2006年06月26日

3羽食べました

昨日、オンドリを3羽しめて食べました。一番大きいオンドリは残して、2〜4番目の3羽です。やはりなついている鶏を殺すのは若干何とも言えない気分になりましたが、そこはまあ最初からそのつもりで飼っていたので、焼酎を飲みつつ割り切ってやりました。

農家のおじさんとかは首をキュッとひねって、鶏をクタッとさせてから首を落としたりよくしていますが、いまいちそれがうまくいかないので、今回は体を押さえてそのまま首を落としました。落とした後逆さにつり下げても数十秒はバタバタするので、押さえてないと服が血まみれになってしまいます。

これまでは老鶏しかさばいたことはなかったので、毛が抜けにくいのでいつも湯引きしていました。湯引きは70度くらいのお湯に30秒ほどつけて毛穴を開かせて毛を抜きやすくするというやり方です。今回もそのためにお湯を沸かしていたのですが、試しにそのまま引いてみると意外と簡単に引けました。ので、今回はお湯は使わずそのままやりましたが、感想としては鴨より楽でした。皮も破れにくいし、手羽の羽のしつこさも鴨よりだいぶマシ。

毛引き終了.JPG
毛引き終了。手が血まみれだったので、これ以前の写真はないです

で、今回のメニューはフライドチキンだったので、あとは適当にパーツごとに骨付きのまま分けていきました。たまたま実家から大量のジャガイモも届いていたので、それもフライドポテトにして食べました。酒の飲めない友人はコーラを飲んでしたので、我が家の庭が一瞬どこかのファストフード店のようになってました。

解体終了.JPG
パーツ分け終了です

あと、とさかも揚げてみましたが、なかなかプリプリでおいしかったです。レバーも一緒に揚げて食べてまずまず好評。心臓と砂肝はせせりと共に別で料理するので、今回はとっておきました。あと、モミジと呼ばれる足は中国などではよく甘辛いタレを浸けて炭火で焼いて食べてますが、今回はとりあえず食べずに冷凍保存。残りの3羽の分がたまったらまとめて焼いてみようかと思います。

しかしまあ、ただの餌で育てた鶏でこれだけ楽しめるというのはやっぱりなんだか得した気分でした。残飯やただの餌が、肉と玉子と鶏糞(肥料)になって、すべて自分の食につながっていくというのはなかなか効率がよいです。昔の農家の人が普通に鶏を飼っていたのがよくわかる気がしました。
posted by 豆狸 at 05:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 養鶏日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ああ、私もはやく鶏が飼いたい、、、

若鶏はおいしいのでしょうね。

有機農家での研修中、突っつき順位で最下位になり、いびり倒され先が無い鶏を何度か食べましたが、、、肉がやや硬いのはともかくストレスのためかレバーなどは萎縮していました。健康な鶏を束手みたいです。
廃鶏を食べる場合は長時間に込むサムゲタンなどにするのが良いのかもしれませんね。
Posted by かけ出しの百姓 at 2006年06月29日 23:28
肉はとても軟らかかったですね。ちょっと地鶏に対する価値観が変わりました。旨味はもうちょっと飼った方がでるのかもしれませんが。
廃鶏のサムゲタンいいですね。韓国では犬肉のポシンタンとともに夏ばて防止に食べるそうですね。
でも、我が家では煮込み料理はなんとなくガス代がもったいないと思ってしまい、冬場の薪ストーブを待ってしまいます。

ちなみに、うちの11羽は結局まったくけんかをせず、現在に至っています(現在は8羽ですが)。理由はよくわからないのですが、市販の配合飼料に比べて、自家配合の餌では動物性の餌の給餌量が少ないから穏やかな性格になってるのでは?とか、周りが森なのでストレスが少ないのかな?とか勝手に考えたりしてます。

しかし、農家の方はぜひニワトリを飼うべきだとほんとに思いました。私も最近はどんどん生産される鶏糞におされ、裏山の農地をもっと開拓しようかと考えさせられてるぐらいです(笑)

Posted by 豆狸 at 2006年07月01日 23:09
過去ログを当てずっぽうにクリックしたらここだったので。

台湾台東県のブヌン族の村で特別の事をするわけでもなく、近所の人達としゃべって食べて飲んで寝ての3日間を過ごしてきました。

そこでは鳥を飼っている家が結構ありました。勿論食べる為でしょう。ある所ではアヒル、鴨、鶏(白いのではない)、烏骨鶏、etc(30羽以上いたと思う)、更に山羊(白黒ブチ)2匹までも小さな池のある囲いで飼っていました。

自分で育て、処理し、食べる、「命を“頂く”」という事が良く分かりますね。半世紀ほど前、父は正月のご馳走の為に鶏の頭を長靴の足で踏みつけ、右手で足を持ってぐっと引っ張り雪の上に放り投げました。すると、首のなくなった鶏が血を散らしながらバタバタ・・・・ そして、静かになった鶏を解体しました。ブヌン族の村の友人も今回の新型インフルエンザのニュースを聞いて飼っていた豚をすぐ解体したそうです。

育てて解体する、狩って来て解体する、どちらにしても食べ物を得る(生きる)能力としてすばらしいと思います。できたら良いなとは思いますが、結果を頂くだけです。
Posted by メイウェンテイ at 2009年05月27日 00:55
メイウェンティさん、こんばんは。

東南アジアなどの農村部などに行くとけっこう大量のアヒルや鶏がその辺で放し飼いにされていて、うらやましいですね。ブヌンの人たちの暮らす山岳部ではどのように飼育されていましたか?小屋に入ってたでしょうか?例えば、うちの家のような環境だと放し飼いにすると間違いなくキツネ・テン・イタチにやられてしまうのですが。

ちなみに、私はワナにかかった鹿や猪にトドメをさす時より、飼っていた鶏をしめる時のほうが抵抗感がありました。ひよこの時からかわいがって育てただけに、いろんな感情が出てきたのだと思います。
Posted by 豆狸 at 2009年05月29日 00:36
今回行った村は花東線(花蓮ー台東)の鹿野駅から西に5キロ余りの海抜200〜300メートルの高台です。そんなに注意して見たわけではないのですが、殆どが単に金網の囲いだけという印象でした。前回あげた数種類の鳥と山羊は、村外れにある金網の囲いの中で一緒に飼われていて、囲いの隅にほんの小さな屋根付き棚(?)があるだけでした。当然山羊は入れませんし、勿論全ての鳥が入る事など出来ません。

同じ台東県の1,000メートルの村では小屋での飼育も見ました。ここの鶏はもの凄く早起きで、夜明けがまだまだ先という時間にあちこちで鳴き出し、びっくりして起きました。これが毎度なのです。

イタチ、テンのどちらかはわかりませんが、屏東県[王馬]家郷の山中でトラバサミで獲ったのを見ました。キツネについてはまだ聞いたことがありません。
Posted by メイウェンティ at 2009年05月30日 16:09
メイウェンティさん、こんばんは。
詳しい説明ありがとうございます。

やはり囲いはあるのですね。山羊と一緒に飼うと小型の肉食獣がいやがって近づかない可能性がありますね。そういう工夫かもしれません。

小さな屋根付き棚というのは、おそらく産卵用の巣箱かと思います。

ちなみに我が家の鶏も雄鶏がいる頃はだいたい朝の4時くらいに鳴いていて、なかなか近所迷惑でした。

Posted by 豆狸 at 2009年06月01日 22:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック