2011年12月08日

シカ3頭目

12月最初の獲物がかかりました。ハラ抜き40キロのオスジカ。これまでと同一の猟場での獲物です。
つまり、ひとつの猟場でもうシカを3頭捕ったことになりますが、それでもシカの痕跡はまだまだたくさんあります。まあ、隣の山では一昨年に13頭同時に目撃していますし・・・。

PC072783.jpg
めずらしく微妙に威嚇されました

前回の獲物から10日ほど空いていますが、なんだかんだとバタバタしていてそんなにワナは増やせていません。この猟場のワナもイノシシ・シカが掛かったところのワナが再設置できていないので、しっかりとけもの道をカバーしきれていないような状態です。なんとか次の休みには、この時期の餌場などを考慮しつつ、ワナの配置を再編成したいところです。

PC072786.jpg
餌が豊富なのかよく脂がのってました

この山では3日前にフルコが一度来ていて、もう一箇所かけている山では昨夜50くらいのイノシシが来ていました。どちらも1週間に1度来るかどうかというペースなので、いまいち捕れる気がしません。それよりは先にまたシカが掛かる可能性が高いです。まあ、シカを適正数に保つことは、その猟場のイノシシのためにもなるので、シカもしっかり捕らないといけません。

PB282719.jpg
素晴らしい脂の友人のイノシシ

この間は友人が捕獲したイノシシを1頭解体しましたが、ハラ抜き60キロ弱の産まずのメスで脂のノリは最高でした。ああいうのが捕れたら、もう今期はやめてもいいくらいですね。あと、別の友人の持ち込みのオスジカも解体しましたが、それはハラ抜き56キロでかなり大きく、ツノも大変立派でした。

PB302759.jpg
ここ数年では一番大きいオスジカだと思います

さてさて、年内にあと何頭捕れるでしょうか。

PB282714.jpg
このダニも今期のビックワンです(笑)
posted by 豆狸 at 00:49| Comment(24) | 狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えっ、なに?
これがダニですか(笑) 豆狸さんの親指の先よりも大きいのですね。これって、どのように動くのでしょうね? ああコワ・・・
Posted by 職人太郎 at 2011年12月09日 20:45
豆狸さんもついに寄生虫分野に進出ですか?
よぉ〜し、負けないくらいのビックワンをアップします(笑)!!
Posted by じゃん at 2011年12月10日 05:48
お疲れ様です!
なんてレアな画像を。。。(笑)
虫はほぼなんでも好きなので結構嬉しいです。

やはり鹿の栄養状態が良いとダニー君達も大きくなるのですね〜。
Posted by マンガ家 at 2011年12月10日 20:19
ダニ凄い!部屋ダニもこのぐらい大きいと捕まえやすいですね(#^.^#)
Posted by ボヤッキー at 2011年12月10日 20:41
職人太郎さん、ご無沙汰です。
イノシシの内股あたりにだいたいおおきなダニが何匹か付いていますが、今のところ今期はこいつが一番大きいですね。
これでもテーブルの上に置くと普通に歩いていましたよ。
Posted by 豆狸 at 2011年12月18日 13:43
じゃんさん、お久しぶりです。
じゃんさんの寄生虫レポートはいつも楽しく読ませていただいています。
そちらのイノシシの捕獲数はかなり多いでしょうからさぞかしでかいダニもいるに違いないですね。
期待しています(笑)
Posted by 豆狸 at 2011年12月18日 13:44
マンガ家さん、こんにちは。
このダニは実はイノシシに付いていたやつで、シカのダニよりもイノシシのダニのほうが大きくなるように思います。
あと、シカには頭と腹の間に節がある別の種類のダニもついています。

たまにダニのほどんどいないシカが捕れることもありますが、その点以外では他のシカとの違いはないように思います。ですので、ダニの付いている数・大きさと獲物の健康状態・栄養状態が関係あるのかどうかはいまいちよくわかっていません。誰かご存知ないですかね?
Posted by 豆狸 at 2011年12月18日 13:51
ボヤッキーさん、ご無沙汰です。
確かにこれくらい大きいと逆にありがたいですね。
ただ、イノシシに無数にいるダニはほとんどが1〜2ミリくらいなので、解体中は油断なりません。
Posted by 豆狸 at 2011年12月18日 13:53
はじめまして、栃木県に在住のたぁたんです。
千松さんのことは数年前にテレビでしりました。
私も1974年生まれです。狩猟のほうは14年ほどしています。
今年は関東地区の獲物は汚染がひどく、摂取を控えるようにと...
ひどい話しです。
京都の方は大丈夫ですか?



