2011年02月21日

書籍紹介『捕食者なき世界』


『捕食者なき世界』

日本各地でシカの増加による農作物被害や森林内生態系の破壊が深刻な状況になっていますが、この本は世界各地での、大型捕食動物絶滅後の生態系についての調査結果をまとめたものです。
いま日本が直面している問題が世界各地でも同様に起きているのだということは大変興味深いです(安直に当てはめるのは危険ですが)。
日本のここ数十年のシカの急増は国の林業政策やメスジカ保護、狩猟者の減少など、様々な要因がからみ合ってのものだと考えられますが、オオカミが絶滅しているということはやはり一つの大きな要因だと思います。

この本の中で興味深かったのは、「オオカミに襲われるかもしれない」という恐怖でシカの行動が制限されるという話です。それにより、シカが採餌しにこなくなる土地が増え、そこの植物群落が復活するという、実際の捕食数以上の効果があるとのことです。これなどは猟期の3ヶ月だけ獲物を捕獲する猟師では代替できない効果だと思いました。

あとは、ハンターが大型捕食動物の代わりをできないという理由として、大型捕食動物は弱った個体や捕まえやすい個体(老齢個体や子ども、怪我をしている個体など)を中心に捕食するため、シカなどの個体群の健全性も維持できるが、ハンターは立派な大型個体ばかり捕りたがるので、その点でも期待できないとの記述があり、それも考えさせられました(まあ、私の場合はかしこいイノシシには罠をよけられていますので、その指摘も当てはまりませんが・・・)。

また、シカなどが増えすぎることで実のなる草や木ノ実が食べつくされ、クマなどの生息数も減っているというデータも興味深かったです。私の猟場でもクマではありませんが、シカが増えすぎて笹薮が減り、ドングリも減って、その結果、隠れる場所や餌が不足し、イノシシが来なくなったところもあります。

この本の中でアメリカ大陸では、ハンティングの対象のシカを増やすためにも、狩猟者が率先して大型肉食獣を根絶したという話がありました。これを読んで、日本でオオカミが絶滅させられた時に狩猟者がどういう意図を持ってどういう役割を果たしたのかという点にも興味がわきました。
posted by 豆狸 at 06:27| Comment(8) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月17日

猟期終了―ヒヨドリ130羽とカルガモ4羽

2月15日で今期も猟期が終了しました(今年から鹿のみ3月15日まで)。13日にワナは全部引き上げたので、最終日は朝から鳥猟に参加しました。
スズメがあんまりいないということで、今年は早い段階から多そうだと言われていたヒヨドリを獲りにいくことになりました。この時期のヒヨドリは炭火で焼くと脂が落ちて炎が上がりまくるくらい脂がのっているのでおいしいです。
ヒヨドリはこれくらいの時期から集団になってほうれん草やブロッコリー、キャベツなどの菜っぱの畑に集まっており、被害を受けた畑は悲惨なくらい葉っぱはかじられ、野菜は糞まみれになっています。
なので、ヒヨドリを獲りにいくとその畑の持ち主のお百姓さんは、どんどん獲ってくれという感じで、野菜などもおみやげにたくさんいただけたりします。

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ヒヨドリは背骨を折って絶命させて網から外します

この日は結局2箇所で網を張り、70羽と60羽で計130羽ほど捕れました。ただ、両方とも200〜300
羽くらいの群れだったので3〜5分の1ほどしか捕れていません。

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よく太ったよい型のカルガモ

夕方からはカモ猟に参加。カルガモが5羽来ましたが、1羽はどうしても網の範囲内に入らず。あまり長時間入るのを待っていると、範囲内の4羽が出てしまったら大変なので、ある程度で見切りをつけて4羽の捕獲となりました。

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ヒヨドリの脂は尻まわりに一番のります

そして、夜は定番の猟友会の宴会に参加し、おいしい料理をたくさんいただき、無事猟期の打ち上げとなりました。ヒヨドリ20羽とカルガモ1羽お持ち帰り。

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立派な胸肉です

今猟期も反省すべきところはいくらでもありますが、まあ大きな怪我や事故もなく無事3ヶ月過ごせたので良かったと思います。
posted by 豆狸 at 02:31| Comment(20) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月11日

2トン車2台分の伐採木入手

知り合いの造園屋さんから、2トン車2台分の伐採木をいただきました。
樹種ははムク、ケヤキ、クロガネモチが中心で、他にトウセンダン、ナギなど珍しいものも混じっているそうです。

