
2頭のヌートリア。まだ子ネズミでした


小さいサイズですが、それでもこれくらい
ヌートリアの捌き方は、他の四足動物と似たようなものですが、毛皮はある程度は引っ張れば剥けるので、ノウサギのように吊るして皮剥ぎするのがいいでしょう。ただ、脂がのった個体の場合は引っ張ると皮に脂が残るので、その脂を肉にしっかり残したい場合は、テーブルで猪のように剥くしかありません。あと、毛皮をなめす場合は、皮剥ぎの段階である程度丁寧にやっておいたほうが、あとで楽になります。
ちなみに、尻尾の部分は先端まで切れ目を入れれば、あとは引っ張るだけできれいに剥けます。

ハラを抜いて氷を詰めてクーラーボックスで保管

解体小屋に吊るすとやっぱり違和感がありますね(笑)
で、皮を剥ぎ終えたら、次は部位ごとに分けていきます。まずはわかりやすい四肢を外します。モモは骨盤のあたりから適当にカットすれば外れます。前脚は、肩甲骨だけでなく鎖骨?とつながっているので、その関節も落とします。あとは、塊で肉が取れるのはロースと首周りくらいでしょうか。バラ肉はペラペラなので、骨付きのままスペアリブっぽく食べるのが良いでしょう。

皮剥ぎ終了

部位ごとに分けた肉

発達した顎の筋肉

特徴的なオレンジ色の前歯。「タバコのヤニで汚れてる」なんて言われる。

大きいメスの方が脂が乗ってました
で、とりあえずちょっと血の抜けが悪そうな端肉をいくらか食べてみました。食べ方は焼肉。普通に美味しく、子ネズミなので肉も柔らかくてとても食べやすい肉でした。今度はからあげか天ぷらにしてみようと思います。

とりあえず、塩コショウで焼いてみる
採れた肉は部位ごとに分けて冷凍しました。モモは骨を抜きましたが、前脚は無駄が多く出そうだったので、骨は抜かず。これはまた骨付きで調理します。
今回、はじめてチャレンジしたのがヌートリアの尻尾の調理です。前から気になっていたのですが、機会がなくようやくチャンスが巡ってきました。
今回のレシピはテールスープ。味がよく分かるように具はネギだけで味付けも塩コショウのみ。

大変美味しそうにできました
で、どうだったかというと、とても上品なスープでくさみも一切なく、でも旨味は強い大変美味しいスープでした。まさか、ヌートリアのテールスープがここまで美味しいとは(笑)
ネズミだという抵抗感さえ無くなれば、ヌートリアは捌くのも簡単だし、よい食材ですね。

骨に付いた身も美味しくいただきました
※当記事は2017年2月22日投稿の記事のリニューアルです。
普通にかなり美味かったです。
毛皮も作ったのですが、暖かい時期だったので少し腐らせてしまい、自分の未熟さゆえに良い出来とは言えませんでした。
尻尾は捨ててしまったんですよね。
あ〜、悔やまれます!!
ヌートリア、いるところにはホントにたくさんいますね。
ハクビシンは私は一度しか食べたことがないのですが、一般的にはハクビシンは果実食が中心なので、肉にも脂にもくさみもなく美味しいと言われています。
中国では高級食材だとか…。
ヌートリア、普通に食べられますよね。まあ、見た目はともかく…。
尻尾は駆除の証拠で提出してて食べたことがないという人の話も聞きました。
パッと見、完全にヘビのスープですけどね(笑)
倉敷の実家の田んぼに穴をあけるヌートリアを
どうにかして食ってやりたいと思い、狩猟免許取得に向けて、先日猟友会のセミナーに参加してまいりました。
ヌートリアは狩猟シーズンなく、県によっては市役所でご丁寧に檻まで貸して頂けるとのことでウハウハです(笑)
コメントありがとうございます。
ヌートリア、普通に美味しいですよね。
岡山はかなり初期からヌートリアの繁殖が確認されていて、なんとなく勝手に「ヌートリアの本場」のイメージがあります。
捕獲頑張って下さい!