2007年01月11日

亥年の初猪

亥年になって初めての猪が捕れました。
…が、ハラ抜き15キロ弱のどんこ。一応今猟期5頭目の猪です。
普段なら逃がすサイズでしたが、ワナに掛かった後に暴れすぎたのか肩が脱臼しており、逃がしても生きていけなさそうだったので、食べることにしました。

亥年の猪.JPG
亥年の一頭目の猪。たくさん捕れるといいな。

今回は去年いっぺんやってみた毛焼き解体というやつを再チャレンジすることにしました。四国や沖縄では結構一般的な解体の方法だということです。
今回のやり方は、西表島でやられているやり方を参考にしました。

※ちなみにこの方法で解体する場合は、ハラを出す前にさっさとやってしまうようですが、今回はハラを出した後にやっています。腹の中に若干焼いた毛が入ったりすることを考えると次回からは腹を割く前にやった方が良さそうです。

1.まず、バーナーで毛をひたすら焼く。

2.随時焼けた毛をナイフの背などで落としながら、ひたすら焼き、表面の薄皮がやや茶色くなり、気泡のようなものができるくらい焼く。

2.全体が焼けたらそのままぬるま湯に浸けてしばらく置いて、その薄皮をふやかす。

3.十分にふやけたら、カナダワシでひたすらこする。すると、きれいにピンク色の皮が出てきます。

4.全身むけたら完了。

毛焼き後.JPG
なかなか美しくむけました

この方法のよいところは、猪のうまい脂が一切無駄にならないところとダニがこの段階ですべて死滅するってところでしょうか。問題があるとしたら毛穴の見えた皮付き肉がやや上品さに欠ける点でしょう。鍋にした時の歯ごたえとかもやや変わってきます。

皮付き肉.JPG
皮付きなので脂があまり手につかないです

あと、メリットとしては顔の毛も全部焼けるので耳、鼻などをひっつけたツラの皮(沖縄土産とかでよく「ちらがー」とかいって豚のツラの皮は売られてますね)も利用できるって事でしょうか。今回は小さかったのでやりませんでしたが、足も先まで焼けば、豚足ならぬ猪足も利用できるでしょう。

ツラ皮.JPG
ツラ皮を剥いでみました。今度甘辛く煮てみます。

今度は他の地方でやられている湯引き(熱湯をかけて毛を抜くやり方)を習得したいです。
posted by 豆狸 at 20:33| Comment(9) | TrackBack(0) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする