2015年09月30日

書籍紹介『けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然』


『けもの道の歩き方』
作者: 千松信也
出版社/メーカー: リトル・モア
発売日: 2015/09/03

大変ご無沙汰していますが、狩猟・採集活動はボチボチと元気に継続しています。ブログは単にサボっているだけです。
さて、久しぶりの記事が書籍紹介で恐縮ですが、9月3日に出版された千松信也『けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然』(リトルモア)を紹介します。『ぼくは猟師になった』の著者が7年ぶりに出した2冊めの本です。『ぼくは猟師になった』が猟師7年目で狩猟生活の楽しさをシンプルに描いた作品だったのに対し、『けもの道の歩き方』は、狩猟生活を14年送ったなかで、悩んだことや考えざるを得なかったこと、また狩猟の対象となる野生動物たちや自然との日々の様々な行き交いについて書かれた本です。
『ぼくは猟師になった』と同様、当ブログではお勧めせざるを得ない一冊です。


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2011年02月21日

書籍紹介『捕食者なき世界』


『捕食者なき世界』

日本各地でシカの増加による農作物被害や森林内生態系の破壊が深刻な状況になっていますが、この本は世界各地での、大型捕食動物絶滅後の生態系についての調査結果をまとめたものです。
いま日本が直面している問題が世界各地でも同様に起きているのだということは大変興味深いです(安直に当てはめるのは危険ですが)。
日本のここ数十年のシカの急増は国の林業政策やメスジカ保護、狩猟者の減少など、様々な要因がからみ合ってのものだと考えられますが、オオカミが絶滅しているということはやはり一つの大きな要因だと思います。

この本の中で興味深かったのは、「オオカミに襲われるかもしれない」という恐怖でシカの行動が制限されるという話です。それにより、シカが採餌しにこなくなる土地が増え、そこの植物群落が復活するという、実際の捕食数以上の効果があるとのことです。これなどは猟期の3ヶ月だけ獲物を捕獲する猟師では代替できない効果だと思いました。

あとは、ハンターが大型捕食動物の代わりをできないという理由として、大型捕食動物は弱った個体や捕まえやすい個体(老齢個体や子ども、怪我をしている個体など)を中心に捕食するため、シカなどの個体群の健全性も維持できるが、ハンターは立派な大型個体ばかり捕りたがるので、その点でも期待できないとの記述があり、それも考えさせられました(まあ、私の場合はかしこいイノシシには罠をよけられていますので、その指摘も当てはまりませんが・・・)。

また、シカなどが増えすぎることで実のなる草や木ノ実が食べつくされ、クマなどの生息数も減っているというデータも興味深かったです。私の猟場でもクマではありませんが、シカが増えすぎて笹薮が減り、ドングリも減って、その結果、隠れる場所や餌が不足し、イノシシが来なくなったところもあります。

この本の中でアメリカ大陸では、ハンティングの対象のシカを増やすためにも、狩猟者が率先して大型肉食獣を根絶したという話がありました。これを読んで、日本でオオカミが絶滅させられた時に狩猟者がどういう意図を持ってどういう役割を果たしたのかという点にも興味がわきました。
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2009年10月28日

書籍紹介『漁師さんの森づくり−森は海の恋人』


『漁師さんの森づくり−森は海の恋人』

先日、この本の筆者の畠山さんとお会いする機会がありました。畠山さんは、三陸のリアス式海岸が有名な気仙沼で牡蠣・帆立の養殖をされている漁師さんで、その時もおいしい生牡蠣や帆立をたらふくいただきました。

私はこの本は4、5年ほど前に読んだのですが、
「豊かな森がなければ、海もだめになる」
という、これまで考えてみたこともなかった森と海のつながりを知り、大変驚いたのを覚えています。
それと同時に、この本のおかげで自分が暮らし、関わる山や森、川、海というものをより一体のものとして捉えることが出来るようになったと言っても過言ではありません。

イラストも豊富で文章も平易、漢字にはフリガナ付きなので小学生でも読めると思います。あと、子ども向けに以下のような絵本も出されています。


『カキじいさんとしげぼう』
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2008年10月08日

書籍紹介『日本ミツバチ―在来種養蜂の実際』


『日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)』

熊による被害のため、いったん中断となってしまった我が家の養蜂ですが、この春からニホンミツバチの養蜂を始めるにあたって参考にした本を紹介します。
農山漁村文化協会の新特産シリーズから出ている本です。このシリーズはシイタケ栽培やヤギの飼育、渓流魚の養殖など多彩な分野をきっちりと商売にする目的をもって書かれており、大変面白いです。他のものもまたいつか紹介したいと思います。
で、この「日本ミツバチ―在来種養蜂の実際」も、実際の飼育法にとどまらず、自然分蜂群の捕獲法から蜜の販売まで幅広くカバーしています。来春は私も蜂飼いの先輩の意見とこの本を参考に蜂群の捕獲をがんばりたいと思っています。

あと、どちらかというとミツバチの生態や伝統的飼育法などについてわかりやすくまとめた本もあり、こちらもオススメです。
また、「月刊 たくさんのふしぎ 2008年 10月号」でも、宮崎のニホンミツバチの伝統飼育が紹介されており、カラー写真が豊富で大変参考になります。


『ニホンミツバチの飼育法と生態』

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2008年09月12日

書籍紹介『仁淀川漁師秘伝―弥太さん自慢ばなし』


『仁淀川漁師秘伝』

仁淀川の職業川漁師の宮崎弥太郎さんの聞き書きをまとめた本で、ウナギ、アユ、モクズガニなどの捕獲法や扱い方などが詳しくまとめられていてかなり参考になる本。
私もこの本で教えられて、実践していることも多々あり、ほんとにお薦めです。この本がよいなあと思えるところは、だいたいこの手の本は達人がとりあえず経験則でその実践を語るパターンが多いのに対し、宮崎さんはその実践経験の中からきっちりその理屈を導きだし、論理的に展開している点。なので、読んでいても非常に納得でき、かつ自らの実践につなげることが出来る本です。

あと、この本を子ども向けにした本も出版されていますので、お子さま向けにはこちらをどうぞ。


『魚とり名人・弥太さんの川遊び学校』
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2008年09月01日

書籍紹介『ぼくは猟師になった』


『ぼくは猟師になった』

2008年9月刊行の新刊です。私の知りうる限り、猪・鹿のワナ猟について猟師自身が記した本はこの本が初めてではないでしょうか。
著者のワナ猟を始めるに至ったきっかけから、実際に山に入り、けもの道を見極め、ワナを仕掛け、獲物を獲るところまでが紹介されています。
また、ワナの構造などの図解や獲物の解体法、保存食レシピなども掲載されています。
諸事情もあり(本を読んでもらえばわかると思いますが…)、お薦めせざるをえない一冊です。
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2008年03月03日

書籍紹介『わが家でつくる合鴨料理』


『わが家でつくる合鴨料理』

狩猟鳥獣の料理となると、日本の料理のレシピは数が少なく、またズバリそのままって感じの料理が多く、どうしてもフランス料理などの外国の料理の方が幅があります。ヨーロッパの方が、鳥獣肉を食べる文化が一般的なのでやむを得ないのですが、なかなかあちらの料理は作るのもめんどくさいので、自力でいろいろ試してみているのですが、よい本を見つけました。

DSCF2091.jpg
カモ飯のための準備

この本は厳密には合鴨料理の本ですが、脂身や肉質の違いをちゃんと理解していれば、天然鴨料理に問題なく応用できると思います。合鴨は言うまでもなく、天然の鴨とアヒルの交雑種ですが、日本の食品の表記は純粋なアヒルも「合鴨」と表記可能になっています。なので、市販されている多くの合鴨肉は実はアヒル肉なのです。

