農家のおじさんとかは首をキュッとひねって、鶏をクタッとさせてから首を落としたりよくしていますが、いまいちそれがうまくいかないので、今回は体を押さえてそのまま首を落としました。落とした後逆さにつり下げても数十秒はバタバタするので、押さえてないと服が血まみれになってしまいます。
これまでは老鶏しかさばいたことはなかったので、毛が抜けにくいのでいつも湯引きしていました。湯引きは70度くらいのお湯に30秒ほどつけて毛穴を開かせて毛を抜きやすくするというやり方です。今回もそのためにお湯を沸かしていたのですが、試しにそのまま引いてみると意外と簡単に引けました。ので、今回はお湯は使わずそのままやりましたが、感想としては鴨より楽でした。皮も破れにくいし、手羽の羽のしつこさも鴨よりだいぶマシ。
毛引き終了。手が血まみれだったので、これ以前の写真はないです
で、今回のメニューはフライドチキンだったので、あとは適当にパーツごとに骨付きのまま分けていきました。たまたま実家から大量のジャガイモも届いていたので、それもフライドポテトにして食べました。酒の飲めない友人はコーラを飲んでしたので、我が家の庭が一瞬どこかのファストフード店のようになってました。
パーツ分け終了です
あと、とさかも揚げてみましたが、なかなかプリプリでおいしかったです。レバーも一緒に揚げて食べてまずまず好評。心臓と砂肝はせせりと共に別で料理するので、今回はとっておきました。あと、モミジと呼ばれる足は中国などではよく甘辛いタレを浸けて炭火で焼いて食べてますが、今回はとりあえず食べずに冷凍保存。残りの3羽の分がたまったらまとめて焼いてみようかと思います。
しかしまあ、ただの餌で育てた鶏でこれだけ楽しめるというのはやっぱりなんだか得した気分でした。残飯やただの餌が、肉と玉子と鶏糞(肥料)になって、すべて自分の食につながっていくというのはなかなか効率がよいです。昔の農家の人が普通に鶏を飼っていたのがよくわかる気がしました。