2016年10月31日

アキグミ

先日、とある海岸沿いの道を車で移動していると、たくさんのカラスが集まっている木がありました。遠目に見てもグミっぽい特徴的な葉色と赤い実が見えます。
「お、あれはアキグミ!」

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なかなか立派な木です

車を停めて見てみると、やっぱり赤い実をたわわに付けたアキグミでした。アキグミ自体はどこにでもある木ですが、けっこう実の付き方にばらつきがあります。あと、この木は実自体もかなり大粒でいい感じ。
「さすがカラスはよう知ってるなー」
と、ちょっとカラスにどいてもらって、たくさん実の付いた枝を何本か拝借。

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軽トラックで持ち帰り

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アキグミにしてはビッグサイズ

帰宅後にテレビを見ならがプチプチと実を外しました。その横で子どもたちはすごい勢いで食べていってました(笑)ちょうど完熟という感じで渋みもほとんどとんでいました。

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さてさて、ジャムにするか果実酒にするか
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2016年10月29日

スズメバチとの激闘

10月もまもなく終わりますが、山のミツバチ巣箱にはまだオオスズメバチもキイロスズメバチもやってきます。9月から2ヶ月ほど続いたスズメバチとの激闘ですが、ぼちぼち終わってほしいものです。知り合いの農地から山の蜂場へ巣箱を移しての初の秋でしたが、想像以上のスズメバチの数でした。

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現在のミツバチたちの様子

通常はキイロスズメバチは巣門の前でホバリングしてミツバチを1匹ずつ連れ去るだけなので、去年まではあまり気にしなくてもよかったのですが、今秋は常時巣箱のまわりを5,6匹がホバリングしている状態で、ミツバチが萎縮して活動にも支障が出ていました。また、ちょこちょことミツバチを連れ去られてもそれが1日に何十匹から100匹以上になると通算すると地味に効いてくるボディーブローのように蜂数に影響を与えた模様です。
なので、今秋はなるべく巡回を強化し、キイロスズメバチは見つける度に叩き落としました。

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スズメバチ対策で活躍するのはバトミントンラケットです

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しかし、山の蜂場はクマ対策でフェンスで囲まれていて巣箱の前の空間が狭いので、フライ返しを改良したもの(と言っても鉄の部分を縦にペンチでねじ曲げただけですが)を愛用しています。これのほうが周辺にいるミツバチを犠牲にすることも少ないです。

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あとはタモ網で無傷でほかくするものは、ペットボトルに入れてアルコール漬けにしました。


で、当然一番問題になってくるのはオオスズメバチです。オオスズメバチは巣箱内に侵入し幼虫まで食い殺して巣を全滅させてしまうこともあるので、対策が必ず必要です。日本ミツバチならオオスズメバチを取り囲んで熱で殺す熱殺蜂球という手段を使って自分たちで巣を守ることもできるのですが飼育種の西洋ミツバチはそうはいきません。

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これはたまたま見かけたニホンミツバチがオオスズメバチを熱殺しているところ。

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ちなみに、西洋ミツバチもこのように蜂球を作ってスズメバチを取り囲むことはあるのですが、熱殺は出来ないので、多くの場合反撃されて噛み殺されてしまいます。


オオスズメバチ対策としては、
巣門前のスズメバチ捕獲器と巣箱上部への粘着シートの設置が必須です。

↑こういったタイプのスズメバチ捕獲器を巣門前に取り付けます。

これは巣門前でミツバチを捕獲したスズメバチが上向きに上昇する習性を利用した捕獲器で、一度入ると出られないようなモンドリ上の入り口が上向きに付いています。これはオオスズメバチだけでなく他のスズメバチも捕獲できます。

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巣門前で侵入しようと様子をうかがうオオスズメバチ

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捕獲されたオオスズメバチ


↑このような強力粘着シートが市販されています。

巣箱の上に設置して、おとりのスズメバチを引っ付けておくとおもしろいように捕れます。これはスズメバチが仲間を呼ぶフェロモンを出すことを利用した捕獲法です。ただ、ネバネバに大量にひっついたオオスズメバチを見るとちょっとかわいそうな気もします。ネバネバなのでスズメバチ酒などにも利用できないのが難点です。

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粘着シートに貼り付いた直後のオオスズメバチ

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一度ひっつくと絶対逃げられません

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こんな感じでたくさん捕獲できます。まわりの小さいのはミツバチではなく、スズメバチの死骸に寄ってきたハエです。

↑ちなみに、粘着シートはネズミ用のものでも問題ありません。ただ、屋外で使用するので耐水仕様のものが望ましいです。


しかし、この秋ははっきり言って越冬に差し障りがあるレベルで蜂群へのダメージがありました。これからのヘギイタダニによる被害の状況次第では現在の3群のままでの越冬は厳しいかもしれません。群合同などの手段で蜂群数を減らして乗る切ることも検討中です。また、来秋以降のスズメバチ対策もさらに有効な方法を考えていく必要があります。

