今把握しているだけで、家の裏で枯れているのは3本あり、その中の一番切り倒しやすいやつをやりました。
まだ完全には乾いていないので、結構重かったです
カシノナガキクイムシ(通称カシナガ)の空けた穴がびっしりと幹にあり、そこから米ぬかのような木くずがこぼれ出ています。コナラの大木が枯れるのは、この虫が入ることによってその共生菌が木に広がり、水を吸い上げられなくなって枯れてしまうのだそうです。
このナラ枯れは全国的に広がっており、数年前からわが家周辺の山々でも目立つようになってきました。これに対する有効な対策はまだ見つかっていません。
写真ではわかりませんが、たくさんのキクイムシの穴が空いています
私としては、イノシシなどの動物の餌となるドングリのなる木が枯れていくのはあまりうれしくないことなので、とりあえず枯死した木は切り倒して、そこの中にいる幼虫が成虫になって新たに木を枯らさない打ちに薪にして燃やしてしまおうと思っています。
で、ホントはもっと早い段階で切り倒したかったのですが、猟期で忙しかったので、ようやく1本目に先日着手できたわけです。
この虫の穴は木に対して垂直に空いているので、玉切りした段階ではほとんどわかりませんが、それを斧で割ってみると、無数の横穴が空いているのがわかります。で、その中には数ミリの白い幼虫が入っています。放置しておいたら、初夏にはこれらが全部成虫になって木に穴を空けるために飛び立つのかと思うとぞっとします。
まあ、現実的には私が数本の木を切った程度で虫の被害を押さえられるわけはないと思いますが、そのうちに家のほうに倒れられたりすると大変だし、薪の確保にもなるので、ぼちぼちやっていこうと思います。
私は山林関係者なんですが、ミズナラにカシナガが入って困っています。広範囲で効果がある防除方法が無いのが困りものです。先日カシナガの防除方法の講演会に行ってきたのですが、やはり単木処理しか方法が無いようでした。公園などではそれで対応可能でしょうが、山では心もとないです。
どうも薪や炭に使わなくなり、大径木になり過ぎたためにカシナガにやられるようですね。カシナガにやられると言うよりもカシナガが持っている菌にやられるという言い方が適してるかもしれません。なんとか全部のミズナラが枯れないように手を打てるように試行錯誤してみます。
今期は鹿4頭でした。また来期も頑張って獲れるように精進します。
わが家周辺でも森林組合の方々ががんばっていますが、なかなか全ての被害木には対応し切れていないようです。
道沿いのコナラはビニールシートを巻いて予防してありますが、あれも食い破る場合があるそうです。
薪炭林の荒廃が原因とも言われていますが、それにしては被害が急激に進んだような気もします。
ワナ猟、順調のようですね。山林関係の仕事をされているのなら、被害防止にもなり、一石二鳥ですね。