猟師生活12年目にして、とうとう発情期のデカいオスを捕ってしまいました…。
ハラ抜き58キロ。よく肥えた秋なら80キロはありそうな骨格。年明ける前に捕りたかった個体。この時期のオスイノシシは臭いが出てしまっています。
骨格は大変大きかったです
年明けからバタバタしていて、前日に2丁だけ鹿狙いでわなを再設置したところ、いきなり次の日にオスイノシシが掛かるとは正直考えていませんでした。しかし、発情期で集中力のなくなっているオスの存在をもう少ししっかりと意識すべきでした。
典型的なこの時期のオスの体型
捕ったイノシシに失礼なので、あまり失敗としては語りたくないですが、年明けから忙しすぎて、山の状況を充分に観察できていなかったことがこの結果につながったのは間違いありません。
前日にオスの存在は確認していたのですが、それより前の数日間は山に入っていなかったので、その以前の行動がしっかり把握できておらず、年初くらいの登場頻度であると考えていました。
オスイノシシの頻繁な行動を確認していれば、メインロードのわなは引き上げて、鹿道に限定したわな展開を行うなどの対処は可能だったはず。
立派な犬歯
今後もいろいろと雑事が入っているので、今期のわな猟の継続はやめた方がいいと判断してこの日にわなを撤収。責任を持って山に入れないのだからやむを得ません。今季のわな猟はこれにて終了です。イノシシ3頭、シカ7頭で数字だけ見れば例年並みですが、イノシシの成獣3頭というのはこれまでにはなかったことです。
尻まわりに何カ所も他のオスにやられた喧嘩傷がありました
ま、本来の猟期はどうせ2月15日で終わりなので、集中力も切れつつあったんだとも思います。これからは今回のイノシシをいかにおいしく食べられるか、加工や調理法を研究したいと思います。実際においのあるイノシシを捕ったのは初めてなので、これもいい経験と考えるしかないですね。ちなみにこの時期のオスだけに体中に他のオスとの縄張り争いで付いた喧嘩傷があり、一箇所は5cm以上の深手でその辺りの肉は腐敗していました。野生の世界もなかなか大変ですね。あと、当然、上体の皮下脂肪は鎧化しており、そのあたりの皮剥ぎには結構手間取りました。
傷ついていたところは膿んでいて肉が傷んでいました
ま、とりあえず今期も怪我なく猟期を終えられてよかったです。あとは春までに燻製や薪割り、家の補修などたまった仕事をこなしていこうと思います。