DSCF2103.jpg
なかなかおいしかったカモ飯

巻末に合鴨の捌き方も載っていて(私の鴨の捌き方とはまた違いましたが)、なかなか興味深い本でした。

DSCF2112.jpg
ロース煮もやってみました
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2006年05月03日

書籍紹介『図解よくわかるきのこ栽培』


『図解よくわかるきのこ栽培』
作者: 日本きのこセンター
出版社/メーカー: 家の光協会
発売日: 2004/03

昨年より、ずっとシイタケ栽培をやっている知り合いの人に教えてもらいながら始めたきのこ栽培ですが、なにぶん初めてなので本当に今年の秋に生えるのかどうか不安が常にあります。しかも、原木をかなり雑に放置しているので…。
で、いろんなきのこを同様のやり方で置いておいていいものかどうかもよくわからなかったので、この本を購入しました。

この本には原木栽培できるシイタケ、ヒラタケ、マイタケ、クリタケ、アラゲキクラゲ、ナメコなど13種のきのこそれぞれの栽培法とエリンギ、マッシュルーム、ブナシメジなどの菌床栽培可能なキノコ9種についての栽培法が書かれています。
温度管理や湿度管理などについても詳しく書かれており、干しシイタケの作り方なども載っています。
まだ全部は読んでいないのですが、これ一冊読むとそれなりにきのこ栽培の知識は体系的に得られるのではないかと思います。
posted by 豆狸 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

書籍紹介『ホルモン奉行』


『ホルモン奉行』

狩猟をしていて、内臓肉の処理という問題によくぶち当たります。
心臓やレバーなどの非消化器系の部位は間違いなく食べるとしても、消化器系の処理がめんどくさい部位などは、日によっては山に埋めてくることもしばしば。まあ、山の動物たちへのおすそ分けってかんじで。実際、本体の解体の手間等も考えるとなかなかそこまで手が回らないっても現実で。
すごく時間がある時やホルモン好きな友人の都合が付く時は、処理して食べたりもしますが、いまいちどう料理していいものかというのも本音ではあって…。

それでもっとホルモンについて詳しくなろうと思い、購入したのがこの本。当然、牛が中心ですが、ホルモンの歴史や各部位の利用法・料理法など色々詳しく載っていて、来猟期はちょっとがんばってやってみるかという気にさせられました。
また、ホルモンではないけど、サイボシについて扱った章があるのにも感動しました。まあ、自分で解体する人も焼き肉屋が大好きな人も読んでみるとなかなかおもしろいのではないかと思います。


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2006年03月28日

書籍紹介『潮干狩り〈2005年改訂版〉―その楽しみ方・貝の知識から俳句・歴史まで』


『潮干狩り2005年改訂版』

ぼちぼち潮干狩りのシーズン到来ですが、昨年購入した本の紹介です。
とりあえず、潮干狩りについての本はこの本くらいしかないと思います。潮干狩りの装備、貝の捕り方についてはもちろんのこと、砂のはかせ方、貝の料理・保存法、果てはその歴史まで、とりあえずめちゃくちゃ詳しいです。あと、本書の随所から筆者の潮干狩りに対する愛情がにじみ出ている本で、非常におすすめです。
全国の潮干狩り場への連絡先等も載ってます。
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2006年02月02日

書籍紹介『自然卵養鶏法』


 『自然卵養鶏法』

養鶏の本の紹介です。以前知り合いの農家のおじさんに鶏を飼うなら必ずこの本を読むように言われた本です。比較的古い本だったのですが、2003年に増補版が出ていたようで、早速購入しました。
この筆者は農家による小規模平飼い養鶏(数百羽程度)を推奨しています。なかなか独特の語り口で企業養鶏や輸入穀物を批判したりしていて、読んでいてもおもしろいです。数羽から10羽程度の自家用養鶏についての項もあるので、今回はそれにならって進めようと思います。

posted by 豆狸 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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