というのは、熊が巣箱を襲撃し、ミツバチ群は離散し、巣板と蜂蜜・蜂児はみな、熊に食べられてしまったからです。
その現場を見つけた時は唖然としてしまい、何が起きたかわかりませんでしたが、現場を詳しく検証したところ、まず間違いなく熊の犯行だろうという結論になりました。

見るも無惨な状況です
まあ、これもまた自然の摂理なので、サルに野菜を獲られた時ほどの怒りはありませんが、逃げたミツバチがなんとか女王蜂が無事で再度巣作りできることを祈るのみです。
しかし、巣箱は我が家から数十メートルしか離していないところに設置していたので、そこまで熊が来ていたということの方が驚きです。裏山に熊がいるという話は、なんとなく伝え聞いていましたが、実際にその痕跡などを注意して探したこともなく、また見たこともなかったので、正直びっくりしました。

きれいに巣板が引きはがされています
まあ、熊はククリワナでは捕獲禁止なので、私の狩猟対象とはなり得ませんが、そんな近くに熊がいるというのは、なんとなくわくわくしますね。当然身の安全にも気を付けないといけないのは前提ですが。
というわけで、ニホンミツバチ養蜂に関しては、いったん休止です。が、熊対策を考えた上で、分蜂群捕獲に向けた待ち箱や巣箱づくりを猟期後にでも始めて、来春の再開を目指したいと思います。
でも、良い勉強になったということでしょうか。
巣箱に熊対策をするというのは、例えば柵で囲むとかですか?
熊から見れば、この樽は美味いハニーバケットにしか見えなかったのかもしれませんね。食べやすい入れ物にご馳走が入っているのだから、人家に近い所まで恐れずやってくるのも頷けます。普通の巣箱は容赦なく破壊してしまいますが、しかしこの樽ならば入れ物だけは無事という。なんとも一長一短。一度狙われた巣は、毎年のように目を付けられると申しますゆえ、場所変えになるかもしれませんね。爪痕が無いなら樽に頭が入るサイズの熊でしょうし、高台などという選択肢もあったりするのでしょうか。
今回は残念な結果ではありますが、来春の再開を心待ちにしております。冬の間、半冬眠中の静かな巣を近くに移送しておき、巣分け時期に樽を提供するというような方法はアリなのか、ちょっと勉強してみたくなりました。
確かによい勉強になりました。熊対策でよく行われるのは、
・電気柵
・フェンスを張った小屋の中に巣箱を設置
・熊の手が届かないくらいの縦に長い巣箱を作る
・犬のそばに置く
・高い木の上に巣箱を設置する
などのようです。
まあ、まだ時間は十分ありますので、じっくり考えたいと思います。
確かに、場所を覚えられてその辺を常にウロウロされるとちょっと厄介ですね。上に書いたような方法を参考にしつつ、よい方法を考えたいと思います。
あと、冬の間は意外とニホンミツバチはイライラしているそうなので、巣の移動はあまりよくないかもしれません。むしろ、巣の場所がわかるのであれば、その近くに待ち箱、待ち樽のようなものを提供して、分蜂群が入るのを待つというのが一般的なようです。
よほど営巣がうまくいっていたのでしょうね。
もしかして今回残った巣のかけらで蜜蝋などとれるのでしょうか?
また来春の分蜂レポート楽しみにしています。