Posted by たぁたん at 2011年12月21日 16:15
たぁたんさん、初めまして。
コメントありがとうございます。
同年代の猟師の方からのコメントは大変嬉しいです。
獲物の汚染については大変気になっているのですが、関西地方の情報はほとんど入ってきていません。検査もされていないのではと思います。今期の獲物に関しては関東以北の数値を見ながら、とりあえず京都は問題ないと判断してはいます。

関東以北の情報は私は大日本猟友会のHPで確認していますが、関東では茨木・群馬・栃木で500ベクレルを超える結果が出ていますね。最近は食品の基準値が100ベクレルに下げられましたので、それを当てはめるなら千葉と埼玉も引っかかってくることになるなると思います。

本当に大変ひどい話です。自然と寄り添って暮らす生き方がまさにその対局にある原発によって滅茶苦茶にされるという・・・。
放射性セシウムの汚染は30年は最低でも続くということですので、来年以降がどうなるのか心配です。森林の除染は実質不可能に近いでしょうし・・・。
Posted by 豆狸 at 2011年12月29日 07:19
はじめまして。道産子と申します。
今僕が住んでいる地域ではエゾシカが増えてきてその対処に困っています。
そこで狩猟免許がようやく取れる年齢にになった僕はエゾシカ狩りのために猟師を目指しています。
そこでひとつ質問があるのですが、鹿を気絶させる際どのような方法で後頭部を殴るのでしょうか?なるべく一撃で失神させたいので・・・
Posted by 道産子 at 2012年03月17日 02:05
道産子さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
20歳から狩猟免許を取得されようという考えは大変素晴らしいと思います。私の経験の範囲で質問にお答えさせていただきます。

そのうえで、まずお断りしておかないといけないのは私の行なっているワナ猟はホンシュウジカ(オスの大きいものでも80キロ程度)を対象にしています。ですので、百数十キロになるエゾシカを相手にする場合そのまま当てはめることができない可能性があります。それをまず頭に入れておいてください。

私がワナにかかったシカにトドメをさす方法は多くの場合、鉄パイプ(ガス管)か樫の棒で後頭部をどつくというものです。シカはこちらに向かってくることが少ないので、じわじわと間合いを詰め、ほぼ水平に棒を振ってどつきます(野球のバットの振り方に近い感じ)。狙った場所に当たればだいたい一撃で失神します。ただ、相手は動いているので、狙いを外してしまう場合もあり、その場合は何度か行う必要があります。ちなみに、大概のシカはそんなに全力でどつかなくても、良い場所に当たれば7分くらいの力で十分失神します。

角や別の脚をワイヤーで括って動けなくしてからどついていたこともありますが、逆にそれに手こずる事が多く、無駄にシカを怯えさせることなるので、最近はあまりやっていません。
ただ、大型のオスの場合はそれなりに威圧感がありますので、倒木などをワイヤーに絡めて動きを制限してからやることもあります。

また、槍で心臓を突く方法もありますが、これもまたそれなりに熟練が必要です。

あと、とどめ刺しの際に注意しないといけないのは角で突かれる危険性は当然ですが、後脚で蹴られることにも注意しないといけません。鹿のキック力は大変すごいので油断すると簡単に骨折させられます。どついて一度倒れた鹿でも起き上がる場合もありますので。

とりあえずは上記のような感じで返答になっているでしょうか。また質問などありましたらお気軽にコメントください。

ではでは、今後ともよろしくお願いします。


Posted by 豆狸 at 2012年03月18日 22:28
丁寧な回答ありがとうございます。

僕の周りには猟師さんが多く、よく体験談も間接的に聞きます。
その中には豆狸さんのおっしゃるように手負いの鹿に角で刺されてそれが足を貫通した人や熊(北海道だからヒグマなんでしょうか?にわかには信じられませんが・・・)と戦った人もいるそうです。
そしてそういう人たちもほとんどが高齢者でエゾシカ駆除をする人が減っているのが現状です。

とくに僕の住んでいる地域では重要な国立公園がありエゾシカの急増が環境保全の大きな課題となっています。
そのためにも多くの人に理解が広がればと思っています。

もうひとつ質問は良いでしょうか。
僕のような素人からするとシカやイノシシなんかは大きいですし、虫を殺すように簡単に心の準備というか、決心できないのではないかと思います。
ベテランになれば考えが変わって達観することができるのかもしれませんが。
豆狸さんは初めて獲物を獲ってとどめを刺そうとしたときに何か心の中で思うものはありましたか?
もしあればそれはどう変わってきたのでしょうか。

女々しいことを書いてすみません。
哲学的なことではありません。そのままの気持ちでいいので教えていただければ嬉しいです。
Posted by 道産子 at 2012年03月19日 02:35
道産子さん、こんばんは。

もうひとつの質問へのお返事です。
私の初めての獲物はメスジカでしたが、トドメをさす時はやはり様々な葛藤がありました。私ももともといろんな動物がとても好きな方で、たくさんの動物を飼育したりしていたので、最初に頭に浮かんだのは「かわいい」という言葉でした。そして、「そのかわいい鹿を自分の都合で殺していいのか?」という疑問が次に来ました。

長くなるので、省略しますが、そういう葛藤を解決できないまま、猟を始めた以上、最後まで責任持ってやるのが相手の動物に対しての礼儀だという考えのもと、トドメを差したように思います。

ちなみに、その葛藤はいまだに残っています。
自分と同じくらいの大きさの野生動物の命を奪うという行為に、熟練することはあっても「慣れる」ということはないように思いますし、慣れてもいけないのではないかとも考えています。(あくまでも私の場合の話ですが)。

「命をいただく」
「害獣を駆除する」
「生態系を守る」

など、綺麗事はいくらでも並べられますが、無理に答えや理屈を求めずに、悩みながらやっていくのがよいと思います。

まあ、現在のところ、私の中で折り合いをつけているのは、以下のような感じです。

「肉を食べる以上、誰かに殺してもらうんじゃなくて自分で殺したい。それが自分と動物たちとの距離を縮めてくれるようにも感じるし、動物と共に暮らしていきたいと願う自分自身の彼らに対する責任のとり方だと思う。
Posted by 豆狸 at 2012年03月22日 23:08
豆狸さんこんばんは

丁寧な回答ありがとうございます。
実はコメントを書かせていただいた後、『僕は猟師になった』を読ませていただきました。
その中に僕が質問したことがすでに答えられていました。
なるほど、悩みながら常に命とは何かを考えて狩りをするのが獲物への礼儀ですよね。
ありがとうございます。

それと、先日両親に狩猟免許を取ることを話すとそれに反対されました。
「肉を食べる以上、誰かに殺してもらうんじゃなくて自分で殺したい。それが自分と動物たちとの距離を縮めてくれるようにも感じるし、動物と共に暮らしていきたいと願う自分自身の彼らに対する責任のとり方だと思う。」
豆狸さんとほとんど同じ言葉が頭に浮かびました。それを言うと両親も納得してくれたみたいです。
だから今日、豆狸さんのコメントを読んでびっくりしましたし、自分も豆狸さんと似た考えを持っているというのがとてもうれしく思いました。

