内臓脂の提供主の友人が捕獲した猪63kg
抽出の方法は前回と同様のやり方で、油と油かすに分かれました。
こちらは3頭分の鹿脂
今回、鹿油の抽出は実は初めてだったのですが、その融点の高さに驚きました。油を瓶詰めするやいなや固形化を始め、手に付いた油まで固まる始末。羊や馬、牛くらいの融点があるようでした。
確かに、鹿肉は脂身の多い蝦夷鹿肉なども、焼き肉にして熱々を食べたらおいしいのに、ちょっとでも冷めたら脂身がざらっとしておいしくなくなります。
鹿は油かすも冷えたらざらつきます
それに比べて猪は、家畜の中で融点が低いとされる豚よりもさらに融点が低いため、その脂身を食べたら、そのうまみが口の中でジュワッとしみ出します。
すぐに固まった鹿油
ちなみに、我が家に保存してあるほかの油の状況を確認したところ、室温20℃で、アナグマ油は半どけくらいで、まだ白く濁っている。クマ油は完全にとけていて透明。今回の鹿油はかちこち。市販の馬油は固形のまま。という感じでした。特に鹿油はほんとにカチコチで、まるでロウソクのロウのようでした。
猪油はあまり固まらず。冷蔵庫で固めてラードとして利用します
鹿油はとってみたものの、料理用にはあまり向かなさそうなので、石けん用にするか、それこそ本当にロウソクのように燃料に利用するかって感じです。軟膏に向いているかどうかは微妙なところでしょうか。そもそも、軟膏ってどんな油がいいのかしら。また調べてみたいところです。
そんなにたくさんの種類の脂があるなんて・・・。
そちらではクマもでるのですか?
獣脂でろうそくも出来るのでしょうか。
作り方が知りたいです!
獣脂でロウソクはやってみたことはありませんが、以前、液体の状態のアナグマの油に芯を入れて火をつけたところ数時間はずっと燃えていたので、ランプには使えます。ということは理屈上はロウソクにも使えるということですかねえ。融点が低すぎて火をつけたらとけすぎてしまう可能性があるのと、そもそもの強度が問題となるくらいでしょうか。