山間部の草刈りをしている時にマムシを捕まえました。
ちょっと日陰っぽいゾーンを刈ってるときに最初ヤマカガシが出てきて、そのあと1分もたたないうちにマムシが出てきました。その数十メートル先には「マムシ注意!」の看板があり、なんだかちょっとおかしかったです。
ヤマカガシは基本スルーですが、マムシの場合は必ず捕まえます。捕まえ方は至って簡単。足で首のあたりを踏んづけます(裸足・サンダルの時はやめた方がよいですが)。で、首根っこをつかんだらOK。あとはペットボトルにでも入れるのですが、入れ方もシンプルです。頭を入れたら勝手にスルスル入っていきます。ほとんど入った時にUターンして出てくるのだけ注意しましょう。
下腹部がやや太いので、ひょっとすると妊娠中かもしれません
さて、本題のマムシ酒ですが、一般的には精力剤や気付け薬として知られています。以前林業関係の知り合いから「山では打ち身やねんざの時にマムシ酒を塗るとよくなると言われている」というのも聞いたことはあります。私自身は味見程度であまり試してみたことはないので、その効果のほどを体験したことはありません。
↑それなりに需要もあるのか、こんな感じでまるごと市販もされています。なかなか高値で売買されているようですね。
では、以下がマムシ酒の作り方です。
1.マムシの入ったペットボトルに半分くらい水を入れます。マムシが呼吸できるようにペットボトルには空気穴をあけておきます。
今回はいわゆる黒まむしでした。赤まむしの画像は
こちら2.そのまま放置し、胃の内容物がすべて排出されるまで待ちます。ウンチが出ると水が濁るので、その度に水を入れ替えます。水換えの様子は
こちらの記事を参照して下さい。
3.1ヶ月ほどしたら3〜4回ほどウンチをして、だいたい胃の中はきれいになったと考えてもよいです。ちなみにマムシは1ヶ月間水だけで生活してもまず死ぬことはありません。
4.ペットボトルの中に新たな水を入れてマムシを洗い、酒用の瓶にマムシを移します。これも口と口を合わせてとんとんとやれば、そのうち勝手に入ります。
こんな感じでマムシを移動させます
5.で、そこに焼酎を口まで注ぎます。するとマムシは10秒くらいで絶命します。ただ、数分後に空気をはき出すこともしばしばあり、酒を注がれたらマムシもびっくりして息を止めるのかもしれません。ちなみに、焼酎はなるべく度数の高いもののほうがよいと思います。最低35度はあったほうがよいかと。度数が低いと腐敗する可能性が高くなると思うので。
これにて漬け込み完了
6.あとは、ひたすら冷暗所で貯蔵です。3年くらいは最低でも寝かす必要があるそうです。まあ気の長い話になりますが、お部屋のインテリアにもなってよいかと思います。
↑ちなみに、世の中にはこんなマムシ酒専用の焼酎も売っています。47度もあれば確かに腐敗する心配はなさそうですね。一升瓶で2000円ちょいなので、アルコール度数を考えたら意外とお得かもしれません。
あと、コメントで、マムシ酒の漬け込み期間についての話題がでましたので、現在我が家にある3本のマムシ酒を並べた写真を追加で掲載します。
漬けた時は全て透明の焼酎でした
左から2008年、2006年、2002年です。
色の違いがわかるでしょうか?
ニオイも古くなればなるほど、薬のようなニオイになっています。
※なお、糞出しのための生きたままのマムシの保存は、「特定動物の飼養又は保管の許可」について定めた動物愛護管理法第26条に抵触する可能性がありますのでご注意下さい。
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◆マムシの水換え◆マムシが脱皮◆マムシ漬け込み◆赤マムシ捕獲◆ヘビの解体・利用※当記事は2008年6月19日投稿の記事のリニューアルです。