また、暖かくなってきて、海や川での獲物に恵まれる季節でもあります。たくさん捕れた魚も冷凍保存だけでなく、一夜干しなどにすると保存が効くだけでなく、食べ方のバリエーションも広がります。
野草などの乾燥方法で、まず手っ取り早いのはゴザに広げて乾かすというもの。手っ取り早いし、大量に干せます。ただ、縁側や屋外のテーブル、乾いた地面が必要です。
ゴザに広げて乾燥(アケビ茶の作り方)
紐で束ねて軒先などにぶら下げるというやり方もあります。これはぶら下げる場所が必要ですが、屋内で干す時にも場所を取らず、ちょっとしたインテリアのようにもなるというメリットがあります。大きめの野草を全草乾燥させる場合などに用いる方法です。
また、枇杷の葉などの大きい葉っぱは糸を通してぶら下げるという方法もあります。シカ肉ジャーキーなんかを干す時にも使うやり方です。
ドクダミ全草をぶら下げて乾燥(ドクダミ茶)
ビワの葉にタコ糸を通して干す(ビワの葉茶)
上記2つの方法の間を取ったような方法が、梅干しなどを干すザルに紐をつけてぶら下げるという方法です。私はこの方法が気に入っていて、最近はこればっかりです。メリットとしては、ゴザのように地面などに置かないので汚れないことと、薪ストーブの上にぶら下げると均等に熱気が当たるということです。
梅干し用のでかいザルは、これからの梅干しシーズンになるとホームセンター等でも色々なサイズのものが売っています。
薪ストーブの上でシイタケを乾燥(干しシイタケの作り方)
シカの干し肉づくり(鹿の干し肉)
梅干しざる 約65cm
あとは、干し網もよく使います。魚介類を干す場合はもっぱらこれです。理由としては、ハエなどが寄らない。カラス、ネコなどにも狙われにくい、などです。また、野草を乾燥させるときも、風でどこかに飛んで行ったりしないという安心感があるので、キクラゲやユキノシタなど乾いたらペラペラになってしまうようなものは、干し網に入れておくのが無難です。デメリットとしては、薪ストーブのそばにぶら下げる時に材質的に気を使うということくらいです。
なお、我が家では一応、肉・魚介類用と野草用は使い分けています。さらにいうと、肉・魚介類用は人間用のものとニワトリにあげる干し魚などを作る非食用のものの2つがあります。
この干し網もホームセンターでも売ってますが、釣具屋さんなどでもよく見かけます。
鮎を開いて干す(鮎の一夜干し)
干しネット 大
狩猟なんかをやっていると、大型冷凍庫が自宅にあるのでついついなんでも冷凍にしてしまいがちですが、乾燥保存や塩蔵などの様々な保存技術についてもしっかりと勉強していかないといけないなあと思いつつ…。
業務用冷凍庫の中はいつも食べ物で溢れてます(笑)
※当記事は2006年4月26日投稿の記事のリニューアルです。