグマ汁だったそうです。
※アナグマとタヌキに関しては別記事で詳しく書いています。

アナグマ.jpg
初めて捕ったアナグマ

狸2.jpg
両手で掛かったタヌキ
posted by 豆狸 at 00:10| Comment(2) | TrackBack(1) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月02日

豆狸とは?

「豆狸はなあ、ワシが小さい頃は裏のお寺の床下にぎょうさんおってなあ。目ぇギラギラさせて何十匹もおったわ」
「大きさはそやなあ、親指の先くらいやなあ」
「それで、村の若いもんがかっこつけて高下駄履いて歩いてたら、その歯と歯の間にスーッと入ってスッテーンッと転ばす訳や。それで相手があわてとる隙にサーッと弁当盗んで逃げていくんじゃ」
「ありゃあほんまにいたずら好きな動物や」

これは、私が子供の頃からよく祖母に聞かされていた話。数年前、もう90歳を越える祖母とまた豆狸(ちなみに「まめだ」と読みます)の話をしていると、横で話を聞いていた母が、

「最近はあんまり見んようになったわねー。おばあちゃんの頃はようけおったんやねー」

…豆狸は結構全国各地に言い伝えの残っている妖怪ですが、これだけ普通にその存在が語られていると何となくいるような気になってきます。
今も屋根裏をネズミがどたばた走り回ってる音が聞こえてますが、それが実は豆狸だったりして…とか想像するとなんとなく楽しい気分になってきます。
ま、ネズミ捕り器にかかってたらびっくりですけど…。

というわけで、その愛すべき妖怪から私のニックネームはとらせていただいてるわけなのです。
posted by 豆狸 at 01:23| Comment(8) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

書籍紹介『自然卵養鶏法』


 『自然卵養鶏法』

養鶏の本の紹介です。以前知り合いの農家のおじさんに鶏を飼うなら必ずこの本を読むように言われた本です。比較的古い本だったのですが、2003年に増補版が出ていたようで、早速購入しました。
この筆者は農家による小規模平飼い養鶏(数百羽程度)を推奨しています。なかなか独特の語り口で企業養鶏や輸入穀物を批判したりしていて、読んでいてもおもしろいです。数羽から10羽程度の自家用養鶏についての項もあるので、今回はそれにならって進めようと思います。

posted by 豆狸 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フードスライサー

これまで猪のバラ肉を牡丹鍋用に薄く切るのがいつも大変だったので、お正月の浮かれた勢いでフードスライサーを買いました。デロンギ社のものです。
早速試し切りしましたが、かなりいい感じでした。
これまでベーコンなどの燻製を作ってもそれが薄く切れないのが難点だったので、それが解消されるかと思うとがんがん作ろうかなという気にもなりますね。
食パンを切ったりも出来るようです。


デロンギ 電動フードスライサー SL360
posted by 豆狸 at 00:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月01日

家畜と家禽

知り合いからヒヨコをもらって、試しに飼ってみようという気になりました。
いきなり狩猟・採集と180℃違う話ですが、まあ何事も経験ということで。

私は基本的には野生動物の肉を食べるより家畜・家禽の肉を食べることの方が「残酷」だと思っています。なにが「残酷」かっていうと、まずは動物としての本来の生を全うせずに注射で種付けされたり、日の当たらない部屋に24時間閉じこめられていたりする人間の行いが「残酷」なのです。
ま、そもそも他の動物をこねくりまわして人間に都合のいい動物にしちゃってるところで基本的に人間の傲慢もここに極まれりですね。これは農作物に関しても同じ。農業は最大の自然破壊であり、あんなものが始まったから人類は間違った方向に進んでしまったというのは言い過ぎか。私も米も野菜も食ってるし…。

さて、本題だけど、一般の養鶏場の鶏は50日くらいでもう肉として出荷されるそうで、それぐらいで基本的には食べてやろうと思っています。ひょっとしたら雌は卵をとるために数羽残す気になるかもしれません。

まずは小屋づくり。明日以降材料をそろえて庭に作ろうと思います。
養鶏を始めるに当たって参考にするのは中島正「自然卵養鶏法」です。


posted by 豆狸 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 養鶏日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする