2012年04月28日

2012年春の写真集その3

最近、こんな記事ばかりですが、天気も良かったので家の裏山に入り、野草・樹木を見て回りました。
ほんとにこの時期の野山は期間限定の食べ物にあふれていますね。

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今年の春はよくタヌキを目撃しました。疥癬にかかっている個体が多かったですが、私が庭に埋めているシカの頭骨などを掘り返そうと3〜4頭で頑張っていました。そのタヌキ軍団の溜め糞ポイントがここです。遠くから見て、「なんであそこだけ緑?」と近づいてみたらアケビの新芽でした。アケビの実をたくさん食べたんですね。一緒にあった柿の種からはまだ芽吹いてはいませんでした。

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ヤマザクラやミツバツツジはもう花はほぼ終わりましたが、今度はウワミズザクラが満開です。このあとに出来る実をとってお酒につけると綺麗な赤い果実酒ができます。

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ナラ枯れで山中の至る所に日が射しこむようになっています。林床の植物の感じも年々変化していっているように感じます。ドングリが減って草が増えたら、やっぱりイノシシよりシカが増えていくのでしょうねえ。

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そんな中で今回気になったのはこれ。クレソンです。裏山の沢沿いにかなり上流部まで自生していました。たしかにこの沢の下流ではクレソンが以前から大量に繁茂していますが、この山の中で生えているのに気付いたのは初めてです。人が運ぶことはまず想定できない場所なので、シカなどの動物の脚に付着した種などで広がっているのでしょうか。
ただ、若い個体が極端に多かったので、ここ最近のことかもしれません。それか毎回生える度にシカに食べられてなくなってしまうのか。ちょっと経過観察しようと思います。

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林内にはシカによって丸裸になった場所も結構あります。

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里に降りてきました。今はイタドリが最盛期です。子どもたちはすっぽんきゅうりなどと呼んで喜んで食べています。いちおうシュウ酸を含んでいるので、1日1本までにしておくように言ってあります。私が子供の頃はスカンポと呼んでいましたが、このあたりではこんな呼び方をするようです。
いちおう4分の1高知人ですので、今春も一度くらいはイタドリの炒めもの、作らないといけませんね。

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こちらは近所の小川のセリの群生ゾーン。年々ミゾソバが勢力を拡大してきていてセリがピンチです。観察していて面白かったのは、去年のイタドリが倒れこんだままになっていたり、笹などで日陰気味になっているところはセリが優勢で、完全に日が当たる場所ではミゾソバが圧倒的に優位でした。今回は人間様の都合で、ちょっとセリに加勢し、ミゾソバの間引きを行いました。ちなみにミゾソバの若葉はお浸しで普通に食べられます。あと、夏から秋にかけて咲くミゾソバのピンク色の可愛い花は意外とニホンミツバチに人気の蜜源のようで、たくさんのハチが集まっているのを見かけます。

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家に戻り、庭の空を見上げるとアベマキ、コナラの新芽が西日に照らされてきれいでした。この辺のドングリの木はほとんどが数年前にカシノナガキクイムシの被害を受けましたが、これらの樹木はなんとか枯死せずに生き残ったものです。だいぶ樹の勢いも戻ってきたので、とりあえずは一安心です。
posted by 豆狸 at 06:20| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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