3日前に解体した3頭目のメスジカ
で、今日は午後から時間があったので、別の猟場にわなを入れにいこうと思ってました。
が、その前に家の裏山に5丁だけ入っているわなの見回りには行っておかないといけません。今期の裏山は解禁当初は100kgくらいの大物がうろついていたのですが、最近は全然気配が薄く、また別の40kgくらいの個体はいったんワナでくくったものの、足抜けして逃げられるという失態をおかしていました。
さっさとワナを入れにいきたかったので、手ぶらで山に入り、見回りを開始しました。
最初のヌタ場に到着。
昨日の夜の使用痕
そこから泥が転々とわなのあるけもの道へ
久しぶりにイノシシが来ていました。いやー、これでかかってたらいいんだけどなあ。と思いながら最初のわなのあるポイントへ向かうため、急斜面を登ります。その急斜面はイノシシは迂回して登らず、鹿だけのけもの道が付いているので、その道を使います。
で、登り切って先を見ると、
いたっ!
ハラ抜き40くらいのイノシシがこちらを見つめていました。おー、ようやく捕れた。と嬉しさというより安堵の気持ちが湧いて来ました。
・・・ていうか、よく考えたらこいつはいっぺん逃げたやつじゃないか。ちょっとうっかりさんやなあ、などと思いながら様子を観察。
見るからによく肥えた美味しそうなイノシシです。動きを止めるために投げた倒木に噛み付く感じやガチガチ言う威嚇音の小ささからたぶんメスだと判断しました。脚にはしっかりとわなが掛かっています。
血抜き完了
道具をいったん家まで取りに戻り、とどめを刺してから確認するとやはりメス。山から下ろしている段階で、全身がプヨンプヨンしていて、確実によく脂が乗っていることは確信できました。で、ハラをナイフで割ってみたら、
脂のりまくり
ここ2年ほどオスばかりかかっていたので、久々に脂ノリノリのメスが捕れてうれしかったです。まあいわゆる「産まずのメス」で、12月半ばで脂もしっかり乗り切り、肉の状態はバッチリですね。
とりあえずはイノシシが今年も捕れて良かったです。これで余裕を持って、残りの3ヶ月の猟期を送ることができそうです。
よく冷やしてから解体します
ちなみに上の写真ですが、よく見るとわなの掛かった後が2つあるのがわかります。右足のつま先だけ掛かっているのが、前回くくったものの途中ですっぽ抜けて逃げられた時のもので、抑え爪までしっかりくくってあるのが、今回の跡です。しかし、この子はおんなじ脚でわなに掛かっちゃったんですね。
今期初猪おめでとうございます。
うらやましいです!!
しかし、不運な猪ですね。一度危険な目にあっても遠くへ離れないのでしょうかね。
おめでとうございます(*^^*)
おいしそうですね!
うらやましい!
今期は私はかなり不調で、脂のよく乗った奴がほしいところです。今年は全体的に脂の乗りも遅く、仲間が獲ってくるのも大物が多いですが脂の乗りはいまいちです。
それにしても、2回も連続で罠にかかるとはかなりのおっちょこちょいですね!
いつも、励みにさせて頂いています。
シカ道は使ってもシシ道は使わない。ということはなるべく専用道を足跡で荒らさないように、跨いで歩かれるのかな、とふと思いました。僕は踏んでしまっています。
豆狸さんのように、丁寧な皮剥ぎができるようになりたいので、経験を積みます。より“いい仕事”ができるように、次の一頭をがんばります。
最近は頻繁にブログの更新があって楽しいです♪
イノシシ捕獲おめでとうございます。
ムクムクして可愛いですね♪
ありがとうございます。
わなに対する怖がり方はイノシシによってそれぞれで個性が出ますね。空弾き1発だけでも、その後ほとんど寄ってこないやつもいますし。
今回は運が良かったです。
ありがとうございます。
せなさんも卒論が無事終わって、年明けから猟ができると良いですね。
よい報告を期待しています。
ひょっとしてまだ10代ですか?
