2008年09月17日

柿渋の作り方

カモ・スズメ猟で使う無双網を染めるのに柿渋を使います。それによって網が丈夫になります。昔は漁網も柿渋で染めるのが一般的だったようです。
狩猟・採集の世界に限らず、柿渋は庶民の間で広く防腐・防虫・防水の効果のある染料として利用されてきました。

我が家の庭には渋の強い豆柿のなる木が一本生えていて、放置すると熟れて渋がとんだ頃に猿の襲来を招くことになるので、それのよい利用法が柿渋なわけです。と言っても、この柿の木は隔年でしか実がならないという偏屈なので、今年は収穫なし。昨年は超多忙だったためそこまで手が回らず、実は柿渋を作ったのは3年前になります。

PA00009.jpg
小さい豆柿です

で、なぜ今頃?という話なんですが、作った柿渋は3年くらい寝かせるとよいという話を聞いていたので、ペットボトル1本分だけ寝かしてあったのをそろそろ使ってみようという気になったのです(最近のお片付けブームの一環です)。そこで、それを使うんだったら、当時の作り方を一応ブログに書いておこうかという気になったわけです(当時はまだブログを始めてませんでした)。

では、以下に柿渋の作り方(かなり大雑把です)。

1.豆柿をぶつ切りにします。その過程でヘタが取れます。
2.それをさらに細かく刻みます。ミキサーでやると楽だと思いますが、当時は料理用ミキサーを使う気になれなかったので、包丁で刻みました。今はミキサーが余っているので次からは使う予定。

PA00008.jpg
手がカピカピになっていきます

3.ひたひたになるくらいの水に漬けて冷暗所に1週間程度保存する。カビが生えたりしやすいので、朝晩と攪拌する。
4.その後、布で濾して瓶などに入れて保存します。

なにぶん、3年前にやったことなので、だいぶうろ覚えです。その時に濾すのに使った布はきれいな色に染まったのを覚えています。あと、当時柿渋を作るのに使った漬物樽は今はニホンミツバチが住んでいます。時の移り変わりを感じます。

DSCF3343.jpg
絞った当初は白濁してましたが、現在は立派な柿渋色

↑ちなみに、柿渋は天然塗料として市販もされていますが、けっこう高価なものです。まあ初めて自作した時は、市販のものを試しに購入して比較してみるのも面白いとは思います。


posted by 豆狸 at 20:59| Comment(11) | TrackBack(0) | 山菜・果実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして松山と申します。
 本日柿渋を自己流で作ってから拝見しました。先に見ていれば良かった。ほとんど同じで良かった。
小生、子供の頃大やけどを柿渋で治してもらいとても恩義に感じている物です。染物、竹細工等多用途の豆柿昔は
各戸に有ったことの意味が忘れ去られているようで残念です。
Posted by 松山 典倫 at 2009年09月09日 21:50
松山 典倫さん、はじめまして。

コメントありがとうございます。
私も我が家の柿渋のストックがなくなったので、今年は作ろうと思っています。しかし、早くやらないと時期を逃しそうなのですが、時間が無くてなかなか・・・、と思っていたところのコメントでしたので、これを機会になんとかやってしまおうと思います。

私はやっていることの関係で、魚網や狩猟に使う道具・網等を染めることから柿渋に馴染みがあり、その色合いが好きで普段使うTシャツやタオルなども染めています。黄ばんできた白い生地のものを染めて再利用するというのもその目的ですが。

でも、こういうことをしていないと、普段の生活で柿渋に触れ合うことはほとんどないでしょうね。昔の人はほんとにいろいろ利用できるものをたくさん庭木に使っていて感心します。



Posted by 豆狸 at 2009年09月10日 06:57
今日は、柿渋作り大変ですね、当方は、ヘタを取って
から槌で叩いて潰して今度は麻袋に入れてヅンドウ鍋に入れて、今度は長靴履いて踏み潰しますかなり潰れたらそのまま物が隠れる位水を入れて涼しい所に1週間位置いてそれから絞りにかけてます、 古いミキサーでもあれば便利でしょうね、 今度リサイクルショプにでも行って探しましょう。  
当方は1斗位作りますから大変です。
Posted by 亀 at 2009年09月11日 23:29
亀さん、お久しぶりです。
柿渋作りはなかなか重労働ですよね。
私が前回作った時は、3升くらいでした。
今年はもうちょっとがんばって木に登って、1斗くらい作りたいですね〜。大変だと思いますが。

Posted by 豆狸 at 2009年09月13日 09:47
どうも、初めまして。

>昔の人はほんとにいろいろ利用できるものを
>たくさん庭木に使っていて感心します。

昔の家の庭に柿の木が植わっていたのは、柿渋のためだったんですね。

しかし、今や「渋柿」は知られていても、「柿渋」を知る人は少なくなってしまった気がします。染め物に興味がある人くらいでしょうか?

便利なものをカネで買うのではなく、自分たちの身の回りにあるもので済ませる。しかも、地球環境の物質循環に逆らわない。柿渋が身近だったころの生活には、今だからこそ顧みなければいけないものがたくさんあるように思います。
Posted by ろろ at 2009年09月19日 01:36
ろろさん、はじめまして。

ほんとに昔の人の知恵や生活スタイルは、驚くほど理にかなったものが多いですよね。

便利であるということがよいことであるという価値基準が、そういった大切なものを失わせていっているように思います。
Posted by 豆狸 at 2009年09月20日 11:40
柿渋を作ってみたくて参考にさせていただいたのですが、砕いてひたひたの水を入れ、2〜3日後、どんどん発酵して、ついに容器からこぼれ出てしまいました。

こんな状態でしぼっても大丈夫でしょうか?
Posted by 安藤  和子 at 2013年08月31日 06:07
安藤 和子さん、こんにちは。

実物を見ていないので確実なことは言えませんが、まあ問題無いと思います。
ただ、瓶に詰めた後も発酵しますので、瓶の蓋は緩めにしておいて下さい。

Posted by 豆狸 at 2013年08月31日 10:10
初めまして!

以前友人と街を歩いていたら柿渋液を見つけ、目的もなかったのに買ってしまいました。
そのまま忘れていて片付けしていたら出てきて
ベニシアさんのテレビを見たことがあり
暑い布を浸して干し、また浸して干すを3〜4回してみました
何に使うか検討中!

ちょっと教えて下さい
柿渋に興味を持ち 渋柿をもらいやってみようと思いますが
砕いた柿は絞るまでに1週間位おいてた方がいいのですか?
すぐに絞るとどうなるのですか?
また絞ったかすをもう一度使えるんですか?
Posted by コロ at 2013年09月25日 11:14
コロさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ご質問の件ですが、まず柿渋を作るための渋柿はまだ色が青い渋がキツイものを利用します。今だとちょっと時期が遅いかもしれません。
あと、1週間は漬けといて発酵させないと、成分があまり出てこないと思います。
絞りかすはもう1回くらいは使えますが、柿渋としての質は落ちたものになります。
とりあえずこんな感じです。参考になると良いのですが。
Posted by 豆狸 at 2013年09月29日 05:23
柿澁
Posted by 岡山のくまさんです 今日は柿澁作りをします軽四トラック二台分ミキサーで粉砕に水少し入れて 昔の水瓶に入れます 毎年柿澁を作ります 桜の木に柿澁を塗って赤茶色桜の赤色で 大変綺麗です! ノリにも使います 薄めて飲んだりします。 at 2015年08月29日 03:31
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