2016年05月17日

潮干狩りの道具

これまでの潮干狩り道具の紹介記事は、シジミ捕りの時に書いたもので、貝取りジョレンにすごく偏ったものだったので、潮干狩り一般に使える道具の紹介記事としてリニューアルしました。実際に使っている写真があればいいのですが、潮干狩りの最中はなかなかそんな余裕が無いのでご勘弁を。

DSCF1617.jpg
クワで掘りまくるマテ貝捕りは結構ハードです


0.足
実は潮干狩りで一番良く使うのは、自分の足です。腰くらいの深さまで入って、両足をグニグニ動かすと自重で砂の中に沈んでいき、そのうちアサリが足の裏に当たります。後はそれを回収するだけ。器用な人は足の指で挟んで捕ります。アサリは砂中では縦になっているので、慣れてくるとアサリか石かは感触でわかるようになってきます。ただ、貝殻などが多い浜では、このやり方をしていると足の裏を切ってしまうこともたまにあるので、私は古い靴下を履いてやることが多いです(どうしても感覚は鈍くなりますが)。
あと、バカガイのように貝殻の薄い貝でこれをやると、たいがい貝殻が割れてしまうので向いていません。


1.忍者くまで
さて、通常の波打ち際や潮が引いて陸地になったところでアサリなどの通常の貝を狙って潮干狩りをするなら、普通の「くまで」で十分です。いわゆる「忍者くまで」です。潮干狩り用に網が付いたタイプも売っていて、細かい砂ばかりの海岸なら確かにそのタイプのほうがアサリを見つけやすいですが、有料の潮干狩り場などでは使用が禁止されているところもあります。



忍者くまで(短柄)
基本的にはこういうやつでじゅうぶんです。


2.貝取りジョレン
これは貝がいそうなところを砂ごとごっそりすくうと砂だけ流れ出て、貝が取れるという道具です。アサリ漁やシジミ漁などでも用いられる本格的な猟具です。たくさん捕れるので、使用が禁止されている所も多いです。
干潮時でも潮が引ききらない沖の方に腰まで浸かって使用するので、他の人が捕らない大物が狙えます。
短柄のものも売られていますが、それだと浅いところでしか使えないので効果半減です。
なお、狙う貝がシジミかアサリかによって使い分けが必要です。網目状になったやつよりも格子状になったやつのほうが一定の分厚さ以下のものが確実に抜けていくので、より大物狙いの本格派という感じです。
石や貝殻などの多い海岸では使いにくいです。


貝取ジョレン中(網目状)
この網目状のやつはシジミもアサリもいける汎用型だと思います。


貝取りジョレン 大(格子状)
本格的にアサリを狙うジョレンです。


シジミ取り用ジョレン
大物シジミだけを狙える本格ジョレンです。


3.クワ・スコップ
これは、マテ貝を捕る際に使います。マテ貝の捕り方は以前の記事に詳しく書いてあります。通常のクワよりも薄い左官用の鍬の方が砂をどけた後の断面がきれいでマテ貝の穴がわかりやすいのでおすすめです。また、ステンレス製なので錆にも強いです。また、アナジャコ釣りの時にも使えます。
あと、クワがなければスコップでも代用可能です。マテ貝用ではいわゆる“角スコ”が便利ですが、タイラギやオオノガイなどの砂の中に潜っている貝を掘るには“剣スコ”の方が良いでしょう。


ステンパイプ左官鍬(450MM)
ホームセンター等の左官コーナーに売っています。


アルミ角スコップ


4.貝袋
アサリがしっかり入って、砂が網目からしっかりと流れ出るくらいの網袋なら基本的になんでもいいのですが、口の部分がしっかり閉まっていると、アサリが捕れる度にそれの開閉をするというのが意外と面倒です。なので、新たに買うのであれば、こういうびく型になったものをおすすめします。普通の網袋を自分でこのように加工するのも手です。


貝袋 ビク型



※当記事は2009年9月19日投稿の記事のリニューアルです。
posted by 豆狸 at 23:35| Comment(4) | TrackBack(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
五月頃より暖かくなってから舟を出し鋤簾でハマグリを取ります。漁場は河口で海苔シビがあるようなところですがハマグリで有名な町の近くです。ここ2,3年はあまり大きくはないですが沢山取れています。勿論天然物です。大潮で膝位までの水位であれば安心して作業できますが時間は精々2時間弱くらいです。鋤簾は大きいと大変重く特に腰が疲れますが豊漁だと暑さも忘れて頑張る結果となります。馬鹿貝も一緒に入ってきますが皆捨てています。貝堀の前後にセイゴを釣りもしますが最近少なくなりました。国産と言われるものの殆どは外国産の稚貝を持ってきて養殖(蓄養)していますが最近は上手になって分かりにくくなっていますが水やプランクトンのちがいから貝殻に段差がつくこともあるようです。早く暖かくなって山から海へ移動したいです。

Posted by topsyurei at 2009年02月26日 22:38
topsyureiさん、こんばんは。

船を出すとは本格的ですね。私も海の近くに住んでいたらそういう暮らしをしたいものですが、内陸部なのもので、海はどうしてもたまに行くお遊び程度のものになってしまいます。うらやましい限りです。馬鹿貝は、味自体は美味しいと思いますが、砂抜きが大変ですね。

またいろいろ教えてください。
Posted by 豆狸 at 2009年02月26日 23:51
こんにちは。ブログ、いつも楽しみに拝見しています。潮干狩り、いいですね。私は瀬戸内の小さな島で生まれ育ったので、子供のときは潮干狩りをしたり、冬には牡蠣を採りにいったりしていましたが、橋が通った関係で砂浜のほとんどが埋め立てられ、潮干狩りもできなくなりました。豆狸様のブログを見るたびに、自分の子供の頃の懐かしい風景を思って羨ましくなります。ただ、本当に残念なことにここ二年ほどで私は急に日差しに弱くなって、4月ころから11月ころまで少し日に当たっただけで手や足、首周りが痒くなり、小さな湿疹が出るようになりました。老後は瀬戸内の海辺に小さな家を持って、魚釣りや潮干狩りを楽しみたいと考えたこともありましたが、今となっては夢のまた夢です。日差しに弱くなったのは病気ではなく、そういう体質でしょうとの事なので、治癒方法もわかりませんし、今は洗濯物を干すのにもUVカットの手袋をしています。でも、子供の手が離れて、生活に困らなければ、海のそばで小さな家を持って、鶏を飼い、野菜を作り、後は魚を釣ったりしながら生きていければ素敵ですよね。瀬戸内の島々は猪も沢山いるようですし。潮干狩りのブログは、今は無くなった懐かしい故郷を見るようにで本当に楽しみにしています。
Posted by しの at 2016年05月18日 10:29
しのさん、こんばんは。
わたしもこれまで兵庫や三重、愛知などの潮干狩りができる浜を色々と訪れてきましたが、そのすぐ横がひたすら護岸工事のされた岸壁だったり、漁港だったりで、普通の砂浜はホントに少なくなってしまってますね。これでは、アサリもハマグリも減って当然だと思ってしまいます。

そして、日差しに弱くなってしまった体質の変化、大変ですね。最近はUVカットの良い衣類なども出ているので、それでなんとかなると良いのですが…。
あとは、生活の場を海のそばに移して、ストレスのない暮らしをするとまた体質が変化するということもありえない話ではないと思いますが。

ではでは、ご丁寧なコメントありがとうございます。こちらは今年に入ってようやくブログに本格復帰できた感じです。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by 豆狸 at 2016年05月21日 22:14
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