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なんとか冬を乗り越えてもらいたいところですが…
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2016年10月25日

ヌメリスギタケモドキ

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森の中はもう晩秋の雰囲気

先週末は北の大地に出かけてきました。何気なく足を踏み入れた河畔林の枯死木にあるわあるわ採り放題のヌメリスギタケモドキ。自宅の裏山などではあまり見かけないキノコなので嬉しくなってたくさん採りました。

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たくさん採れました

このキノコは立ち枯れた広葉樹に生えることが多く、特にヤナギの木に多く生えるためヤナギタケの別名もあります。よく似たヌメリスギタケも食用になりますが、毒キノコのスギタケやスギタケモドキにも間違えやすいので注意が必要とのこと。けっこう高いところに生えるので、本格的に採る場合は高枝バサミなんかがあると便利です。

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ヌメリスギタケモドキとイノシシ肉の炒め物

味はやや土っぽいナメコという感じで、とりあえずデカくて身が詰まっているので食べごたえがあります。持ち帰った際に傷みかけた部分はイノシシ肉と炒めてさっさと食べました。

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ヌメリスギタケモドキの佃煮

で、残りは佃煮と冷凍で保存。佃煮は、土臭さをちょっと抜くために一旦軽く茹でてから水を切り、日本酒、みりん、砂糖、醤油で適当に作りました。ただ、味がちょっと気に入らなかったので、あとで、青唐辛子の味噌漬けを追加して、ピリ辛に仕上げました。
しかし、猟期前だと言うのに最近は各種キノコで冷凍庫が埋まりつつあります(笑)
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2016年10月20日

天然魚介のアクアパッツァのレシピ

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テナガエビとメバル、アサリのアクアパッツァ

我が家の冷凍庫には海や川で捕獲してきた天然の魚介類が色々と眠っています。猟期が近づくと、シカやイノシシの肉を入れるスペースを確保するため、それらの整理が必要になります。
そんな時に活躍するのがこのアクアパッツァです。一度に何種類もの魚介類を消費できます。作り方はめちゃくちゃシンプルです。

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イシダイ

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キジハタ

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メバル。ウツボではやったことはありません(笑)

1.イシダイ、キジハタ、メバルなどの魚をたっぷりのオリーブーオイルで両面焼きます。当然、鱗と内臓は取り除いた上です。でかすぎるイシダイなどは切り身にします。丁寧にやるなら、事前に塩と酒をまぶしておいてもいいです。

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テナガエビ

2.ある程度、焼けたら白ワインとドボドボとそそぎ、テナガエビ、ガザミ、モクズガニなどの甲殻類とプチトマト、ニンニクを投入します。あとで蒸すので、魚には完全に火を通す必要はありません。ニンニクは好みで魚と焼く段階で入れてもいいです。あと、具がさみしいと思ったらシイタケやきのこ類を入れるのもよいです。この段階で適当に塩や胡椒で味付けします。

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アサリ

3.沸騰してきたら蓋をして5〜10分くらい蒸します。テナガエビなどにしっかり火が通るように気をつけましょう。で、最後にアサリを入れて再度蒸して、アサリの蓋がおおむね開いたら完成です。アサリを最後に入れるのは、アサリは火を通しすぎるとふっくら感がなくなってしまうからです。

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ガザミとイシダイ、アサリ、ホタルイカのアクアパッツァ

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テナガエビとオショロコマ、アサリのアクアパッツァ

あとは、バジルやイタリアンパセリをまぶすなり、ゆずの絞り汁を掛けるなりして食べたらOKです。とりあえず、これだけ複数の天然魚介類を入れたらそれだけで旨味たっぷりになります。
汁が残ったら、なんちゃってリゾット風に白米を投入してからチーズを乗せて食べるのもおすすめです。
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2016年10月19日

ウスヒラタケ

気づけば猟期まであと1ヶ月を切りました。この秋はキノコ熱も高まっているので、先日も近所の山を猟場の下見も兼ねてプラプラ。するとありましたウスヒラタケ。コナラの枯死木にびっしり。

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これくらい生えているとうれしいですね

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ちょうど食べ頃に育ってます

ウスヒラタケは小ぶりのヒラタケという感じで、ちょうどこれくらいの時期によく見かけます。最近毒があると言われるようになったスギヒラタケと似ているという人もいますが、慣れればまず間違えることはないわかりやすいキノコです。

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たくさん採れました

このあたりの山では5年前くらいをピークにナラ枯れが流行し、多くのコナラやクヌギが立ち枯れています。その副産物というかなんというか、ここ数年特にウスヒラタケをよく見かけるように思います。