常に葛藤する。これを忘れずにいようと思います。





Posted by 道産子 at 2012年03月27日 00:20
道産子さん、こんばんは。

ご両親の納得のもと、狩猟免許取得にのぞむ事ができてよかったですね。

また何かありましたら、お気軽にコメントいただければと思います。
ではでは、がんばってください。
Posted by 豆狸 at 2012年03月28日 02:37
初めまして、61歳の狩猟1年生です。若くなくてすみません。
罠と第1種取得しました、1種ですが散弾より空気銃を本命にしたいと思っています。
全国的なようですが屋久島でも鹿の害が多くなってきました。以前はなかったのですが、最近は畑近くの雑草を食べたり、ミカンの下枝を傷つけたりと近づいてきました。
先日罠で取った初獲物,2歳くらいの35kgの雄鹿でした(屋久鹿は小さい)。
以前もらって捌いたり、解体の講習会に参加したり、関連本読んだり準備万端でしたが、いまいち納得いきませんでした。やるからには出来るだけ使い切りたいと内蔵も心臓、レバー、腎臓、大腸までは食しましたが、胃などは絨毛に圧倒されて断念しました。
まだ始めたばかりで疑問がいっぱいなので追々教えていただきたいこといっぱいあります。今回まずはデビューです。よろしくお願いします。
Posted by 松田 正 at 2012年04月21日 20:37
昨日夕方から大雨との予報で鹿罠の仕掛け時と昼頃2個セット。今朝点検に行くと3歳くらいの雄鹿、鞘かぶりの3つ又角、両方折れて絶命!急いで持ち帰り血抜き・中抜き、ペットボトルの氷6本とともに水冷。用事を済ませて14:40頃から解体。
だいたい終わった頃、犬の散歩に行っていた妻が家近くで放した犬、残った罠に掛かった猿と格闘中とのこと。FXサイクロンもって後始末に。持ち帰って有害の証明用にしっぽを切り取り柿園に埋設。
猟師1年生にはきつい1日でした!
Posted by 松田 正 at 2012年04月22日 23:46
質問です。
今ごろ以後の解体時、金ばえ銀ばえ(?)がすごいのですが皆さん対策はどうされているのでしょうか?解体時は何とかしのぎましたが…
今日も皮を洗濯して毛を乾かしている間にすごいはえが!
それ用の部屋が作れれば問題ないのでしょうが。
Posted by hige(以後これに、以前松田 正) at 2012年04月24日 20:44
higeさん、はじめまして。コメントありがとうございます。お返事遅くなり、申し訳ありません。

猟師デビューおめでとうございます。屋久島にお住まいなんですね。
日本各地でのシカの増加の要因の一つにオオカミの絶滅が挙げられていますが、屋久島はオオカミはいなかったと言われています。その屋久島でもシカが増えてきているということは、全国的なシカ増加問題にも様々な要因があるのでしょうね。
その中で人間による捕獲・圧力の減少は間違いなく有力な要因としてあげられると思いますので、higeさんの屋久島でのご活躍は大変重要なものになると思います。

あと、サルの駆除もあるのですね。なかなか大変かと思いますが、がんばってください。
ちなみに、私は有害駆除には基本的には参加していないので(一部の野鳥とアライグマに関しては除く)、この時期の解体時の対策についてはよくわかりません。毛皮の処理もなるべく寒い時期に終わらせるようにしているので・・・。
ブログをご覧の猟師の皆様でなにかアドバイス等ありましたら、コメントよろしくお願いします。

ではでは、今後ともよろしくお願いします。
Posted by 豆狸 at 2012年04月24日 22:54
鹿肉の処理、一人ではもてあますので、友人などあちこちに配ったらその反応のすごいこと!
「あんなうまい肉、初めて食べたっ!」が共通した感想、私自身もそうだった。
皆さんはどう処理されてるんでしょうか、教えてください。
先日の腿ロース、リブロース、塩と黒胡椒・ローズマリーを揉み込んであるので明日燻製にする予定です、楽しみ!
Posted by hige at 2012年04月25日 20:54
higeさん、こんばんは。
私の場合は、肉は冷凍保存で1年通して食べる感じです。基本的に自分や家族、知人で食べるために猟をしていますが、獲れた獲物の量によっては知人のお店で出してもらったりすることもあります。
燻製や干し肉もおもしろいですね。電気がなくなって冷凍庫が使えなくなったら、干すか燻すか漬けるかで保存するしかないですからね。
Posted by 豆狸 at 2012年04月29日 22:24
鹿肉の燻製、初めての割にはうまくいきました!
鶏ではよくやっていたのですが…、桜が手に入らなかったのでよく使うタブで燻煙しました。
5.5mmのベニアで畳半分ほどの箱を作り、カセットコンロの上に鉄板、その上に2cmほどにスライスしたタブを置き乾留。温度は最高で60℃-4時間くらい。
燻製など日頃は口にしないような人にも味わってもらいましたが、皆さん「あんなおいしい物、初めて…」と驚きの声、こちらが驚く反響でした!
次回はハムに挑戦してみようと思っています。
Posted by hige at 2012年05月05日 23:34
higeさん、こんばんは。
燻製、成功してよかったですね。
自分が捕った獲物の肉を美味しいと言ってもらえるのはなによりも猟のはげみになります。
私もあまり気温が上がらないうちにもう一度くらいは燻製しようと思いました。
たのしい報告をありがとうございます。
Posted by 豆狸 at 2012年05月07日 22:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]