2007年12月27日

タゼリ

先日のスズメ捕りの際に、田んぼのあぜ道でセリ(タゼリ)を採りました。
この時期に採れる数少ない野草の1つで、有名な春の七草のひとつです。水場に生えるミズゼリと田んぼのあぜ道などに生えるタゼリの2種類があり、ミズゼリの方を普通のセリという場合が多いです。

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タゼリはやや茶色がかった色合いです

今回は同行者がたくさん採ったのもいただき、家で水に挿しておいておきました。セリは結構強いので、こうしておいておくと1週間以上みずみずしさを保ってくれます。鍋に入れたり、おひたしにしたり、炒め物に入れたりとここしばらく台所で大活躍してくれました。

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スズメ捕りの仕掛け

先日スズメ捕りに久しぶりに行ってきました。
と言っても、例のごとく猟友会の先輩の猟の手伝いに行っただけですが。

今回は猟果はいまいちだったので、代わりにその仕掛けを紹介します。スズメがあまり捕れなかった分、写真がいっぱい撮れたので…。

無双網の仕組みについては、以前紹介したので(かなり適当なのでいずれ書き直しますが)、今回はそれに使う道具やおとりの紹介をします。

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おとりのスズメ1

まずは網の中にスズメをおびき寄せるために鳴かせるためのスズメです。数十羽入ってます。猟をはじめる際に網のそばに置き、餌を与えてからワラなどで隠します。こうすることで、近くを通りがかったスズメに餌を食べる仲間の声を聞かせるわけです。

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おとりのスズメ2

鼻に糸の輪っかを通したスズメです。この輪っかをひも付きの杭に結びつけて、網の範囲の中に刺しておきます。こうすると上空から見ると餌があって喜んでバタバタしているように見えるわけです。

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おとりのスズメ3

さっきのスズメをバッテンをつくった竹ひごの先にくくりつけてあります。この仕掛けは、網を引くためのポイントまで網のワイヤーとともにヒモを延ばしてあり、スズメが上空を通りがかった時に引っぱると2羽のスズメがバタバタッと上に持ち上げられる仕組みになっています。効果は2と同じです。ただし、スズメがあまり近づいてからだと竹ひごが見えてしまうので、上空で視界の端にはいるくらいのタイミングでひくのがコツです。

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その場で捕れた元気良いスズメをさっそく使います

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カラスの剥製

これは、網の周辺に立たせておきます。スズメはカラスは頭のよい鳥だということを知っており、カラスのそばは安全だと知っています。なので、これを置くことでスズメを安心させるのです。ただ、カラスのすぐそばには逆にカラスが怖くて下りないので、その設置場所には注意する必要があります。また、風向きなどを見てカラスの向きを決めないと逆に不審がられてしまうこともあります。

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こうして立てておくと生きているように見えます

とまあ、こんな感じでかなり念入りにスズメを寄せます。こうすることで調子のよい時は半日に数百羽のスズメを捕まえることが出来るわけです。
ただ、そのためにはそもそもポイントの開拓や網を張る場所の選定など長年の経験に基づいた知識と技術が必要であるのは言うまでもありません。けもの道はちょっと慣れれば見ればわかりますが、鳥の道は風向きや天候、田んぼの状況などで見極めないといけないので、なかなか難しいです。鳥猟は奥が深く勉強しがいがあります。

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2007年12月24日

建築廃材入手

先日、近所の人と立ち話をしていると、実家が実は製材所だったとのこと。話はとんとん拍子に進み、建材の端材を軽トラにいっぱいいただきました。

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扱いやすいサイズです

建材の端材は、乾燥状態は申し分なく、すぐに使える薪として使い勝手がよいです。細いものは焚きつけ用に最適で、これがあるとあっという間に火がつきます。太いものもそのままごろっと入れるとよい薪になります。
ただ、最近の太い建材は木材同士を接着剤でひっつけて作った集成材が混じっているので、それらは一応よけておきます。接着剤が燃える時によくない物質が出るかもしれないからです。よけておいた集成材は家の補修や増築の際に利用する材木置き場にストックしておきます。

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太さで焚きつけ用と薪用とを分けてしばります。

とりあえずは、建築段階での廃材は、解体の時に出る廃材と違い、釘なども刺さっておらず、汚れてもいないので、とても使いやすくありがたいものです。
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スギ・ヒノキの薪

スギ・ヒノキの薪を入手しました。
今年の春に切った直径10〜20センチくらいの丸太です。

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軽トラ1回では運び切れませんでした

スギやヒノキの薪は、燃えやすく火力はそこそこあるのですが、火持ちが悪いため、長時間の燃焼が要求される薪ストーブにはあまり向きません(まあ他にない時は使いますが)。それよりは、短期間でお湯を沸かす必要のある薪風呂用に利用するのがよいです。

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ぼちぼちと薪に加工していきます

薪の長さは、薪ストーブ、直焚風呂の両方に使える長さである40cmに今年は統一しています。


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2007年12月14日

鹿肉のタタキ

鹿肉の食べ方としては、刺身が有名ですが、ズバリ生というと抵抗のある人も結構いるので、最近はタタキにして出すことが多いです。タタキの方が見た目もきれいでなかなか評判は上々です。
ロースを使うのが一番贅沢ですが、モモ肉やスネ肉でも細長いブロックなら利用可能です。
以下、その作り方です。

1.フライパンに油をひいて、ロース肉をその上を転がしながら弱火で10分くらいまんべんなく焼きます。本来ならバーナーなどで炙るとよいのでしょうが、なかなかめんどくさいのでこのやり方です。冷凍肉を解凍せずにそのまま利用することも可能です。

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冷凍肉をそのまま炒めます

2.それを水にひたし、冷ますとともに外側の油をおとします。そしてそれの水気をキッチンペーパーなどで拭き取ります。炙った場合は、この行程は必要ないと思います。

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折りたたんで冷凍してあったので、2つに分けました

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良い感じの火の通り具合です

3.5mmくらいの厚さに切って、刻みネギをたっぷりのせて生姜醤油かポン酢を直接かけたら完成です。

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色合いも美しい鹿ロース肉のタタキの完成です


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鹿ヒレカツ

今期、シカは既に4頭捕れましたが、サイズはどれも小さめです。
で、ヒレ肉は、1頭から数百グラムのものが2本取れるだけなので、ロースの次に貴重とされる肉です。
今回は、そのヒレ肉でカツを作りました。カツにするには、ロースやヒレ肉がきめが細かいので向いていますが、モモ肉でも十分作れます。ヒレ肉はそのまま切れば、ちょうど一口カツのサイズになるので便利です。

以下はその作り方。
1.ヒレ肉を6〜8mmくらいの厚さで切り分ける。モモ肉を使う場合や固い肉の場合は、それに切り込みを入れたり、叩いたりした方がよいです。

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ちょうどよいサイズです

2.それに塩胡椒し、下味を付ける。

3.あとは、それに小麦粉と卵とパン粉をつけますが、卵がなかったので、市販の「卵がいらない天ぷら粉」とパン粉で代用。

4.それを油で揚げたら完成です。

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揚げるとボリュームが増してトクした気分です

昨年は猪のラードで揚げましたが、今年は手元にないので、普通のサラダ油で揚げました。塩だけで食べても、ソースをつけてもおいしいです。揚げると焼いた時のような鹿特有の風味は感じず、万人受けする味となります。





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2007年12月10日

アケビ茶を炒る

友人から立派な銅製の茶筒をいただいたので、乾燥させて保存してあったアケビ茶を煎じて、さっそく入れてみました。銅製の茶筒は、使えば使うほど、その色合いが変化していって味が出てくるのだそうです。

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なかなか良い感じです

アケビ茶の炒り方は、きれいに洗って油などの付いていない中華鍋などを熱し、その上で適当に炒るだけです。鍋を振り回さなくても、手で混ぜたら意外と熱くありません。パチパチ音が鳴って来たらいい感じ。焦げる前に火を止めましょう。その後は、葉っぱをそのままにするとかさばるので、揉んで粉にしてしまいましょう。

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火にかける前

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火にかけた後。だいぶ量が減ります
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猪ホルモンスープ

猪のホルモンスープを作りました。
材料は、小腸と胃。2頭分処理して凍らせてあったものを利用しました。
本当は色々な部位を一緒に煮る方がバラエティーに富んだ食感と食味を味わえていいのですが、もうこの部位しか残っていなかったので。

以下はその作り方。

1.小腸と胃を一口サイズに切ります。

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小腸です

2.それをいったん沸騰したお湯に入れ、アクが出るくらい茹でたら茹で汁を捨てます。

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胃も適当に切り分けます

3.それに再び水を注ぎ、そこに塩、醤油、ごま油、お酒などの調味料とニンニク、生姜、タカノツメなどの薬味、コンニャク、揚げ、大根、ごぼう、シイタケなどの具をすべてお好みの量投入します。