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塩水に浸けて虫出し

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イノシシ肉との炒め物。色合いが似ていて見栄えが悪い(笑)

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きのこ汁は安定のおいしさ


−関連記事−
◆天然ヒラタケ
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2016年10月17日

久しぶりの日本海素潜り

先日、久しぶりに日本海に素潜りに行ってきました。大きめのイシダイを突きたいなと思いながら潜り始めるものの、ブランクがありすぎて耳抜きがうまくいかず、1時間くらい潜った時点で右耳がかなり痛くなってしまいました。

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良い天気で波も穏やかでした

なので、イシダイは諦め、水深5m程度のところにいる根魚系を狙うことにしました。メバルやカサゴはたくさんいましたが、ちょっと岩が細かくなった辺りにキジハタの姿を発見。サイズ的には30cm以下の小さいサイズですが、せっかくなのでキジハタをターゲットに設定。

キジハタは驚かせるとすぐに岩の下に隠れてしまいますが、ちょっと遠目のところから海底にスレスレに潜って近づき、向こうが逃げようと魚体を翻した時に突くのが基本パターンです。岩の下に隠れられてしまった時も穴の中からこっちの様子を伺っていることも多いので、穴突きも出来ることが多いです。ただ、狭い穴の中で刺すと、エラを突っ張って踏ん張るので取り込むのにちょっと苦労する場合があります。そういう場合は、キジハタが刺さったままヤスを海底に放置して一旦浮上し、体勢をととのえてから再度潜行します。

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30弱のキジハタ4尾をお持ち帰り

今回の素潜りは、獲物はたいしたことなかったですが、久しぶりに波も穏やかな透明度の高い海で潜れて、気持ちのよい時間でした。なんとか冬までにもう1回くらい行きたいところです。

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気持ちのよい海でした。
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2016年10月14日

アケビとムベの見分け方

先日、枯れた松の木を切ったところ、上の方に絡みついていたアケビが落ちてくるというラッキーなことがありました(笑)落ちてきたアケビは3枚葉のミツバアケビで、ちょうどいい感じに熟れていました。終日チェーンソー作業でヘトヘトだったのでその場で美味しくいただきました。

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松枯れで枯死した松を伐倒

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蔓ごと落ちてきたアケビ

うちの近所で見られるアケビは、5枚葉の普通のアケビとミツバアケビ、両者の交雑種だと言われているゴヨウアケビの3種があります。アケビの実はとても甘いのですが、種が多いので、その場で口に放り込んで甘みを吸ってから種をそこらにペッと吐き出すのが普通の食べ方です。上品に食べるなら牛乳に混ぜて種を濾して飲むアケビミルクというのもあるそうです。あと、皮は炒め物で食べたりしますが、まあはっきり言ってそんなに美味しいものではありません。

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おいしそうな食べ頃のアケビ

ちなみに、一風変わったアケビの仲間に「ムベ」というのがあります。他のアケビが落葉樹なのに対してこちらは常緑樹で、しかも熟れても実が開きません。生える場所も山地よりは海岸線などが多いように思います。どちらかというと南方系の植物で、個人的な感想ですが味もなんとなく南国フルーツのような風味があるような気がします。

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ムベの葉っぱはこんな感じです

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ムベとエビヅル


−関連記事−
◆アケビの皮の炒め物

◆アケビの新芽のおひたし
◆アケビ茶の作り方
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2016年10月13日

エビヅル

エビヅルを採りに行ってきました。
エビヅルというのは日本に自生する野生のブドウの一種で、他にはヤマブドウやサンカクヅルなどがあります。この2つが山にあるのに対し、エビヅルは平野部や海岸などにも自生しているのが特徴です。

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こんな感じでかわいい実をつけます

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大きさはこれくらい

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まだ青い実

間違えやすい植物にノブドウやアオツヅラフジがありますが、両方とも実には甘みも酸味もなく、全然ブドウの味がしないので、迷ったら一粒味見をしてみたら確実にわかります。

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これがアオツヅラフジの実

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たくさん採れました

ちなみに、山で果実を取ってきたら焼酎につけて果実酒にすることが多いですが、酒税法で「ブドウ類と穀物による果実酒」は禁止されているので、違法になります。ジャムかジュースに加工するのが無難ですね。
まあ、これくらいの量ならテーブルに置いておいたら子どもたちのおやつになって無くなってしまうことも多いですが(笑)

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青い実が結構あったので、もう1回位採りに行けるかな
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2016年10月12日

2016年西洋ミツバチ採蜜記録B

西洋ミツバチの採蜜記録を付け忘れていました。
過去2年はだいたい7月初旬で採蜜を終えていたのですが、山の蜂場に移動した影響か、今年は7月下旬に第5回の採蜜を行うことが出来ました。