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樹皮を見ていても色々特徴があり面白いです

かなり大量なので、とりあえずはチェーンソーで来るだけで薪になるサイズの細いものから順番に処理していっています。また、それらを積み上げておく場所を確保するために、来冬用の薪棚も整理しました。来冬用はちょうど薪棚3枚分あったので、これからつくる薪は来々冬の分となるので、丸2年ほど乾燥させられることになります。切っただけで斧で割らない薪は意外と乾燥に時間がかかりますが、まあ2年あれば十分乾くでしょう。

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さっそく薪棚半分くらいの薪を作りました

今回は燃やしたことのない樹種の木をいろいろ頂いたので、薪割りのしやすさや薪にした時の火力や火持ちの良さなどを気にしながら使っていきたいと思います。まあ実際火にくべるのは2年後になるわけですが・・・。

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左側は既に3列目。乾燥させるのにはあまりよい積み方ではありません

裏山に処理しておきたいコナラの枯死木もまだ何本かあるので、この2月、3月は例年以上に薪割りに精を出さないといけないようです。まあうれしい悲鳴ですね。
posted by 豆狸 at 02:06| Comment(8) | 薪生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月08日

鹿6頭目

先日、今期6頭目となるメスジカがかかりました。当歳でハラ抜き22kgでした。
猟期ももう残すところ1週間で、ワナはまだ一応5丁ほど仕掛けてありますが、雰囲気的にはもうこの鹿で打ち止めのような気がします。

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前回と違い普通にダニはいました

ここ数年のシカの捕獲数を振り返ってみると、09年度6頭、08年度8頭、07年度5頭とだいたいこれくらいの捕獲数で安定しているような感じです。ワナ数は最大時で20丁くらいで、山は2〜3、基本的にはイノシシ道に仕掛けてこの結果ですので、シカ狙いでやったらもっと掛かるのでしょうね。まあ私の鹿肉の利用の仕方を考えると、これくらいが調度よい捕獲数ですが、山のことを考えるともう少し獲ったほうがいいような気もします。

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獲物の捕獲に伴い、冷凍庫から押し出されたカモ肉
posted by 豆狸 at 22:26| Comment(10) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月02日

冬の折り返し地点での薪の状況

今年の冬は大変寒く、我が家の薪ストーブも年明け以降ほぼ24時間、熾火が絶えることがまずありません。当然それに伴い薪の消費量も予定よりもだいぶ多いわけですが、今後の参考にするためにも現在の薪の状況を記録しておきます。

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薪ストーブのおかげで氷点下の外気でも室温は25度

今冬は、1年乾燥した40cm薪が1・8m×2・5mの薪棚に3枚ありました。薪の種類はほぼコナラ、クヌギなどの広葉樹で、1割ほど軽めの雑木が混じっていました。で、現時点での薪の消費量が薪棚1枚と4/5枚。完全にオーバーペースで、3月半ばくらいには足りなくなる可能性があります。ただ、薪の長さを揃える際に出た端切れの薪が結構たまっているので、それも使えば3月いっぱいは持つかもしれません。ただ、4月以降も寒い日はありますし、どうやら今年も裏山のよく乾燥した立ち枯れ木などを適宜下ろしてきて、なんとか乗り切るしかないようです。

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来冬の薪、積み直し中

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薪棚倒壊事故発生。これも来冬の薪

さて、次は来年の分の薪です。これはなかなか順調で、現時点でちょうど薪棚3枚分くらいのカシ・コナラの薪が既に完成しています。裏山にあと数本ほど枯死したコナラがあり、それを2月中に処理したらもう1枚分くらいにはなりそうなので、来冬の薪は心配いらなさそうです。なかなかいいペースなので、来々冬の薪までちょっと作っておくくらいでちょうどよいかもしれません。

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細めの枝は焚き付け用に

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割った薪はしばらくは広げて乾燥させる

あとは、お風呂用の薪ですが、以前もらったカイヅカイブキがまだたくさん残っています。お風呂の薪は消費量がたいしたことないので、まあ減ってきたら考えるというので問題ないようです。最近は、薪ストーブの薪を作ったあとの細い枝をその処分も兼ねて使っていますが、それでも十分お湯はわきます。

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お風呂の薪は十分

とまあ、こんな感じです。最近、空いた時間を見つけてはせっせとチェーンソーと斧で薪割りに励んでますが、あれ、まだ猟期が終わってなかったような・・・。
posted by 豆狸 at 00:10| Comment(2) | 薪生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする