2016年02月20日

2015年度養蜂まとめ

西洋ミツバチの2年目の養蜂について、備忘録としてメモ。
2015年度は結局養蜂についての記事も1回も書きませんでしたが、なんだかんだとバタバタやっていました。自分用のメモなので読んでも特に面白いことはないと思います。すみません。

・初年度に2群から3群に増やした蜂群はすべて越冬成功。イチゴのハウスの花粉交配も2年目は巣箱を外においておいて、サイドから侵入するミツバチだけでやらせることに。そんなに大きいハウスでないこともあり、結果としては問題なし。これでその蜂群の衰弱も避けられた。

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A群の女王蜂。次が4年目。

・ただ、5月頃に2群に分蜂されてしまい、採蜜量激減。
 初年度は実質的に採蜜したのは1群だけだったので(もう1群は花粉交配で疲弊しそんなに強群にならなかった)、じっくりと王台つぶしにも取り組めたが、2年目は3群をチェックせねばならず、王台の見落としがあった模様。対策としては、女王蜂の羽切り。これは今春に実施する予定。

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B群の女王蜂。次が2年目。

・どちらかの巣箱からの分蜂群を捕獲。孫分蜂だったのか、その女王蜂が未交尾。その後、無事に交尾飛行を終える。これで巣箱が4箱になったが、分蜂された元群の新女王蜂がトラブルでいなくなってしまったようで無王群となる。これは他の巣箱から王台のついた巣枠を移動して、新女王蜂を育成。事なきを得る。

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C群の女王蜂。次が2年目。

・分蜂された2群は、それ以降は夏までに採蜜するほどにはならなかったので、2年目に採れたハチミツは100キロくらい。初年度が1群で60キロだったので、ちょっと残念な結果。

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D群の女王蜂。次が2年目。

・1年目は秋にも採蜜できるかと思っていたら全然貯蜜がたまらずだったが、2年目の秋もあまり蜜はたまらず。まわりにそこそこセイタカアワダチソウなどは生えているのだが、現在の蜂場は秋がちょっと弱いと判断できる。蜂数が減ってくる時期のハウスへの迷い込みなども意外とダメージが大きい可能性あり。ハウス内の袋状になった部分はこまめにテープでふさぐ必要あり。あと、夏前の採蜜量を調整する必要もある。この秋は結局、4群とも砂糖水定量を1回給餌。

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4群とも一定数の蜂数を維持しながら越冬できている模様

・スズメバチ被害は今回はたいしたことなかった。粘着シートにもそんなにひっつかなかったし、オオスズメバチ自体が少なかった模様。

・ミツバチヘギイタダニは、4群中3群でかなり蔓延。年末に1ヶ月アピバールを入れてなんとか駆虫。蜂児があまりいない時期が良いというが、今年度はだらだらと育児圏が維持されていて薬を入れるタイミングが難しかった。粉砂糖によるダニ落としの話を聞いたので、蜂数があまり多くない時期に一度試してみたい。

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育児エリアも拡大中。巣箱によっては既に生まれたての若蜂の姿も見られた

・現在、4群とも越冬真っ盛り。先日久しぶりに暖かい日があったので内検。巣箱内の乾燥、底板に溜まった巣屑の掃除、貯蜜・蜂数の確認などが目的。ダニ被害で越冬突入時の蜂数が少ないのが心配でしたが、いまのところなんとかなりそう。まだ寒いのに産卵育児ももう開始されていた。ただ、ここからが貯蜜の消費スピードが一気に上がるので、注意しておかないといけない。

以上。
というわけで、無事越冬ができれば、今春から3年目の西洋ミツバチ養蜂になります。2016年は養蜂についてももう少しトピックを整理して記事にしていけたらと思っています。
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2016年02月10日

カモの燻製

年明けは、わな猟はほぼ休止していて、猟友会の鳥猟にボチボチと参加しています。そのおかげでカモを捌いて食べる機会もそれなりにありました。カモの胸肉は鴨ロースと呼ばれ人気があるのですが、一方でレバーっぽいという印象を持つ人も多く、レバーが苦手な人にはイマイチそのおいしさが伝わっていないような気がしています。このレバーっぽさは火を通しすぎることで特に強くなるので、その対処法として低温調理があります。
今回は鴨ロースの燻製を紹介します。燻製も低温調理の一種です。

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仕込み:
1.鴨ロースに、塩、三温糖、お好みの香辛料、それぞれ適量をまぶしてよく揉み込みます。今回は白胡椒とタイム、ナツメグ、バジルを使いました。

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カモの胸肉、通称鴨ロースです

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適当にパラパラと振りかけます

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少々雑でも何日か置けば水分が出てそれなりに均等に味が付きます。

2.それをフリーザーバッグに入れて、冷蔵庫に保管。約3日間ほど置きますが、その間1日1回くらい香辛料がよくまわるように冷蔵庫から取り出して揉みます。

仕上げ:
1.取り出した肉を軽く洗います。

2.半日ほど風乾させます。湿気が多い時は、さらしにくるんで冷蔵庫に置いておいてもいいです。めんどくさかったらスモーカーに入れて数時間ほど50℃くらいで温熱乾燥させるのもありです。

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カゴに入れて軒先に吊るして風乾させました

3.次にスモークチップを入れて約50℃で3時間燻煙(今回はコナラのチップを使って、個人的な都合で1時間だけ燻煙しました)。

4.燻煙終了後に真空パックします。ボイルするので、耐熱温度が100℃のパックを使う必要があります。

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しっかりパックします。燻煙時間が短いので色が薄いです

5.鍋に水を張り、冷水から2時間ボイルします。温度は70℃〜75℃を維持します。

6.最後に数十秒、沸騰したお湯でボイルします。これは、真空パック内の雑菌のより多くを死滅させるためです。

7.あとはそのまま冷ましたら完成です。

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見た目もきれいな美味しい燻製に仕上がりました。
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2016年02月01日

背割り用骨切り鋸

シカの解体が吊るした状態で四肢を外す方法なのに対して、イノシシの場合は皮剥ぎ後に背割りを行います。これは、屠殺場で行われる牛や豚では一般的な方法なのですが、猟師の間ではそんなに広く行われている方法ではないようで、よくどのようにやるのか質問を受けます。私がこの方法で解体を行うのは、師匠から習ったからで、師匠は若い頃にイノシシ肉専門の解体処理場を見学などをして、この解体法を知り、自らの解体に取り入れたとのことです。

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背割りに使うノコギリは、幅広い形状の押し切りタイプのノコギリです。なんという種類のノコギリになるのかはよく知りませんが、ネット上で購入できるものでは、以下の2点が見つかりました。「骨挽き鋸」とか「骨切り鋸」という名称で売られているようです。


骨挽き用(洋鋸)押し切り鋸 22インチ


木柄骨切鋸 AHN0401

さて、イノシシの解体については別記事に詳しいですが、ここでは背割りの工程だけ写真で説明します。

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皮剥ぎを終えたイノシシを後ろ足で吊るします。獲物を吊るすのは骨と腱の間に切れ目を入れてそこにS字フックを掛けるのが簡単です。吊るせたら、頭を落とし、そのあと股の間からノコギリで切っていきます。ノコギリは腹側から入れて、背骨を目で確認しながら真ん中からズレないように切っていきます。これは一人でやるとイノシシが揺れて結構やりにくいので、写真のようにほかの人に押さえてもらえると楽にできます。


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ちなみに、頭部からは頬肉とタンが取れます。


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真っ二つに割れましたたら、テーブルに戻して、骨抜き作業にかかります。背割りのメリットとしては、この後の作業をふた手に分かれて行うことが出来るという点が挙げられると思います。
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2016年01月30日

フキノトウ

例年、フキノトウは2月に入ってから採っている印象がありますが、今年は暖冬のせいか、1月上旬に既にチラホラ目に付きました。七十二候の款冬華(フキノトウがつぼみを出す)は1月20日頃なので、やはりちょっと早いのでしょうか。

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お正月に撮影

フキノトウの食べ方としてはやはり何と言っても天ぷらがよいでしょう。あの独特の香りと苦味が春の訪れを感じさせてくれます。そんなに頻繁に食べるものではないですが、この時期に1回は味わっておきたいもののひとつです。

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というわけで、ちょこっと採ってきました

ちなみに、天ぷらにするなら開く前がベストです。開いてしまうとどうしても蕾の部分がぱさついてきます。

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こんな感じで開いてきて…

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これぐらい開くともう花も開いてきています

開いてしまったフキノトウはフキ味噌にして食べるのがおすすめです。
さて、採ってきたフキノトウは周りの汚れているガクっぽい部分を剥ぎ取ります。

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きれいな緑色が出てきます

そして、残ったきれいなガク部分を手で開きます。天ぷらはそのまま揚げても良いですが、こうやって開いて揚げたほうが、パリッと揚がるし、見た目もかわいらしいです。

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こんな感じに開きます

あとは衣をつけて揚げるだけ。天ぷらと行っても卵などは必要なく、小麦粉を水で溶いたものを付けるだけです。この時期は他に野草では、セリやヨモギなんかも手に入るので一緒に採ってきて食べてもよいですね。

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ふきのとうだけだと寂しいので、シカのヒレ肉も一緒に天ぷらに

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贅沢な晩ごはんとなりました


−関連記事−
◆フキ味噌レシピ
◆フキ味噌に関する過去記事
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2016年01月28日

2015年度猟期のカモ・スズメ猟

年が明けてからは、猟期前半にあまり参加できなかった鳥猟に積極的に参加しています。
今冬は暖冬のせいか、スズメの行動が例年と違っており、猟友会のベテランの先輩も捕るのに苦労しているとのことです。年明けに最初に行ったときは、130羽獲れましたが、それ以降は数十羽という日が続いています。

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ある日の猟果

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解体して焼き鳥用にパック詰め

カモの方も年が明けてから徐々に捕れ始めたそうで、私が行った時にはタイミング悪く逃げられてばかりでしたが、前夜に獲ったカモを毎回のようにおみやげに頂いて帰ってます。

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ある日の猟果

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いただいたカルガモ3羽

ちなみに、くくりわなの方はと言うと、年末年始にいったんわなを外し、三が日を過ぎたくらいから再開したのですが、再設置後1週間もしないうちに狙っていたハラ抜き40キロのメスが獲れ、あとは目につくのはオスイノシシばかりだったので現在はストップしています。一般猟期が終わるまでは鳥猟に積極的に参加して、その後のシカ・イノシシの延長猟期で、気が向いたらどっかのやまでメスジカを狙おうかとも思っています。

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腹抜き40キロのメスイノシシ

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おいしそうな脂がよくのってました
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2015年12月07日

狩猟解禁

さてさて、狩猟が解禁となって3週間ほど過ぎました。今年は解禁日が雨だったり、体調がイマイチだったりで、スローペースな出だしでしたが、先週くらいから気温も下がり、動物たちの動きが活性化するに従って、こちらのやる気も増してきました。その勢いでブログも久々に更新します(笑)

今のところの猟果は、イノシシ1頭、シカ3頭(うち1頭ははこわなでの捕獲)です。イノシシがハラ抜き60キロのメスでなかなかよいサイズだったので、イノシシはほどよいサイズのをもう1頭獲れば、肉の量としては十分という感じです。シカは肉の量としては、既にオーバー気味ですが(実は去年の肉もそこそこ残っている)、今年はハムやジャーキーを量産しようと思っているので、あと5頭くらいは獲ってもいいかと思っています。裏山の猟場に限って言えば、シカの個体数をもう少し減らしたいという思惑もあり。

