最初に設置していた丸胴型巣箱は他所に移動し、今春試作した3段の重箱式巣箱で捕獲しました。
数日前から数十匹の探索バチが出入していたのが、昨日は1〜2匹しか来ず、「これはそろそろ集団で引っ越してくる前触れか」と思っていたら、その予感は的中でした。夕方4時半くらいに家から出るとウワーンという羽音が聞こえ、巣箱の方に行ってみるとそこら中、蜂だらけ。それを見上げてもそこら中を飛んでいます。「蜂雲」という言葉は聞いていましたが、まさに雲のような感じでした。
そこら中を乱舞しています
その後、様子を観察していると巣箱周辺にどんどん集まってきて、最初は巣箱の下の台に集まっていましたが、次第に横にあるキンリョウヘンが気になったのか、キンリョウヘン蘭のネットに群がり始め、最終的にはネット上に蜂球のようなものが出来上がりました。
最初は巣箱の土台に集合
最終的に金稜辺上に蜂球
その蜂球を観察していると、多数の働き蜂と少数のオスバチの集団の中をチョロチョロと移動している長い蜂を発見。女王バチです。こいつが待ち箱に入れば、みんな一気に入居するはず。一瞬、手で掻きいれようかと思いましたが、これまで来ていた探索蜂の巣箱の気に入り方を考えると間違いなくそのうち勝手に入るだろうと思えたので、放置しておきました。
真ん中の下のほうに女王蜂がいます
で、いったん室内に戻って夕食を食べてから外に出ると、もう蜂たちはどんどん巣箱に入っていってました。巣門のあたりでは、数十匹の蜂が羽を震わせており、他の蜂たちにこの巣に入ることが決まったと伝えているようでした(この巣をチェックしてた探索バチの仕事なのかな?)。結局30分もしないうちにほとんどの蜂は巣箱に入ってしまったので、明日以降ニオイで混乱するといけないのでキンリョウヘンを撤去しました。
巣門で仲間を呼び寄せる蜂たち
さて、今回5群目にして初めてキンリョウヘンの威力を目の当たりにしましたが、正直ちょっとビックリしました。結構強引な裏技という印象。ワナ猟でいうとイノシシを餌でおびき寄せる感じでしょうか。
キンリョウヘンを使えば、少々設置場所や待ち箱に問題があっても入る可能性がありそうです。
ネット伝いにどんどん歩いて入っていきます
ニホンミツバチの習性や生息域を見極められるようになるには、キンリョウヘンに頼りすぎず、ミツロウを塗った待ち箱での捕獲を基本にするべきではないかと思いました。まあでも、せっかく入手したキンリョウヘンですので、状況に応じて利用しようとは思いますが。
我が家の設置場所の中では一番見晴らしの良い場所です
まあ、何はともあれ、これで自宅に今回の5番目の群(E群)が加わり、これまでのA群、B群とあわせて3群となりました。第二蜂場にC群、D群の2群です。
今回のE群は蜂数も結構おり、入った箱も重箱式巣箱なので、今秋に採蜜ができればよいなと思います。
私の住んでいるあたりでは、クサイチゴは山際や林の中などに普通に生えています。葉っぱの感じはラズベリーなどに似ていて、茎に鋭いトゲがあります。
ちなみに、昨年はこの時期にはもうたわわに実っていましたが、今年は天候不順の影響もあり、我が屋周辺ではまだほとんど実っていません。よく出来る年と出来ない年もあるように思います。
では、参考にしてください。