2016年05月04日

アケビ茶の作り方

先日、定番のアケビ茶を作りました。
アケビの新芽は山間部では“木の芽”と呼ばれる春の山菜として利用され、よくおひたしにして食べられますが、つるがだいぶ伸びてきたら、今度はお茶用に採取します(街で木の芽というと山椒の新芽のことが多いです)。アケビの実の皮を乾燥させて煮出すアケビ茶もありますが、我が家のものはもっぱら春先のやや成長した新芽を用います。
アケビには、ただのアケビ、ミツバアケビ、その交雑種とされるゴヨウアケビなど種類がありますが、どれを使っても良いです。ただ、海岸沿いなどでよく見かけるムベではやったことはまだありません。

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山際のフェンス等に絡んでいるものが採取しやすいです

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いくらでも収穫できます

アケビのつるは、林道や峠道のフェンスなどに絡んでいるものが採取しやすいですが、車の交通量の多いところのものは排気ガスで汚れていると思うので、採る場所にも注意が必要です。採り方としては今年生えた緑色のつるを根本からポキっと折り取ります。手で簡単に取れます。
採ったつるは洗ってからハサミなどで細かく切って、大きめの中華鍋などで混ぜながらしなっとするまで火にかけます。アケビ自体から出る蒸気で軽く蒸されるような感じです(めんどくさくなければ、蒸し器を使うのがよいです)。

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1〜2センチくらいに刻んで

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火にかけながら、手で混ぜます



↑蒸したつるは、こんな感じの干しざるや干し網などに広げて乾燥させます。天気がいいと数日でパリパリに乾きます。野草茶や干物を作る時は数日後くらいまでの天気が晴れの時を狙ってやると失敗が少ないです。


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ゴザに広げて乾燥

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午後から急に雨になったので、薪ストーブの上に吊ってさらに乾燥

完成したら乾燥剤とともに瓶などに保存しましょう。実際に飲む時は軽く炒ってから使用すると香ばしくて甘い味になります。大量に炒って保存しておくと、香りが飛んでしまうので、1週間分くらいずつ炒るのが良いです。煎っているとあまーい良い香りとともにパチパチという音が聞こえてきます。いい色になったなと思ったら火を止めて冷ましたら出来上がりです。野草茶の中では我が家ではかなり人気で、単品でも十分美味しいですが、他の野草茶とブレンドするのもまたよいです。

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良い感じに乾きました


−関連記事−
◆アケビの新芽のおひたし

◆アケビの実の炒めもの

◆アケビ茶に関する過去記事1
◆アケビ茶に関する過去記事2
◆アケビ茶に関する過去記事3


※当記事は2012年5月15日投稿の記事のリニューアルです。
posted by 豆狸 at 05:35| Comment(6) | 山菜・果実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アケビ茶を作ってみました。こちら(和歌山)でもアケビはたくさんありますが、お茶にするという発想はありませんでした。八瀬にいるとき、お茶の木の新芽を摘んで、お茶を作ったことはありますが、野草茶は初めての挑戦でした。
 義母も美味しいと言ってくれたので、作ってよかったと思いました。
 また、いろいろ参考にさせていただき、私にも出来るものはチェレンジしたいと思います。
教えていただきありがとうございました。
Posted by 根来 たか子 at 2012年05月20日 22:21
はじめまして。今年千葉県で罠猟を始めようと思っていて、豆狸さんの狩猟採集的生活のススメ 毎日楽しみにみております。今回の記事とは関係なくて申し訳ないのですが、以前のフクロナガサの記事を拝見して私も 慣れてきたら止め刺しにフクロナガサを使いたいと思っているのですが、 七寸を超えるような物は持つにあたって許可は必要でしたでしょうか? 猟銃がいいのでしょうが、どうも使用するのに抵抗がありまして 長文すいませんです。
Posted by 小金屋 at 2012年05月21日 20:29
根来たか子さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
私も先日、お茶の木の新芽を摘みました。
野草茶もいろいろ作るとまた楽しくなってくるかと思います。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by 豆狸 at 2012年05月24日 23:45
小金屋さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
トドメ刺し用の刃物の件ですが、確か銃刀法では、
・正当な理由なく
・すぐに取り出せる状態で所持し
・刃渡り6cm以上(折りたたみなら8cm)
のすべてを満たした場合に違法となります。
また、軽犯罪法では、
正当な理由なく刃物を所持していた場合は刃渡りに関係なく違法となります。
なので、狩猟という正当な理由があれば、所持・携帯に何ら許可のようなものは必要ありません。
ただ、猟期外に腰からぶら下げて歩いていたらマズイでしょうね。
所持許可が必要な物はいわゆる刀剣類などだと思います。
Posted by 豆狸 at 2012年05月25日 00:02
こんにちわ。楽しく読ませていただいてます。私は長野県小谷村に住んでいます。こちらは、庭先で取れるヨモギを干して入浴剤にしてます。ねまがりの竹の子がでてきてます。まだまだ、冬篭りのための山菜取りが続きます。今年は猟師の方と時々山に入ってます。猟師の機動力はすごいですね。豆狸さんも楽しんでください。
Posted by goh at 2012年05月26日 08:33
gohさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
ヨモギ、よいですね。我が家でもよく天ぷらにして食べたり、草餅にしたりしています。干して保存しておいた野草茶がちょっと古くなってきたらブレンドして入浴剤にすることもよくあります。

ネマガリタケ、うらやましいです。このあたりではネマガリは生えていないので、普通の孟宗竹か真竹か淡竹ですね。

ではでは、今後ともよろしくお願いします。
Posted by 豆狸 at 2012年06月02日 06:20
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