2010年04月15日

薪づくり再開

一ヶ月以上ぶりのブログ更新になります。まだ見ていてくださる方がいるかな?

猟期後のしばしの冬眠状態ののち、例年のことですがこの春も新たな薪置き場の整備や家の改築作業などにいそしんでいました。
まあ、それらについてもおいおい記事にしていこうとは思いますが、まだ全然完成していないのでもうしばらくあとになります。

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これは桜ではなく季節外れの雪です

さて、ここ数日の暖かさで裏山のコナラやクヌギ、アベマキの芽吹きが本格的に始まりました。4月に入ってから毎日気になって空をみあげていました。
というのは、例のキクイムシの話です。昨秋、キクイムシの食害を受けながらもなんとか、ドングリをつけ、落葉したこれらの木がこの春に無事芽吹くのかどうかが気になっていたのです。ある程度以上の大木で食害を受けていない木はもはや私の家の周辺では皆無です。
ただ、完全に枯死に至った木はその2〜3割程度でしょうか。

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ボチボチ薪割りも再開しました

で、一番気になっていた庭のアベマキとコナラは無事芽吹きが確認できました(まあ、そのうえでこの夏、来年と乗りきれるかどうかは甚だ怪しいですが)。そして、家から少し離れたところのコナラが2本芽吹いていないのも確認しました。もう少し様子をみる必要がありますが、おそらく枯死と判断してよいでしょう。これで切り倒さないといけない木がまた2本増えました。

というわけで、しばらくサボってきた薪づくりを再開することにしました。とりあえずは枯死後1年半ほど経過してしまい、枝等の落下が始まっている木を伐倒する方向で作業を開始しました。

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良い方向に倒れました

今日はとりあえずコナラを1本伐倒。家に倒れる心配はあまりない場所だったので、一人で方向を決めて倒しました。二股の木でしたが、根もとの直径は70cmくらいありました。今回一応確認したいのは、この木の中にキクイムシの幼虫がまだいるのかどうか、という点。

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このチェーンソーで切るのはサイズ的に無理がありました

この木は2008年の夏に枯れており、まだ幼虫がいるのであれば、枯死したあとの2009年の夏にも再度キクイムシが入ったということが確認できます。なぜこれを確認したいかというと、これまでの経験で一度被害を受けた木は、枯死していないくても再度被害を受けにくいという印象をもっているからです。
立証はしようがないとは思いますが、裏山のコナラ、クヌギなどの大木が近い将来全滅するのか、それともある程度生き残るのかが気になっているので。

まあ、私の立場は、自然の中で枯れているくものは枯れるに任せつつ、自分の暮らしに被害を与える危険性は除去、枯れたものは燃料として有効活用する。でも、猟師としてはイノシシの餌になるドングリの木は枯れて欲しくないなあ。というあいも変わらず自分勝手な立場ではあるのですが・・・。

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日当たりの良くなった山ではツツジが満開です
posted by 豆狸 at 01:03| Comment(9) | 薪生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、久しぶりの更新ですねー、毎日、見てますよ。これからも山での生活の情報楽しみにしております。
そちらもまだまだ寒そうですねー、本日の宮崎県北の天気予報で山沿いは一時雨か雪と申してましたけど4月も中旬凄いですねー!
Posted by 奥日向拓べー at 2010年04月15日 08:58
こんにちは、更新を楽しみにしておりました。

どうしたのかなと心配してました。

いつも見ております。これからも更新楽しみにしております!
Posted by ヒロマル at 2010年04月17日 01:15
いつも見てますよ〜。

シーズン中にお会いしたいと思っていたのですが・・。
でも春になり山も華やかになってくると思うのでお写真など楽しみにしております。

無理せず更新してくださいね〜。
Posted by マンガ家 at 2010年04月18日 03:39
まってました!
Posted by at 2010年04月19日 21:45
毎日楽しみに見てます。春なのに薪作り、働き者のアリの話を思い出します。
こちらはこれから冬を迎えようとしています。私もあわてて焚きつけ(仕事場で余った木っ端)の準備を始めたところです。(キリギリスのように)
そういえば、半年前に中国から送られてきた木箱を壊していたら、中から生きたままの何かの幼虫が出てきました。薫蒸されて殺虫剤のにおいがプンプンする中で生きていたなんて驚きです。
Posted by 浦島太郎 at 2010年04月20日 08:47
カシノナガキクイムシに攻撃されて、生き残った個体は耐性があるので、最終的には生き残るというのが今の考え方です。うちの場合はミズナラですが、1〜2割くらいは生き残っています。
カシナガが養育しているキノコに毒性があり、それに耐性を持つ個体が生き残ります。
Posted by ぽえ at 2010年04月20日 10:12
奥日向拓べーさん、ヒロマルさん、マンガ家さん、浦島太郎さん、ぽえさん。
こんばんは。コメントありがとうございます。

今春は生活面で多忙になりそうな状況で、あまり頻繁には更新できないと思いますが、ボチボチやっていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

さて、キクイムシ関連のお返事です。

カシナガノキクイムシの入った木も切り倒されて、燻蒸処置された状態で山林内に放置されていますが、そのシートが風で剥がれたり野生動物がいたずらしたりしています。以前、それらの木を試しにチェーンソーで切ってみたことがありますが、幼虫は普通に生きていましたね。

あと、やはり生き残った個体は耐性が出来ているのですね。なんとなく安心しました。ただ、生き残った個体はそもそも再度攻撃されることがあまりないように思うのですが、それはなぜなのでしょうか?カシナガが「あの木は枯れなかったので、餌となる菌の繁殖に向いていない」と判断するのでしょうかねえ。
Posted by 豆狸 at 2010年04月20日 22:45
確かに再攻撃はあまりないようですね。
シロスジカミキリなどは、被害木に集中的に加害しているようです。
また調べておきます。
伐倒木の処理ですが、持ち出して焼却処分が良さそうですが、伐根にも幼虫がいるので結局あまり意味がないようです。
Posted by ぽえ at 2010年04月27日 07:49
ぽえさん、おはようございます。
再攻撃について、私も今年の被害の状況を見ながら確認したいと思います。ちなみに家のすぐ裏の2本のアベマキは4年前に一度食害にあって生き延びた以降は一切攻撃されていません。

あと、伐根にもたくさん入ってますよね。チェーンソーでギリギリまで切るのですが、地面ぎりぎりのところでもウジャウジャいますね。
Posted by 豆狸 at 2010年04月28日 06:14
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