2014年06月12日

西洋ミツバチ、この1ヶ月

今春から飼育を始めた西洋ミツバチですが、以前飼っていた日本ミツバチと比べるとなかなか手間が掛かります。養蜂過程をブログアップしていこうと思っていたのですが、そんな暇もないうちにどんどんいろんなことが進行してしまったので、その経緯だけでもメモとして残しておきます。

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流蜜期の増勢に成功した屋外群

まずは、屋外群。前回の採蜜のあとはかなり頻繁に王台が出来始めたので週に1〜2回内検して、ひたすら王台をつぶしました。分蜂予防の女王蜂の羽切りはやってません。
第1回採蜜から2週間経った時点で、増勢がかなり順調なので人工分蜂による増群にチャレンジしました。この経緯はのちほど。

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第2回採蜜は11・7リットル、重さにして約16キロ!

第1回採蜜から3週間明けて、第2回採蜜を行いました。隔王板で継箱を隔ててから1ヶ月以上が経過したので、上段は全て貯蜜枠になっていて良い感じでした。第1回がサクラ、ナノハナ、ウワミズザクラ、レンゲなどがメインの蜜源だったのに対し、第2回はニセアカシア、各種柑橘、シイノキなどをメインに山の木々の百花蜜です。

そして、第3回採蜜をまた3週間後に行う予定だったのですが、途中の内検時に貯蜜が溜まりすぎていて、巣箱を持ち上げるのが大変になり、予定を繰り上げて、第2回から15日後に第3回採蜜を実行。

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いい感じに上部に蜜蓋がされている貯蜜枠

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第3回採蜜は12・5リットル、重さにして17・5キロ!

これでなんと今春から合計31・7リットル(約44キロ)もこの1群からハチミツが採れた計算になります。西洋ミツバチってホントにすごいですね。ちなみに第3回はクリの蜜が入ったのでだいぶ茶色いです。一般的にはクリ蜜が入ると味が落ちると言われますが、味覚に鈍感な私には全く問題なし(笑)
クリ以外ではソヨゴや各種モチノキ、タマツゲなどにミツバチが通っているのをよく見かけました。ちなみに糖度は第1回は83で越冬蜜も含む濃厚なものでした。第2回、第3回はともに81くらいで、十分な数値でした。一般的には78度以上あれば発酵しないと言われているので、どれも常温で保存可能なよいハチミツが採れました。ちなみに、当日にハチたちが集めてきた花蜜が入ると糖度が下がると言われているので、採蜜はなるべく早朝が適しています。

採蜜はあと1回多分出来る予定で、そのあとは隔王板を外して上段にも育児エリアを広げて今後の蜂数の減少に対応していく感じになり、梅雨時の湿気やスムシ対策や蜜源が不足する夏季の暑さ対策などが今後の作業になります。


次に、ハウス群。5月中旬にイチゴの受粉作業を終えて屋外へ。約2ヶ月の過酷な環境から解放されました。その後は順調に蜂数も増え、2週間ほど前に継箱をあげ、現在は6/7。運搬箱での飼育なのでほとんど満群状態で、ぼちぼち王台もできはじめるかも。場合によってはこちらも人工分蜂させることも検討する必要があります。
あと、当初は6月から万願寺唐辛子のハウスに入れる予定でしたが、ハウスの横からある程度蜂が入るので問題ないということで、ハウス横に設置したままにするということになりました。これにより、これから夏に向けて急激に蜂が弱るという事態は回避できたので、蜂の飼育という点ではよかったです。万願寺とうがらしの開花は夏の終わりまで継続するそうなので、夏の蜜切れの時期にどれくらいハウスの中まで訪花するか気になるところです(現状は他に蜜源がたくさんあるので、そんなに興味なさそう)。
こちらは運搬箱のサイズにあう隔王板を持っていないので、継箱にも育児エリアがありますが、貯蜜次第では場合によっては1回だけ採蜜するかもしれません。


あと、人工分蜂した第3群。こちらは5月の中旬頃に屋外群から、王台付きの巣板1枚と有蓋蜂児枠2枚、貯蜜枠1枚の計4枚を蜂付きで新しい巣箱に移しました。そして、その巣箱を蜂場から2キロ離れた場所に設置し、新女王蜂が羽化し、交尾飛行が成功して産卵を開始するのを待ちました。これは途中、蜂数が多すぎて王台がたくさん出来、第1女王が未交尾分蜂を起こして鉢を半数連れていなくなってしまうというトラブルが起きましたが、1週間ほど前に無事に第2女王の産卵を確認。未交尾では小さかった女王蜂もぷっくりとしたオレンジ色のお腹の立派な新王になっていました。
この第3群は数日中に蜂場に戻す予定です。


これくらいがこの1ヶ月の西洋ミツバチ養蜂の進捗状況です。いやあしかし採蜜できる量もすごいですが、その分手間もかかって、野生種の日本ミツバチと家畜である西洋ミツバチの違いを色々と感じます。ちなみにこの1ヶ月で10回近く刺されました(笑)まだまだ修行が足りません。
posted by 豆狸 at 01:53| Comment(0) | 養蜂日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする