
急遽、我が家にやってきた養蜂セット
さて、ひょんなことから西洋ミツバチの飼育をすることになりました。知り合いの無農薬でハウス栽培をされている農家の方の花粉交配に協力するような形です。いわゆるポリネーションというやつです。これまでは農協からのレンタル巣箱でやられていたとのことですが、可能なら農地で通年飼育したいということで関わることになりました。なので、通常の養蜂とはちょっと異なる感じで、そもそもこれまでは日本ミツバチばかりで西洋ミツバチを飼ったことのない私にとっては手探りでのスタートとなります。
ビニールハウス内は昼夜の寒暖差や蜜源不足、単一作物の花粉で育つため栄養バランスが偏り病気になりやすいことなどミツバチにとってはマイナスの要因だらけです。また、ハウス外に出たものの巣箱に戻れない迷い蜂も発生します。お世話になっている養蜂家の方も「ハウスに置いたらまず採蜜は難しく、蜂は弱っていく一方だろう」とおっしゃっていました。今回一緒にやる農家さんのハウスは両サイドが基本的には日中は開放されているタイプなのでまだマシだとは思うのですが、こればっかりはやってみないとわかりません。

移動養蜂をされている養蜂家の方のお店

事前に巣箱を持ち込み、蜂群を2群入れて頂きました
あと、今回は採蜜もしたいということもあり、ハウス外にも1群置いて、2群飼育することになりました。これは素人の僕の不手際でハウス内の蜂群に問題が発生した場合の予備という側面もあります。ちなみに、養蜂家の方によるとそれぞれの巣箱の蜂がハウスの中と外で巣に戻れない場合、無理やり別の巣に戻れる場合があるとのことで、2群をハウスの内と外に置いておくのは意外といいかもしれないとのことでした。

1群はイチゴのハウス内に設置

もう1群はパイプハウスの隙間に設置
さて、蜂群を受け取った日のうちにそれぞれを事前に決めておいた場所に設置し、翌朝に巣門を開放しました。気温がまだ5度くらいだったこともあり、あまり蜂も騒がず順調な滑り出し。運搬時に潰れてしまったと思しき仲間の死骸をさっそく運び出したり、巣クズを羽ばたきで吹き飛ばしたりと仕事もすぐに始めてました。
で、気温のだいぶ上がった昼ごろにもう一度様子を見に行くと、ちょうど時騒ぎのタイミングでした。時騒ぎというのは内勤から外勤に代わったばかりの若い働き蜂が自分たちの巣の場所を覚えるために数十匹くらい巣の前のあたりで巣の方を向いてホバリングしている行動です。ま、今回は移動したばっかりなので古株の働き蜂も当然、巣の位置は覚え直さないといけませんが。

ハウス群、時騒ぎ中

屋外群も時騒ぎ

もうさっそく花粉集めをして帰ってきている蜂もいました。山吹色の花粉団子

こちらはグレーっぽい色の花粉団子。どんな花から集めてるのでしょうか
時騒ぎが治まってから、さっそく内検しました。ニホンミツバチでは使うことのなかった、面布や燻煙器を使って慎重にやりました。西洋ミツバチはニホンミツバチのように逃去はしないが、気性は荒いと言われています。運搬のために巣の蓋と巣枠は釘で固定されているので、それを釘抜きで抜いて、巣枠を持ち上げて1枚ずつ確認。それぞれ巣枠は5枚ずつでしたが、どれもたっぷりの貯蜜と順調そうな蜂児圏がありました。ちなみに、女王蜂は恥ずかしながら発見できず・・・。がんばって探したのですが、途中でだんだんハチたちがイライラしてきたので、初日から興奮させるのも良くないと判断し、諦めました。これは次回の内検時の課題です。

巣箱の中の様子。びっしりと蜂が付いています
とまあ、こんな感じで予定外に西洋ミツバチの養蜂が始まりました。今春はニホンミツバチの分蜂群捕獲も再開しようと思っていましたが、ちょっと両方に手を出すのは時間的に厳しいので、当面は西洋ミツバチ養蜂1本でやることになります。また、このブログでも経過報告をしたいと思います。
今度はミツバチなのですね。ブログを拝見すると日本ミツバチは既にされているらしいのですが、西洋ミツバチは扱いがまた違うのですね。実は私の夫もミツバチ(日本)を飼おうとしていたことがありました。しかし、その翌年の春、一度暖かくなったあと、桜の花が咲く直前に雪が降って全滅しました。いきなり、こんなことを不吉ではありますが、ハチは難しいなと痛感させられたので(全滅したミツバチは数万円で買ったものでしたから)、豆狸様の養蜂にはすごく興味があります。私の夫はまだミツバチを飼いたいらしいので(笑)。 これからの季節は、運がよければ分蜂した群れに出会えるので、虫あみと養蜂箱を用意しておきたいと思っています。ミツバチは温度変化を嫌うといいますが、どうなのでしょうか? 寒いのはダメですが、暑いのはどうなのかな?
巣箱の作り方などもご紹介下さると嬉しいです。それから蜜の絞り方。私、前の時は失敗して幼虫の体液が入って苦くなりました。それ以上に、ミツバチの幼虫が怖くて、私に作業をおしつけた夫と喧嘩になりましたが、あれは専用の道具がなければ、野菜の水切りでもいいのでしょうか? 自宅で採れたハチミツはちょっと憧れますけど、色々難しそうです。これからもブログを楽しみにしていますので、頑張ってください。
入手出来る恩恵は ハチミツとハチノコと受け取ってよろしいでしょうか?
ミツバチは気温が暑すぎても活動が鈍りますね。また、日本ミツバチでは巣が柔らかくなりすぎて落下する巣落ちも起きやすくなります。
今回は西洋ミツバチですが、1群はハウス内で飼うので、気温が問題になります。
巣箱はニホンミツバチは色々なタイプがありますが、西洋ミツバチはもう統一規格の市販品を使う感じです。
まあ、西洋ミツバチは私もはじめての経験なので、適宜ブログにやったことをUPしていこうと思います。
更新が滞りがちですが、気長にお待ちください。
西洋ミツバチの養蜂の目的は基本的にはハチミツです。今回は農作物の花粉交配も目的です。
それ以外で手に入るのは、蜜蝋、プロポリス、ローヤルゼリー、蜂の子などですが、それぞれ専用のやり方がありますので、とりあえずはハチミツ優先で行く予定です。
コメントありがとうございます。
完全の自給自足なんてとんでもないです。現代生活にちょっと狩猟・採集要素を組み込んでいる程度です。米や野菜は実家の親頼みですし(笑)
ミツバチ飼育開始おめでとうございます。私も西洋ミツバチの養蜂は初めてなので、いろいろ情報を交換できたりするとうれしいです。
今後ともよろしくお願いします。
完全自給自足でなくても、ご実家のサポートが有る事は感謝ですよね。私の家でも家庭菜園やミニ果樹園で自給出来るものは自給するようにしています。オレンジ、みかん、イチジク、ビワなどは食べ切れずに、近所や友達に配っています。
日曜日の夜に成ってようやく我が家にも西洋ミツバチの巣箱が置かれました。最初の日の朝はとてもにぎやかでしたが、今はもう落ち着いて蜜集めに忙しそうです。とてもおとなしいハチで、横の方にある道を通ってもぶつかってきません。このまま様子を見ようと思います。
ついにミツバチがやって来たのですね。こちらも暖かくなってきて、ミツバチたちは一気に活性化してきてブンブン飛び回っています。
ただ、2群のうち、1群はビニールハウスの花粉交配用なので、ハウスのなかでだいぶ戸惑っていてちょっとかわいそうになっています。まあ、もともとその農家の方に協力する形で飼い始めたのでやむを得ないのですが・・・。
ミツバチたちがどんな感じがまたお教え下さい。
お返事がずいぶん遅くなってしまいました。
その後、ミツバチは順調でしょうか?
こちらは屋外においているほうの群は順調そのもので、来週くらいには最初の採蜜ができそうです。
しかし、ほんとにミツバチは可愛いですね。
もう採蜜が出来るのですね。早いですね。
こちらの方はやはり女王蜂が居なかったようです。
それでハチが激減しました。でもまた前庭のスプリンクラーの箱にに他のミツバチが巣を作っているので、そのハチが巣箱に移ってくれたらと思って居ます。スプリンクラーの箱は小さいのですぐに一杯になってしまうでしょう。それまでにもう一つ巣箱を用意してスプリンクラーのはこのそばに置いて見ようと思いますが、入ってくれると良いのですが。
野生のミツバチはなかなか難しいですね。私も野生の日本ミツバチを以前は飼育していましたが、クマにやられたり、巣が気に入らなくて逃去されたり、色々大変でした。
こちらで現在飼育しているのは購入した西洋ミツバチなので、飼育法が確立しているのでやりやすいですが、別の意味で手間が掛かります。
スプリンクラーから無事に分蜂してくれたらよいですね。