西根正剛作 フクロナガサ 7寸
いわゆる「阿仁マタギ」が使用していると言われるもので、柄の部分が刃の部分と一体型で中空になっているのが特徴です。この穴に木の棒を差し込むと槍として使用することが出来、非常時にはそれで熊とたたかうとか…。
立派な木の鞘に入っています
ちょっとミーハーな感じですが、昨猟期に鉄パイプで友人のイノシシを仕留め損なうという経験をして以来、より有効なトドメさし道具を探していて、これもその一環です。ただ、罠にかかった状態とはいえ、イノシシの心臓を上手に突けるかどうかは自信がないので、来猟期はとりあえずシカで練習してみようかと思います。ちなみにサイズは7寸(約21cm)ですが、ツカがないので、実際はもう数cmは入りそうなので、100kg級のイノシシでもなんとか正面から心臓に届くと思います(以前、先輩から24cmはあった方がいいと言われた経験あり)。
これに合う強度のある木の棒を用意しておく必要があります
ちなみに、鉄パイプもより打撃性の高いものを来猟期までには用意しようと思っています。
やはり銃を持っている人に頼むのが一番なのでしょうが、それもなかなか...
豆狸さんはいままでは鉄パイプで殴っていたんですか?
これまでは、
・山の奥の方では、丈夫で固い樹種の立ち木を1m50cm位に切って使用
・車の近くなら、車に積んである鉄パイプ(丈夫なガス管にテーピングを巻いたもの)を使用
・ワナに絡んで完全に身動きが出来ない状態なら、押さえ込んでナイフで頸動脈を切断(イノシシの場合は心臓を突く場合が多い)。
という感じでした。どつく場合は、シカは後頭部、イノシシは眉間です。シカはたいがい一発で倒れますが、イノシシは4〜5発かかることが多いです。また、これは死ぬのではなく、失神状態なので、その後速やかにナイフでとどめを刺します。本来血抜きは生きた状態でやるのがよいので、シカの場合は頸動脈ですが、イノシシの場合、起きあがって反撃されると危険なのですぐに心臓を突きます。ただ、心臓を突いても心臓につながる血管から血液は大量に腹腔内に放出されるので、血抜きは十分にされます。
ちなみに、どつく際は獲物が動ける範囲をなるべく狭めるのがポイントです(昨年は慢心からこれを怠り、鉄パイプでどついたイノシシが突進してきてワイヤーを切って逃走したのです)。木が密集しているところならその周りを回らせて絡ませたり、わざと絡むように倒木をワイヤーの上に投げ込んだり。別のくくりワイヤーを用意しておいて、ほかの足を縛ってそれを引っ張って動けなくするという方法も有効です。
とりあえずはこんな感じです。また質問があれば、どんどんコメントしてください。
おかげさまで大分イメージかつかめました。
イノシシはやはり危険度が高いのですね。
しかし、何事も経験ですよね。
こちらにはシカが少なくイノシシがほとんどなので緊張しますが、がんばりたいと思います。
とりあえず、万全の条件で慎重にやるのが必須です。時間がない時や夕暮れなどに焦ってやるとミスが出ます。最初の頃の獲物は大丈夫でしょうが、慣れてきたときが逆に危ないです。
ただ、まあ不必要にびびっても仕方ないので、こういう緊張感のある局面も含めて楽しんでわくわくしながらやるのがよいと思います。