ヒレ肉は鹿などではロースの次に上等な部位とされますが、猪の場合、完全な赤身の肉であるヒレ肉は、私の仲間内ではあまり重要視されません。ただ、赤身の肉としてはキメも細かく柔らかいので、カツやステーキに向いています。
わかりにくいですが、ヒレ肉をはずしているところです
ちなみにヒレ肉というのは獲物のアバラ下の腰のあたりの内側についている2本の肉で、1頭からほんのちょっとしか取れません。ニワトリでいうところのササミに該当します。
で、せっかく去年のヒレ肉が出てきたので、今回のものと合わせて全部ヒレカツにしました。作り方はまあ一般的なトンカツの作り方と同じなので、あえて載せませんが、繊維を断ち切る方向にぶつ切りにして一口カツのような感じで作ります。
ヒレというとやっぱりカツですね
今回はチルドルームで1週間ほど寝かしておいたということもあり、大変柔らかくおいしいカツに仕上がりました。私の中でヒレ肉の地位がちょっと上がった夕飯でした。
肉の色も他の部位よりピンクっぽいです