というわけで、今年の猟期もぼちぼちとやっております。

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ハラ抜き50キロのオス。実は、はこわなでのシカ捕獲は初めての経験

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シカのロース。きれいな肉ですね

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くくりわな1頭目のオスジカ

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解体2年目でちょっとは皮はぎも慣れてきたかな

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イノシシ肉のハムとシカ肉ジャーキー製作中

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イノシシハムはこんな感じ

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1頭目のイノシシ。右前脚をしっかりとくくれてた

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ハラ抜き60キロのメス。昨猟期がオスばっかり6頭だったので、嬉しい捕獲

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ドングリをよく食べて、脂もしっかりのってました

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イノシシ1頭分の骨を薪ストーブで二晩煮込んだらこんな白濁したスープがとれます

ではでは、みなさま、怪我や事故のない楽しい猟期を過ごしましょう。
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2015年09月30日

書籍紹介『けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然』


『けもの道の歩き方』
作者: 千松信也
出版社/メーカー: リトル・モア
発売日: 2015/09/03

大変ご無沙汰していますが、狩猟・採集活動はボチボチと元気に継続しています。ブログは単にサボっているだけです。
さて、久しぶりの記事が書籍紹介で恐縮ですが、9月3日に出版された千松信也『けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然』(リトルモア)を紹介します。『ぼくは猟師になった』の著者が7年ぶりに出した2冊めの本です。『ぼくは猟師になった』が猟師7年目で狩猟生活の楽しさをシンプルに描いた作品だったのに対し、『けもの道の歩き方』は、狩猟生活を14年送ったなかで、悩んだことや考えざるを得なかったこと、また狩猟の対象となる野生動物たちや自然との日々の様々な行き交いについて書かれた本です。
『ぼくは猟師になった』と同様、当ブログではお勧めせざるを得ない一冊です。
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2015年03月07日

西洋ミツバチ、秋から冬

お久しぶりです。色々忙しくてブログ完全放置でした。別に特にトラブル等があったわけではなく、単にサボってました。スミマセン。
気づけば、3月になり西洋ミツバチを飼育してからようやく1年が経ちました。なんとか3群とも無事に越冬でき、2シーズン目を迎えています。
西洋ミツバチ養蜂記録がスズメバチ対策で終わっていたので、その続きを書きます。

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春になって活性化してきたミツバチたち

秋以降の養蜂でやるべきことはダニ対策と防寒対策です。
ミツバチにはミツバチヘギイタダニというやっかいなダニが付きます。これはもともと日本ミツバチに付いていたものがある時期から西洋ミツバチにもつくようになったものです。日本ミツバチはお互いをグルーミングしてダニを取り除くことができるので被害は深刻化しませんが、西洋ミツバチはそれができないので放置すると蜂群が全滅するほど被害が出ます。
対処法としてはアピバールという薬剤を巣箱の中にぶら下げるのが一般的で、今回はお世話になっている養蜂家の方からそれを分けていただき対処しました。採蜜期が終わってから1ヶ月ほど巣箱の中にぶら下げておきます。今回は10月から11月にかけて行いました。このダニは幼虫のいる巣房に卵を産み付け、その数が増えてくると羽の縮れた奇形のハチなどが産まれたり、蛹の段階で死んでしまったりするようになります。

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冬囲いをした巣箱

次に防寒対策です。秋も深まるとだんだん蜂の数も減っていくので、通常は蜂の生息エリアを狭めて密度を高めるために継箱を外します。ただ、今回は養蜂家の方のアドバイスで載せたまま越冬させるというやり方を採用しました。下段にミツバチを集め、上段に空の巣枠を置いておくというやり方です。間には麻布をかませます。このやり方のメリットは空巣枠を自宅で管理する必要がないという点です。空巣枠は放置するとスムシに食い荒らされボロボロになるので、冬場の管理が結構大変です。それがこのやり方だとミツバチが勝手にスムシが湧かないように管理してくれるのです。
巣箱の下段のミツバチは更に寒くなると蜂球を作るので、だいたい5枚くらいに収めます。壁と給餌器でサンドイッチにするようなイメージです。真ん中の巣板の上部にある程度貯蜜があり、5枚の両側にたっぷり蜜の入った貯蜜枠があれば越冬用の食料はほぼ足りてます。
あとは、ミツバチの出入りも少なくなるので、巣門に新聞紙などを詰めて入り口を狭くします。これは外部からの冷気の流入を少なくするためです。今回は念には念を入れて、ホームセンターで購入できるプラダンという素材で冬囲いもつけました。僕の住んでいるあたりでは必要ないとも言われますが初年度なので一応。なお、この場合は湿気がこもりがちになるので、定期的にチェックする必要があります。そのためムシロなどで保温したり、巣箱の中に藁などを詰める人もいます。

とまあ、こんな感じで越冬対策を施しました。で、最近は梅の花やセイヨウタンポポ、オオイヌノフグリなども咲き始め、天気の良い日はミツバチもどんどん飛び出していくようになりました。既に産卵育児も活発化してきていて、色とりどりの花粉も集めてきています。
さあまた忙しい養蜂の季節の到来です。

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西洋ミツバチ養蜂も2シーズン目に突入

posted by 豆狸 at 09:17| Comment(5) | 養蜂日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月15日

狩猟解禁1ヶ月

11月15日の狩猟解禁からちょうど1ヶ月となりました。のんびりペースで14年目の猟期を満喫していましたが、ブログを更新するのはすっかりサボってました。
とりあえず写真だけでもアップします。現在のところ猟果はイノシシ4頭、シカ6頭です。
イノシシの捕獲数はまずまず順調ですが、狙っている大きい個体がまだ捕れていないのでなんとか年内に捕獲したいところです。シカも10頭くらいまでは獲ろうかな・・・。

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奥に休憩スペースができて広くなった解体小屋

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1頭目のイノシシ。ハラ抜き30弱のフルコ

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1頭目のオスジカ

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4頭目のメスジカ

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裏山のイノシシ

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3,4頭目のイノシシ。同日に捕獲

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ハラ抜き35キロと30キロ
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2014年11月02日

スズメバチとの攻防

11月に入り、気温も下がってきて9月から2ヶ月ほど続いたスズメバチとの攻防もだいぶ落ち着いてきました。コガタスズメバチやキイロスズメバチは巣門の前でホバリングしてミツバチを連れ去るだけですが、オオスズメバチは巣箱内に侵入し幼虫まで食い殺して巣を全滅させてしまうこともあるので、対策は必ず必要です。日本ミツバチならオオスズメバチを取り囲んで熱殺して自分たちで巣を守ることもできるのですが飼育種の西洋ミツバチはそうはいきません。

さて今回、西洋ミツバチ巣箱に行った対策は、
・スズメバチ捕獲器の設置
・粘着シートの設置
・定期的に巡回し、飛来個体を見つけたらバトミントンラケットで叩き落とす
の3つでした。

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捕獲したオオスズメバチ

今秋は夏の長雨と低温の影響で、スズメバチの個体数が少なかったようで(特にオオスズメバチ)、事前に養蜂家の方から聞いていたよりは襲撃は激しくなく、なんとか乗りきれている状況です。

それぞれの対策についてのメモを記します。

・スズメバチ捕獲器
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 一定数のスズメバチは捕獲できますが、捕獲されたオオスズメバチにミツバチたちが向かっていって反撃されて殺されるということが何回かありました。ミツバチたちはオオスズメバチが捕獲されていて安全だということはわからないので、こういうことになります。西洋ミツバチは日本ミツバチと違いオオスズメバチとの戦い方が未熟なので、大量に殺されてしまいます。ただ、巣門の防衛という点では圧倒的に効果があったと思います。巣門を金網でガードするだけのスズメバチ予防器というのもあるので、これを次の粘着シートと組み合わせて使うというのも検討して良いと思いました。

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捕獲器内のオオスズメバチに反撃して殺されたミツバチ

・粘着シート
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 大型のゴキブリホイホイのようなもので、ネズミ用のものを転用しています。巣箱の上に設置して、おとりのスズメバチを引っ付けておくとおもしろいように捕れます。これはスズメバチが仲間を呼ぶフェロモンを出すことを利用した捕獲法です。ただ、ネバネバに大量にひっついたオオスズメバチを見るとちょっとかわいそうな気もします。ネバネバなのでスズメバチ酒などにも利用できないのが難点です。

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粘着シートに貼り付いた直後のオオスズメバチ

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こんな感じでたくさん捕獲できます。ミツバチも何匹かひっついてしまいます

・バトミントンラケット
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 キイロスズメバチが頻繁にやって来る場合にはそれなりに効果がありますが、今回巣箱を設置しているのがビニールハウスの間なので、ちょっと叩きにくかったです。

さて、まだ油断はできませんが、スズメバチを乗り切ったら今度は越冬対策です。
posted by 豆狸 at 10:34| Comment(0) | 養蜂日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月21日

ヤマナシ酒

友人からヤマナシをたくさんもらったので、ホワイトリカーにつけてヤマナシ酒にしました。
ヤマナシは現在の梨の原種だと言われていますが、人里周辺にしか自生していないことから古い時代に中国から持ち込まれたのではないかと言われています。たしかに私が知っているヤマナシの木も廃村になった集落の山手側に生えていました。

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結構立派なサイズも

ヤマナシはそのままだと渋くて食べられないと言われていますが、味覚が鈍感な私は結構おいしいと思います。今回は特に美味しかったので、「これはひょっとして品種改良したナシと交雑して美味しくなってるのかも?」と同居人に試食してもらったところ、「渋っ!!!」と言われて吐き出されてしまいました。やはり私の味覚がおかしいようです。
ヤマナシ酒はかりん酒のように半割りにして漬け込む方法もありますが、今回はまるごとにしました。

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ホワイトリカーと氷砂糖で漬けました

さて、気づけば猟期までもう1ヶ月を切っています。今年はバタバタして海や川にあまり行けていないのですが、かと言って猟期に向けて気持ちが切り替わっているかというとまだ微妙な感じです。
とりあえずは、冷凍庫を空っぽにしないといけないので、頻繁に獣肉パーティをしているくらい。


KIMG0219.jpg定番の牡丹

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イノシシ風盛り付け

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イノシシのホルモン煮込み

あとは、子どもたちとシイの実を採りに行ったり・・・。

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シイの実をたくさん食べて脂のノッたイノシシが捕れるといいな
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2014年10月13日

スッポン捕獲

相変わらず更新の少ないブログですが、先日スッポンを獲ったので久々に記事をUPします。
今年の夏は私の友人界隈でスッポン捕りがちょっとしたブームです。一番効率よく捕れているのはカニカゴでしょうか。私の場合は、これまでは鮎捕りなどに行った際に、延縄を入れておいて獲ったりしていました。

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友人宅で泥抜き中の可愛いサイズのスッポン

ただ、今回のスッポンは手づかみ(笑)

ある真面目な用事で初めて訪れる海辺の街を歩いていると、海につながる用水路に大量のボラがいるのが見えました。「海が近いっていいなー」なんてのんきに眺めていると、その中に1匹だけ異質な生き物が!
それは甲長30cmはあろうかと思われるスッポンでした。その日は書類の入ったかばんしか持っていなかったのですが、さすがにこのサイズのスッポンを見つけて放置して行くわけにはいかずしばらく様子見。

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なかなかのサイズ。甲長27cm

すると、うまい具合にこちらの気配を感じたスッポンが砂の中に潜りました。甲羅干しや泳いでいるスッポンは亀とは思えないくらい早く逃げますが、一旦隠れた(つもりになっている)スッポンは近づいてもじっとしている事が多いです。

その後の用事のことも忘れて、意を決して川の中へ。砂の中のスッポンを後ろからわしづかみにし、見事ゲット。しかし、入れ物も何もなかったので仕方なく来ていた服を脱いで、袖を縛ってその中に入れて何とか捕獲完了。人通りのない場所だったからできた捕獲劇でした(笑)

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このサイズのスッポンに噛まれたら大事です

で、捕獲したスッポンちゃんは現在臭み取りのための泥抜き中。しばらく泥抜きして、その後さばいてから冷凍し、真冬に鍋にでもして食べようかな。

あと、川つながりで最近の獲物を紹介。

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最近定番になっているテナガエビたっぷりカップラーメン(笑)

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子どもたちが獲ったサワガニとゴリの素揚げ
posted by 豆狸 at 22:28| Comment(3) | 釣り・漁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月04日

西洋ミツバチ秋の気配

なにかとバタバタしていてブログ完全放置でしたが、西洋ミツバチの養蜂記録だけは残しておかないといけないので、久しぶりに記事をアップします。

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暑さ対策で屋根にすだれを載せたミツバチの巣箱

まずは、屋外群。6月の終わりに4回目の採蜜を行い、12リットル強のハチミツが採れました。これで合計は44リットルで重さにして60キロ以上のハチミツがこの1群から採れたことになります。春からわずか3ヶ月の間でのことなので、改めて西洋ミツバチの集蜜能力の高さを感じました。
ちなみにこの時期は山際ではミズキが満開で、アカメガシワもそこら中で咲いていたので、それらの蜜が入っていると思われます。あと、花が少なくなるこの時期、ミツバチが訪花する庭木・街路樹は、サルスベリ、ネズミモチ、ノウゼンカズラなど。百日紅と言われるサルスベリは花期が長くて良いです。あと、ウリ科の野菜やトウモロコシなども補助蜜源・花粉源としてありがたいです。
その後の屋外群は、結局第4回の採蜜後に隔王板を外して、上段にも産卵育児エリアを広げて、秋以降に世代交代する働き蜂をしっかり増やす方向にシフトしています。現状は貯蜜は上段だけで10キロ位はありそうですが、秋の流蜜がどれくらいあるかわからないので、いったんそのままにしてあります。

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第4回目の採蜜もたくさんハチミツが採れました

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上半分は貯蜜エリアで下の部分が育児エリアになっている

次にハウス群。
こちらは結局、新たにハウスに入ることもなくずっと屋外飼育中です。6月の終わりに人工分蜂を行い、若干蜂数は減ったものの、貯蜜もそこそこあり、順調に回復しています。こちらも秋の流蜜次第では軽く採蜜できるかもしれません。

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十分な貯蜜があります

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無駄巣や採蜜後の蜜蓋などを精製してつくったミツロウ

第3群。
こちらは一段箱で順調に蜂数が増えていましたが、人工分蜂に失敗した第4群と8月に合同したので、一気に2段の強群になりました。第4群は人工分蜂したものの新女王バチが交尾飛行に失敗し、無王群となってしまいました。そして、働き蜂産卵まで始まってしまい(女王がいない群れでは働き蜂が産卵を始めるが、無精卵なのでオスバチしか産まれず、いずれ蜂群が消滅する)、他群から産卵育児枠を導入して変成王台を作らせたりもしたのですが、うまく群れを立て直せず、最終的に合同することになりました。

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第3群の女王蜂。順調に産卵してくれています

というわけで、現在飼育中の西洋ミツバチは合計3群ということになります。
今後は秋のスズメバチ対策が始まります。すでにキイロスズメバチは襲来しており、スズメバチ捕獲器を巣門に取り付けました。キイロスズメバチはミツバチを1匹ずつ捕まえていくだけなので、そんなにダメージはありませんが、巣の中に侵入して群れ全体を全滅させるオオスズメバチが来はじめたら、いよいよスズメバチとの戦いの幕開けです。