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おいしく出来上がりました

4.あとは、15分も煮込めば充分です。小腸はクニクニ、胃はカリコリでおいしいですよ。

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2007年12月09日

鹿肉の時雨煮

鹿肉の血肉の代表的な利用法がこれです。血肉とは、ワナの掛かった足などの肉に血が回ってしまった状態のものを言います。これは普通に食べるとあんまりおいしくありません。しぐれ煮はまあ鹿肉の佃煮のようなものですが、その調理過程で、アク抜きと共に血も抜けてくれるので、血肉でもおいしくつくれるのです。
さて、その調理法は以下の通り。

1.利用する肉を一口サイズに切り、たっぷりのお湯でゆでます。沸騰するとアクが出てくるので、それがなくなるまで煮続けます。冷凍した固まりを利用する場合は凍ってるのを丸ごとゆでてから切り分けてもよいです。

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今回は冷凍のモモとバラを使いまいた。約3kg。

2.鹿肉はゆでると臭みが出るので、煮汁は捨てます。特に血肉の場合は、こってりとしたアクが出ます。

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固まりの時と刻んでから、2回茹で汁を変えました。

3.それに料理酒、みりん、砂糖、刻み生姜、お酢を入れて、弱火で煮ます。ある程度味がしみたら醤油を加えます(醤油の代わりに味噌でもよいです)。それぞれの量は好みですが、最後はかなりに詰めますので、入れすぎると味が濃くなりすぎるので注意です。

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ほぼ完成です

4.十分弱火で煮込み、水分が十分飛んだら完成です。冷蔵庫で保存すればそこそこもちます。
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2007年12月06日

ナメコが出続けます

ナメコが食べても食べても出てきます。

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太いほだ木からどんどん出ます

今回はコナラのほだ木から。家の裏のあまり湿気のないところに置いているせいか、表面のぬめりがあまりありません。ただ、汁に入れるとそのぬめりが出てきます。最初はあまりにぬめりがないのでナメコかどうかわからなかったくらいです。

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今回は初鹿を捕った友人へのおみやげに
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2007年12月04日

今期1頭目のイノシシ

ようやくワナにイノシシがかかりました。
…が、ハラ抜きで10kgぐらいのドンコ。

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首根っこをつかみ膝で押さえ込んでワナをはずします

ドングリが豊作な今年のイノシシらしくぽっちゃりとしていて丸焼きにしたらおいしそうでしたが、足も痛んでいなかったので、リリース。
逃がす時に確認したら性別はオス。
まあ、がんばって生き延びてもらって数年後にもう一度出会いたいですね。
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2007年12月03日

松の間伐材入手

この冬は薪づくりをがんばろうと決めたので、さっそく松の間伐材を入手してきました。都合良く2メートルくらいにカットされてあった直径10〜30センチの丸太です。とりあえずは軽トラ1台分もらってきて、家のそばの広場に積み上げておきました。
また、時間のある時にチェーンソーで40cmくらいに玉切りしてから、斧で薪にします。

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一人で運んでくるにはこれぐらいが手頃です

ちなみに松の木の薪は陶芸などに使われることからもわかるように火力がとても強いです。よくはぜるために焚き火や囲炉裏での利用には向きませんが、扉の閉じる薪ストーブや直焚風呂での利用は問題ありません。ただ、火力が強すぎて薪ストーブの炉を傷めてしまうとも言われていますが、そんなことを気にするのは高級ストーブを使っている場合のことで、数千円のストーブでそんな心配をする必要はありません。
高級ストーブに使う場合は他の木と混ぜて使うと良いそうです。

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2007年12月02日

薪ストーブ

薪ストーブというと、何十万円もする鋳物の舶来もののストーブで、煙突の施工費まで加えると百万円近くなる高級品というイメージが結構あります。なんというか、金持ちの趣味という感じで。
その一方で東北から北海道などでは、安い数千円の鉄板製のストーブがまだまだ多くの家庭に普及しています。


時計型薪ストーブ AF-60 ホンマ製作所

私が使っているのは、その昔ながらの時計型ストーブです。二次燃焼機能や触媒型の最新型鋳物ストーブなどと比べると、燃焼持続時間も燃費も悪いですが、せまい我が家を暖めるのには十分の働きをしてくれています。煙突を入れても1万円程度で設置可能です。

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使い始めて4年目なのでもう結構ボロボロです

posted by 豆狸 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 薪生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする