2016年12月23日

狩猟解禁1ヶ月

さて、2016年度の猟期も11月15日に解禁してから、もう一ヶ月が経過しました。今期は生活面でバタバタしており、仕掛けたわなは例年よりも少なめでしたが、現在のところイノシシ3頭、シカ5頭と平年並みの捕獲ペースです。年内にもう1頭狙っている大きいオスイノシシがいるのですが、最近気配が薄いので捕るのはちょっと厳しそうです。年が明けたら発情に入るので、年内に捕れなかったら、そいつは今期は諦める予定です。
あと、年が明けたら、わなはほどほどにして鳥の網猟の方に積極的に参加していきたいと思っています。

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2頭目のイノシシ。ハラ抜き41キロのオス

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1頭目のシカ。ハラ抜き34キロのオス

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子どもたちが力を合わせてシカを解体

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部位ごとに分けられた鹿肉

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3頭目のイノシシ(奥のほう)。手前は同日に友人が捕獲した獲物

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3頭目のイノシシの胃から出てきた謎の胃石

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今期のイノシシはみな脂がのってます

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イノシシ肉のストックがたっぷりあると、安心して年が越せますね。

ではでは、みなさま良いお年を。
posted by 豆狸 at 08:03| Comment(17) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月03日

イノシシ肉ベーコンの作り方

猟期前には新たな獲物の肉を入れるために大型冷凍庫を整理します。そんな時によくやるのが燻製です。
今回は久しぶりに猪肉ベーコンを作りました。ベーコンにするにはやはりバラ肉がいいのですが、若い個体の肉だとバラ肉はペラペラなので、最低でもハラ抜き40kg以上のイノシシの肉でやったほうがいいです。

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出来上がったイノシシベーコン

めんどくさい時は適当な塩と砂糖、胡椒だけで作ったりもするのですが、今回のは年始に獲れた中くらいのオスで、若干発情臭がするので、香辛料をしっかりと調合しました。オスイノシシの発情臭は「白檀みたいなニオイ」とも言われ、苦手な人は嫌がりますが、香辛料を利かせた料理にすると意外とそんな人でも食べれたりします。それと同じで、発情臭のあるイノシシ肉は燻製にするのもオススメです。

では、以下が猪ベーコンの作り方です。

仕込み:
1.バラ肉をよく洗い、布巾で水気をふき取って、金串で裏表から刺して香辛料のしみこみをよくする。

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今回使ったイノシシ肉。バラ肉以外に肩ロースも使いました。

2.バットに入れて調合した香辛料をよく揉み込む。配合は、イノシシ肉1kgに対し、塩35g、三温糖10g、黒胡椒、ナツメグ、シナモン、セージ、クローブ、セロリ、オールスパイスを数gずつ。あとは、月桂樹の葉を数枚。香辛料はこんなに色々入れる必要はないですが、個人的にはシナモンとクローブ、セロリが入っていると一気に本格的なベーコンの香りがするような気がしています。

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香辛料をよく揉み込みます

3.バットに残った香辛料とともにストックパックに入れ、更によく揉み込む。今回は香辛料が均等に染み込むように白ワインを適量追加。

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よく揉み込みましょう

4.それを冷蔵庫に保管。約1週間ほど置く。その間1日1回くらい香辛料がよくまわるように冷蔵庫から取り出して揉む。

仕上げ:
1.取り出した肉をよく洗う。次に止水で2時間ほど塩抜き。1時間したところでいったん水を替える。流水でやる場合もあるが、部分的に塩気が抜けすぎる場合があるため、大きめの鍋で止水でやるのが確実。適宜混ぜてやったほうが均等に塩が抜ける。

2.水気を拭き取ったあと、乾いた布にくるんで冷蔵庫に半日保存。最近は、吸水性のあるペットシーツをよく利用している。

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干し網で風乾

3.肉を風通しのいい日陰で2時間風乾する。寒い時期なら、冷蔵庫の工程を省いていきなり半日ほど風乾でもよい。

4.スモーカーに入れ、温熱乾燥(約40℃)を2時間、チップを入れて約60℃で6時間燻煙(今回はヤマザクラの自家製チップを使用)。

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自作したスモーカーで燻煙


↑燻煙は自家製チップでやるのが安上がりで良いですが、個人的にはベーコンはヒッコリーのチップでやるのが一番あってると思います。


5.燻煙終了後はそのままスモーカーを開けずに冷まし、取り出してから真空パック。

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美味しそうな色に仕上がりました

6.最後に沸騰したお湯に数分ほど入れて煮沸消毒したら完成。冷蔵庫に入れておいたら、かなり長期間保存できます。

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65℃で燻煙しているので、スライスしてそのまま食べられます


−関連記事−
◆イノシシベーコンに関する過去記事1
◆イノシシベーコンに関する過去記事2

◆豚肉ベーコンの作り方


※当記事は2009年10月23日投稿の記事のリニューアルです。
posted by 豆狸 at 00:47| Comment(0) | 燻製 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする