潮干狩りというと、アサリやハマグリがまずイメージされますが、実は他にも地域ごとに個性あふれる貝がたくさん捕れます。食べて確実においしいアサリをたくさん捕るのもよいですが、たまに見つかるその他の貝たちとの出会いも潮干狩りの楽しみの一つです(まあ、たまにアサリは全然捕れず、「その他の貝」しか捕れないこともありますが(笑))。ちなみに、ハマグリは日本近海では絶滅に近い状態とのことで、潮干狩り場で捕れるのは、近縁種のシナハマグリやチョウセンハマグリだと言われています。
アサリと一緒に「その他の貝」もお持ち帰り
今回、アサリ以外で捕れたのは、カガミガイ、サルボウガイ、アカニシ、ツメタガイの4種。
大きくて存在感のあるカガミガイ
アサリよりも格段に大きく、見つけるとなんだか嬉しくなるのがカガミガイです。今回も見つけた子どもは宝物のように大事に持っていました。ただ、一般的には砂が抜けにくく、旨味が乏しいと言われることが多く、あまり人気のない貝です。ただ、身も大きいので、剥き身にして砂を洗い落として料理すれば、それなりに食べごたえはあります。
アカガイの仲間のサルボウガイ
アカガイを一回り小さくしたような貝がこのサルボウガイです。剥き身はアカガイとして出回っているという話もあるくらいなので、普通に食べられます。
見た目が立派なアカニシ
これも市場でも流通しているくらい普通に食べられる貝です。貝殻を割って剥き身にしたり、煮てから爪楊枝などで身を取り出したりして食べます。アサリなどを食べる肉食性の貝です。
アサリの天敵ツメタガイ
こちらもアサリを食べることで有名なツメタガイ。地域によっては大発生してアサリ漁業に結構深刻な被害を与えているところもあるそうです。なので、持ち帰ると漁協の人などにも感謝されます。ツメタガイにやられたアサリの貝殻には中心にポッカリと穴が開いているのでよくわかります。
これまた普通に食べられる貝です。肝の部分にも旨味がありますし、びろーんと広がる部分はコリコリしていて、薄く切ってからわさび醤油なんかで食べるのもよいです。
ツメタガイは水中ではこんなふうに広がります
他に潮干狩りでよく捕れる貝としては、マテガイ、バカガイ、シオフキなどがあります。また、ナミノコガイやオキシジミなんかもポイントによっては捕れます。こういった貝はまた捕れた時にでも気が向いたら紹介したいと思います。
−関連記事−
◆マテガイの捕り方
◆バカガイの砂抜き
◆シオフキ