背割りに使うノコギリは、幅広い形状の押し切りタイプのノコギリです。なんという種類のノコギリになるのかはよく知りませんが、ネット上で購入できるものでは、以下の2点が見つかりました。「骨挽き鋸」とか「骨切り鋸」という名称で売られているようです。
骨挽き用(洋鋸)押し切り鋸 22インチ
木柄骨切鋸 AHN0401
さて、イノシシの解体については別記事に詳しいですが、ここでは背割りの工程だけ写真で説明します。
皮剥ぎを終えたイノシシを後ろ足で吊るします。獲物を吊るすのは骨と腱の間に切れ目を入れてそこにS字フックを掛けるのが簡単です。吊るせたら、頭を落とし、そのあと股の間からノコギリで切っていきます。ノコギリは腹側から入れて、背骨を目で確認しながら真ん中からズレないように切っていきます。これは一人でやるとイノシシが揺れて結構やりにくいので、写真のようにほかの人に押さえてもらえると楽にできます。
ちなみに、頭部からは頬肉とタンが取れます。
真っ二つに割れましたたら、テーブルに戻して、骨抜き作業にかかります。背割りのメリットとしては、この後の作業をふた手に分かれて行うことが出来るという点が挙げられると思います。