気づけば、3月になり西洋ミツバチを飼育してからようやく1年が経ちました。なんとか3群とも無事に越冬でき、2シーズン目を迎えています。
西洋ミツバチ養蜂記録がスズメバチ対策で終わっていたので、その続きを書きます。
春になって活性化してきたミツバチたち
秋以降の養蜂でやるべきことはダニ対策と防寒対策です。
ミツバチにはミツバチヘギイタダニというやっかいなダニが付きます。これはもともと日本ミツバチに付いていたものがある時期から西洋ミツバチにもつくようになったものです。日本ミツバチはお互いをグルーミングしてダニを取り除くことができるので被害は深刻化しませんが、西洋ミツバチはそれができないので放置すると蜂群が全滅するほど被害が出ます。
対処法としてはアピバールという薬剤を巣箱の中にぶら下げるのが一般的で、今回はお世話になっている養蜂家の方からそれを分けていただき対処しました。採蜜期が終わってから1ヶ月ほど巣箱の中にぶら下げておきます。今回は10月から11月にかけて行いました。このダニは幼虫のいる巣房に卵を産み付け、その数が増えてくると羽の縮れた奇形のハチなどが産まれたり、蛹の段階で死んでしまったりするようになります。
冬囲いをした巣箱
次に防寒対策です。秋も深まるとだんだん蜂の数も減っていくので、通常は蜂の生息エリアを狭めて密度を高めるために継箱を外します。ただ、今回は養蜂家の方のアドバイスで載せたまま越冬させるというやり方を採用しました。下段にミツバチを集め、上段に空の巣枠を置いておくというやり方です。間には麻布をかませます。このやり方のメリットは空巣枠を自宅で管理する必要がないという点です。空巣枠は放置するとスムシに食い荒らされボロボロになるので、冬場の管理が結構大変です。それがこのやり方だとミツバチが勝手にスムシが湧かないように管理してくれるのです。
巣箱の下段のミツバチは更に寒くなると蜂球を作るので、だいたい5枚くらいに収めます。壁と給餌器でサンドイッチにするようなイメージです。真ん中の巣板の上部にある程度貯蜜があり、5枚の両側にたっぷり蜜の入った貯蜜枠があれば越冬用の食料はほぼ足りてます。
あとは、ミツバチの出入りも少なくなるので、巣門に新聞紙などを詰めて入り口を狭くします。これは外部からの冷気の流入を少なくするためです。今回は念には念を入れて、ホームセンターで購入できるプラダンという素材で冬囲いもつけました。僕の住んでいるあたりでは必要ないとも言われますが初年度なので一応。なお、この場合は湿気がこもりがちになるので、定期的にチェックする必要があります。そのためムシロなどで保温したり、巣箱の中に藁などを詰める人もいます。
とまあ、こんな感じで越冬対策を施しました。で、最近は梅の花やセイヨウタンポポ、オオイヌノフグリなども咲き始め、天気の良い日はミツバチもどんどん飛び出していくようになりました。既に産卵育児も活発化してきていて、色とりどりの花粉も集めてきています。
さあまた忙しい養蜂の季節の到来です。
西洋ミツバチ養蜂も2シーズン目に突入