イノシシにもタテガミがあります
で、解体が終わり、大きめのオスに特有のヨロイ(食用に適さない皮下脂肪の層)が付いた状態の皮は加工にも向かないし、山に埋めに行こうと思ったとき、再びタテガミが気になりました。
そういえば、イノシシの毛のブラシというのを聞いたことがあるし、豚の毛の歯ブラシとかもあるんだから、いっぺんちょっと加工してみようという気になりました。
広げたイノシシの毛皮
ダニに気を付けつつ、タテガミの部分の毛をハサミでカット。長さは15cmくらいあります。付け根の方はかなりしっかりした毛で、確かにブラシに出来そうです。歯ブラシには硬すぎるくらい。
で、毛先の方はイノシシ特有の枝毛でフサフサです。
ちょっとずつ針金でまとめます
ちなみに、イノシシの毛は古来より縁起がいいとされていました。毛先に行くにしたがってどんどん枝分かれして、いわゆる「末広がり」というやつですね。「財布に入れたらお金がたまる」とか「子孫が繁栄する」などと言われていたそうです。
試作品の手箒
で、今回はとりあえずはブラシへの加工はめんどくさそうだったので、2種類の手箒を作ってみました。枝毛の部分が結構ホコリをしっかり捉えてくれて、棚の隙間などの掃除になかなか便利です。