私は26歳の時に免許を取りましたが、20歳になってすぐに猟を始めたら上達も早いと思いますよ。
ぜひがんばってください。
ありがとうございます。
ちょっとラッキーな捕獲でしたが、イノシシ無事1頭捕れてよかったです。
今はわなは一旦小休止ですが、年末に向けてまた仕切りなおしたいと思っています。
なんだか今年はドングリが全国的に不作で熊出没が多いとか言われていて、ウチの裏山でも日本ミツバチを飼ってた人が熊に腕を折られたりしてたのですが、私の猟場に関しては、結構ドングリは豊作で、脂のノリもよかったようです。
あと、ほんとに今回のイノシシはのんきな感じでした。この猟場は3年ぶりにわなを入れたので、2歳のこの子は全然わなを知らなかったのかもしれませんね。
私も普通はけもの道の上をどんどん歩きますが、ある程度斜度があって、イノシシよりもドン臭い私が歩くと荒れてしまいそうな道はあえて通らないようにすることが多いです。その方が足跡も取りやすいですし。
皮剥ぎは私の師匠がかなり丁寧な仕事をされる方だったので、私の技術もまだまだですが、なるべくしっかりやるようにしています。ただまあ、こればっかりは回数を重ねるしかないですね。せっかく獲ったイノシシを美味しく食べるためにお互い頑張りましょう。
コメントありがとうございます。
猟期の初めくらいは更新しないといつ更新するんだって感じですので・・・・。
イノシシ、可愛いですよね。わなにかかったイノシシも観察しすぎると情が移ってきたりすることもあります。以前、ちょっとの間だけ飼育していたイノシシの子どもは私や知人の膝の上でしか寝ないくらい懐いていて、めちゃくちゃ可愛かったです。
ではでは、今後ともよろしくお願いします。
こんにちは
初めて投稿させてもらいます。
いつも楽しく拝読させていただいています。
ちょっと、質問なんですが、今回のイノシシはどのようにとどめをさされたのですか?
棒切れか何かで叩いてからの血抜きですか?
腹はその場で出してから水につけるのですか?
僕は猟師歴2年目です。
まだイノシシを解体したことがありません。
今期狩猟試験結果待ちの者です
(わなの架設が不十分で恐らく不合格。。。)
豆狸さんのブログは
文章がきれいで、わかりやすく、
毎回楽しく読ませていただいております。
一つお聞きしたいのですが
他の猟師の方もそのようですが
獲物を獲ったらまず内臓を抜いたあと
必ず冷やされてるようなんですが
自分の師匠(仮)は冷やさず、
その場で止め刺し、木に吊って
血抜き、5つくらいに解体
山を降りてから更に解体して冷凍されています。
自分はマンション暮らしで
解体のスペースも、トラックもないので
それは理想的なバラしかたなんですが
すぐに急冷しないと味が落ちるんでしょうか?
長文で失礼しますがよかったら
コメントいただけるとありがたいです。
コメントありがとうございます。
今回のイノシシはある程度、周りの木にワイヤーが絡んでいたので、更に倒木などを投げつけて絡ませてから、鉄パイプで眉間をどついて失神させて、心臓から出ている動脈をナイフで突きました。
家の裏山で掛かっていたので、その後は自宅下の広場まで運んできてから、内臓は抜きました。その後は腹の中を水道水で洗いながら粗熱をとり、腹の中にペットボトル氷をぶち込んでから、水に浸けたという感じです。
イノシシ、はやく獲れると良いですね。
コメントありがとうございます。
こんな適当な文章のブログをお褒めいただき、ありがとうございます。
さて、ご質問の件ですが、いろいろな要因があるので簡単には答えられませんが、いくつか気になるところを挙げたいと思います。
・外気温
私の暮らす関西は猟期中と言えど、日中はそこそこ気温が上がります。なので、山中で解体をするとやはり一定時間、肉を生暖かい状態で放置することになり、肉の質は低下すると思います。また、ハエやブヨなども寄ってきます。
それに対して東北や北海道などの積雪地帯では山中の解体もよく耳にします。外気温が低い地域では、さっさと皮を剥いだら肉はすぐに冷たくなると思います。
・衛生面
内臓を抜く際に、上手に抜ければ良いですが、誤って腸や胃などに傷をつけてしまい、内容物が出てしまう場合があります。その場合、水場が近くにあるとすぐに洗い流せますが、吊るして解体する場合はそれがやりにくい気がします。
・獲物の種類
自分がやる場合を考えてみましたが、鹿なら可能かもしれないと思いました。鹿は皮剥ぎは急いだら10分くらいでできるし、その後四肢を外すのも10分あればできます。そうしてから、持ち帰ってさっさと解体してパック詰めするならば、そんなに肉の質の低下はないように思います。
それに対して、イノシシの場合は皮剥ぎに時間がかかるので厳しそうです。また、冷やしてない時の皮下脂肪はプヨプヨ過ぎて上手に皮が剥けないと思います。
とりあえず思いついたのはこれくらいです。
参考にしてみてください。
ご意見いただいたのにお礼が遅くなり申し訳ありません!
仕事が繁忙期に入りなかなかのぞきにこれませんでした。
貴重なご意見ありがとうございます。
自分の師匠も肉の劣化との勝負なので
山で解体する場合は舌やほっぺたは
美味だけどあきらめると言っていました。
後は豆狸さんと同じようなことも言っていました。
解体が進めば進むほど冷えやすくなるから
とにかく早く皮を剥ぐなど
もしかしたら師匠も自分も肉の臭みに強いから
気になってないのかもしれませんね。。。
追伸
狩猟試験やはり落ちてました!
箱罠の架設の最後になにかをしなければいけなかったようです。
また夏に頑張ります 笑
ありがとうございました。
狩猟免許、そうでしたか。残念です。
最近は実技で落ちたという話をチラホラ聞きます。私が受けた頃はもっと簡単だった気がするのですが・・・。
がんばってください。