◆第5回採蜜 2016.7.30
B、C、D群から継箱の貯蜜枠すべてを採蜜。それなりに蜜蓋のされた貯蜜枠が多かったので、まわりにカラスザンショウの花が満開だったからか、ちょっと柑橘系のハチミツのような風味でした。

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遠心分離機が活躍するのも今季はこれが最後でしょう。

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巣板一面にしっかり蜜を貯めてくれてます

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27リットル(約38キロ)のハチミツが採れました

さて、これで今シーズンに採れたハチミツの合計が130リットル(約168キロ)になりました。1群平均で42キロという結果です。途中で分蜂、女王蜂失踪などのトラブルが無ければ、1群50キロは行けるかと思っていたのですが、そこまでうまくは行きませんでした。

↑我が家で使っている遠心分離器はこのタイプです。最近はこんなものまでネットで購入できるんですね(笑)
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2016年10月11日

ダイダイイグチのスープ

先日記事にしたアカヤマドリはボチボチと老菌が目立ってきて今年のシーズンは終わりのようですが、同じイグチの仲間のダイダイイグチはまだまだあちこちで目に付きます。

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遠くからでもよく目立ちます

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全体が派手なオレンジ色で判別しやすいです

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傘の裏もオレンジ

西日本を中心に分布しているそうですが、私の家の周辺の山には普通に生えているようです。生えている時はきれいなオレンジ色ですが、青変性があり、触ったところはどんどん青黒く変色していきます。イグチの仲間には変色性を持つものが多く(イロガワリなんて名前の菌もある)、青だけじゃなく茶色に変わるものもあります。これらも種類を判別する時のよい手がかりになります。

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山で採って持ち帰るとこんなふうに青くなってます

今回はイノシシ肉とモロヘイヤと一緒にスープにしました。アカヤマドリよりも更に黄色い色がスープに溶け出してけっこうすごい色になります。染料として使うときれいな黄色に染まりそうなので、今度はキノコ染めもしてみようかと思っています。

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ダイダイイグチとイノシシ肉のスープ

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まだしばらくは採れそうです

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

日本の毒きのこ増補改訂
作者:長沢栄史
出版:学習研究社
発売:2009/9/20

↑かつて「イグチに毒菌なし」と言われた時代もありましたが、この本にはイグチ科だけでもたくさんの毒キノコが掲載されています。キノコ狩りをするなら、とりあえず一度通読しておくことをオススメします。
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2016年10月08日

アカヤマドリ

今年の秋はひたすら雨ばっかりで海や川にあまり行けないので、イグチ系のキノコを中心にいろいろと採取しては同定して遊んでいます。イグチ系のキノコは傘の裏側が菅孔になっているのが特徴的で、毒キノコも少ないので良いです。今年は夏の少雨と秋の長雨で、夏のキノコも秋になってから出てきているようで、山の中はキノコパラダイスのようになっています。

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イグチ系キノコはこんな感じで傘の裏が特徴的

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いろんなイグチ

で、今回はイグチ系キノコの代表格「アカヤマドリ」がたくさん採れたので記事にしました。
夏に採ったムラサキヤマドリタケと同じ仲間のキノコで、とりあえずでかくて、他のキノコと間違えようがないのがよいです。そして、旨味がたっぷりでとても美味しいキノコです。

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アカヤマドリの幼菌

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かなりでかいキノコです

数年前にちょっと離れた猟場の下見に行った時にアカヤマドリを採ったのを思い出して、軽トラで出かけていって探してみるとまさに発生の最盛期!幼菌から老菌まで色んなアカヤマドリがあちこちに。という訳でたくさん採ってきました。

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老菌は虫が回ってそうだったので、若いやつを中心に採取

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とりあえず油で炒めて塩コショウだけで1本試食

ムラサキヤマドリタケの記事にも書きましたが、アカヤマドリもイタリアなどでポルチーニと呼ばれる人気のあるキノコの仲間で、料理だとパスタやリゾットにあうとよく言われます。また、イタリアでは一旦乾燥させたものを戻して使うのが一般的だそうで、今回はとても食べきれないので、何本かは干してみることにしました。

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脂多めのイノシシ肉とキノコは抜群の相性

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アカヤマドリのクリームパスタ、文句なしにうまい

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半分に割ったらこんな感じ

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干し網で乾燥

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乾燥に向かなさそうな成菌は真空パックして冷凍保存

ちなみに、アカヤマドリ以外にもムラサキヤマドリタケやヤマドリタケモドキ、コガネヤマドリなどもそれなりに採れています。
うーん、今年はたまたま豊作なだけなのかもしれないけど、こんなに採れるのなら、来シーズンからは狩猟採集スケジュールにきっちりと組み込んどかないといけないかな(笑)


−関連記事−
◆ムラサキヤマドリタケ
posted by 豆狸 at 20:51| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする