2016年11月10日

キヌガサタケの乾燥保存

先日、毎年キヌガサタケが発生する竹林に行く機会がありました。いつもキヌガサタケが生えている辺りに行ってみると、そこら中一面に生えています。キヌガサタケにはいくつか種類がありますが、今回見つけたのはアカダマキヌガサタケ。帽子の部分(グレバという)から悪臭を発するキヌガサタケの中では一番においがマシな種類です。キヌガサタケは梅雨頃と秋に発生すると認識していたのですが、秋に発生するのはこのアカダマが多いそうです。ちなみに、グレバから悪臭を発するのはスッポンタケの仲間に共通する特徴です。

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幼菌の頃に赤い卵のようだからアカダマキヌガサタケ。まだ赤い殻をかぶっています

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スカートの部分の網が粗いのもアカダマの特徴

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写真ではわかりにくいですが、奥まで延々とキヌガサタケが発生しています

これまでキヌガサタケは多くても10本くらいの収穫だったのですが、今回はきれいなのを中心に数十本は採れました(生えていたのは数百本はありました)。普段ならそのままスープなどに入れて食べておしまいですが、今回は念願の乾燥キヌガサタケを作ることにしました。中国などではキヌガサタケは乾燥保存しておいて戻して料理に使うのが一般的だそうで、市場などでも干した状態で売られています。


↑日本でもネットで販売されているのを発見しましたが、なかなか高価ですね。


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根元の部分は取り除きます

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たくさん採れました

帽子の部分は通常は表面の臭い部分を洗い流して食べますが、今回は乾燥保存ということで臭いが全体に移ると嫌なので、帽子自体を取り除きました。ちなみに、キヌガサタケはこの帽子部分の悪臭で虫などを呼び寄せて胞子を拡散させているので、来年以降もたくさん採れるように、取り除いた帽子部分はその竹林に撒いておきました。

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台所で洗っていると、白ナスかミニ大根でも処理しているようにしか見えない(笑)

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折れたものやちょっと古いものはそのまま炒めて食べました

さて、キヌガサタケの干し方ですが、まずは収穫時に付いた汚れなどを洗い流します。キヌガサタケはスポンジ状の柄をしていて、その隙間にゴミや汚れが入り込むので、いらない歯ブラシなどでやさしくこすって洗うのが良いです。
洗えたら、ザルに上げて水を切って、あとは干すだけ。乾燥法としては天日乾燥とストーブの上で乾燥させる方法の2種類を併用。日中は外で干して、夜は薪ストーブの上。だいたいまる二日でカチカチに乾きました。

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薪ストーブの上で乾燥

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こちらは天日干し

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乾燥剤を入れてパック詰め

しっかり乾燥したら、あとはパック詰め。これで乾燥キヌガサタケの完成です。乾いたらとても軽くなり、これだけ入ってちょうど100g弱くらいです。料理をしたらまた写真などを掲載していこうと思います。


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◆キヌガサタケに関する過去記事1
posted by 豆狸 at 06:56| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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