解体をした時に、まあ肉はバラ肉、ロース、モモ肉、ヒレ肉、タン、テン肉(ホッペ)等に分けて小分けにしてパックするのですが、今回は内臓も丁寧に処理してみました。去年までは友人でホルモン好きなやつがいたので、彼に一任して、私は心臓とレバーを利用するくらいでしたが、その友人が引っ越してしまったので、自分でやることにしました。今回は心臓、レバー、ハラミの他に、あんまり食べられることのない肺、腎臓も取っておきました。今度時間のある時にモツ煮にしようと思います。
臓器いろいろです
消化器系では、胃と大腸と小腸です。これは内容物をホースなどできれいに洗い去り、開いて裏返しにしてひたすら洗います。塩で何度ももみ洗いするのがよいです。洗濯機で洗ったこともあります。これらはさらに調理の祭にゆでこぼしながら生姜など薬味をたっぷり入れたホルモンスープにでもしようかと。
あとは、レバーにへばりついている胆のうはストーブの上にぶらさげて干しています。胃の薬になります。「熊の胆」が手に入らない地域の山村では昔から「猪の胆」が利用されていたそうです。すごく苦いです。
がんばって洗いました
皮は毛を湯引きして酢みそで食う地域があったり、そもそも皮を剥かずにバーナーで毛を焼いて皮付きで精肉する地域もありますが、当地では捨てます。
何度か鼻や耳の毛を抜いて食べたことはあります。まあ、沖縄のミミガーのようでおいしいのはおいしいですが、やや手間がかかります。足先も同様に捨てます。前に知り合ったヨーロッパの猟師はシカや猪の爪を取り除いて服のボタンにしたりするそうです。
あと、頭部と背骨、その他の肉をはずした骨はすべて大鍋でひたすら3日3晩煮込みます。すると乳白色のおいしそうな豚骨ならぬ猪骨スープができあがります。
これは可能な限り濃縮させてから小分けにできる状態にして冷凍しておくといろいろ料理に使えて便利です。去年はこれに塩、胡椒等を大量に加えて濃縮スープのもとのようにして冷蔵保存してみましたが、先日まで何の問題もなく利用できてました。
白濁してきた薪ストーブの上のシシスープ
なんだか、長々と書いてしまった…。項目を分けたら良かったかな。