2014年11月02日

スズメバチとの攻防

11月に入り、気温も下がってきて9月から2ヶ月ほど続いたスズメバチとの攻防もだいぶ落ち着いてきました。コガタスズメバチやキイロスズメバチは巣門の前でホバリングしてミツバチを連れ去るだけですが、オオスズメバチは巣箱内に侵入し幼虫まで食い殺して巣を全滅させてしまうこともあるので、対策は必ず必要です。日本ミツバチならオオスズメバチを取り囲んで熱殺して自分たちで巣を守ることもできるのですが飼育種の西洋ミツバチはそうはいきません。

さて今回、西洋ミツバチ巣箱に行った対策は、
・スズメバチ捕獲器の設置
・粘着シートの設置
・定期的に巡回し、飛来個体を見つけたらバトミントンラケットで叩き落とす
の3つでした。

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捕獲したオオスズメバチ

今秋は夏の長雨と低温の影響で、スズメバチの個体数が少なかったようで(特にオオスズメバチ)、事前に養蜂家の方から聞いていたよりは襲撃は激しくなく、なんとか乗りきれている状況です。

それぞれの対策についてのメモを記します。

・スズメバチ捕獲器
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 一定数のスズメバチは捕獲できますが、捕獲されたオオスズメバチにミツバチたちが向かっていって反撃されて殺されるということが何回かありました。ミツバチたちはオオスズメバチが捕獲されていて安全だということはわからないので、こういうことになります。西洋ミツバチは日本ミツバチと違いオオスズメバチとの戦い方が未熟なので、大量に殺されてしまいます。ただ、巣門の防衛という点では圧倒的に効果があったと思います。巣門を金網でガードするだけのスズメバチ予防器というのもあるので、これを次の粘着シートと組み合わせて使うというのも検討して良いと思いました。

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捕獲器内のオオスズメバチに反撃して殺されたミツバチ

・粘着シート
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 大型のゴキブリホイホイのようなもので、ネズミ用のものを転用しています。巣箱の上に設置して、おとりのスズメバチを引っ付けておくとおもしろいように捕れます。これはスズメバチが仲間を呼ぶフェロモンを出すことを利用した捕獲法です。ただ、ネバネバに大量にひっついたオオスズメバチを見るとちょっとかわいそうな気もします。ネバネバなのでスズメバチ酒などにも利用できないのが難点です。

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粘着シートに貼り付いた直後のオオスズメバチ

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こんな感じでたくさん捕獲できます。ミツバチも何匹かひっついてしまいます

・バトミントンラケット
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 キイロスズメバチが頻繁にやって来る場合にはそれなりに効果がありますが、今回巣箱を設置しているのがビニールハウスの間なので、ちょっと叩きにくかったです。

さて、まだ油断はできませんが、スズメバチを乗り切ったら今度は越冬対策です。
posted by 豆狸 at 10:34| Comment(0) | 養蜂日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする