暑さ対策で屋根にすだれを載せたミツバチの巣箱
まずは、屋外群。6月の終わりに4回目の採蜜を行い、12リットル強のハチミツが採れました。これで合計は44リットルで重さにして60キロ以上のハチミツがこの1群から採れたことになります。春からわずか3ヶ月の間でのことなので、改めて西洋ミツバチの集蜜能力の高さを感じました。
ちなみにこの時期は山際ではミズキが満開で、アカメガシワもそこら中で咲いていたので、それらの蜜が入っていると思われます。あと、花が少なくなるこの時期、ミツバチが訪花する庭木・街路樹は、サルスベリ、ネズミモチ、ノウゼンカズラなど。百日紅と言われるサルスベリは花期が長くて良いです。あと、ウリ科の野菜やトウモロコシなども補助蜜源・花粉源としてありがたいです。
その後の屋外群は、結局第4回の採蜜後に隔王板を外して、上段にも産卵育児エリアを広げて、秋以降に世代交代する働き蜂をしっかり増やす方向にシフトしています。現状は貯蜜は上段だけで10キロ位はありそうですが、秋の流蜜がどれくらいあるかわからないので、いったんそのままにしてあります。
第4回目の採蜜もたくさんハチミツが採れました
上半分は貯蜜エリアで下の部分が育児エリアになっている
次にハウス群。
こちらは結局、新たにハウスに入ることもなくずっと屋外飼育中です。6月の終わりに人工分蜂を行い、若干蜂数は減ったものの、貯蜜もそこそこあり、順調に回復しています。こちらも秋の流蜜次第では軽く採蜜できるかもしれません。
十分な貯蜜があります
無駄巣や採蜜後の蜜蓋などを精製してつくったミツロウ
第3群。
こちらは一段箱で順調に蜂数が増えていましたが、人工分蜂に失敗した第4群と8月に合同したので、一気に2段の強群になりました。第4群は人工分蜂したものの新女王バチが交尾飛行に失敗し、無王群となってしまいました。そして、働き蜂産卵まで始まってしまい(女王がいない群れでは働き蜂が産卵を始めるが、無精卵なのでオスバチしか産まれず、いずれ蜂群が消滅する)、他群から産卵育児枠を導入して変成王台を作らせたりもしたのですが、うまく群れを立て直せず、最終的に合同することになりました。
第3群の女王蜂。順調に産卵してくれています
というわけで、現在飼育中の西洋ミツバチは合計3群ということになります。
今後は秋のスズメバチ対策が始まります。すでにキイロスズメバチは襲来しており、スズメバチ捕獲器を巣門に取り付けました。キイロスズメバチはミツバチを1匹ずつ捕まえていくだけなので、そんなにダメージはありませんが、巣の中に侵入して群れ全体を全滅させるオオスズメバチが来はじめたら、いよいよスズメバチとの戦いの幕開けです。
市販のスズメバチ捕獲器を取り付けた巣箱
ちなみに、梅雨時の湿気やスムシ対策、夏季の暑さ対策などは特に問題ありませんでした。暑さ対策もすだれをかけた程度です。