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市販のスズメバチ捕獲器を取り付けた巣箱

ちなみに、梅雨時の湿気やスムシ対策、夏季の暑さ対策などは特に問題ありませんでした。暑さ対策もすだれをかけた程度です。
posted by 豆狸 at 06:38| Comment(2) | 養蜂日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月12日

西洋ミツバチ、この1ヶ月

今春から飼育を始めた西洋ミツバチですが、以前飼っていた日本ミツバチと比べるとなかなか手間が掛かります。養蜂過程をブログアップしていこうと思っていたのですが、そんな暇もないうちにどんどんいろんなことが進行してしまったので、その経緯だけでもメモとして残しておきます。

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流蜜期の増勢に成功した屋外群

まずは、屋外群。前回の採蜜のあとはかなり頻繁に王台が出来始めたので週に1〜2回内検して、ひたすら王台をつぶしました。分蜂予防の女王蜂の羽切りはやってません。
第1回採蜜から2週間経った時点で、増勢がかなり順調なので人工分蜂による増群にチャレンジしました。この経緯はのちほど。

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第2回採蜜は11・7リットル、重さにして約16キロ!

第1回採蜜から3週間明けて、第2回採蜜を行いました。隔王板で継箱を隔ててから1ヶ月以上が経過したので、上段は全て貯蜜枠になっていて良い感じでした。第1回がサクラ、ナノハナ、ウワミズザクラ、レンゲなどがメインの蜜源だったのに対し、第2回はニセアカシア、各種柑橘、シイノキなどをメインに山の木々の百花蜜です。

そして、第3回採蜜をまた3週間後に行う予定だったのですが、途中の内検時に貯蜜が溜まりすぎていて、巣箱を持ち上げるのが大変になり、予定を繰り上げて、第2回から15日後に第3回採蜜を実行。

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いい感じに上部に蜜蓋がされている貯蜜枠

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第3回採蜜は12・5リットル、重さにして17・5キロ!

これでなんと今春から合計31・7リットル(約44キロ)もこの1群からハチミツが採れた計算になります。西洋ミツバチってホントにすごいですね。ちなみに第3回はクリの蜜が入ったのでだいぶ茶色いです。一般的にはクリ蜜が入ると味が落ちると言われますが、味覚に鈍感な私には全く問題なし(笑)
クリ以外ではソヨゴや各種モチノキ、タマツゲなどにミツバチが通っているのをよく見かけました。ちなみに糖度は第1回は83で越冬蜜も含む濃厚なものでした。第2回、第3回はともに81くらいで、十分な数値でした。一般的には78度以上あれば発酵しないと言われているので、どれも常温で保存可能なよいハチミツが採れました。ちなみに、当日にハチたちが集めてきた花蜜が入ると糖度が下がると言われているので、採蜜はなるべく早朝が適しています。

採蜜はあと1回多分出来る予定で、そのあとは隔王板を外して上段にも育児エリアを広げて今後の蜂数の減少に対応していく感じになり、梅雨時の湿気やスムシ対策や蜜源が不足する夏季の暑さ対策などが今後の作業になります。


次に、ハウス群。5月中旬にイチゴの受粉作業を終えて屋外へ。約2ヶ月の過酷な環境から解放されました。その後は順調に蜂数も増え、2週間ほど前に継箱をあげ、現在は6/7。運搬箱での飼育なのでほとんど満群状態で、ぼちぼち王台もできはじめるかも。場合によってはこちらも人工分蜂させることも検討する必要があります。
あと、当初は6月から万願寺唐辛子のハウスに入れる予定でしたが、ハウスの横からある程度蜂が入るので問題ないということで、ハウス横に設置したままにするということになりました。これにより、これから夏に向けて急激に蜂が弱るという事態は回避できたので、蜂の飼育という点ではよかったです。万願寺とうがらしの開花は夏の終わりまで継続するそうなので、夏の蜜切れの時期にどれくらいハウスの中まで訪花するか気になるところです(現状は他に蜜源がたくさんあるので、そんなに興味なさそう)。
こちらは運搬箱のサイズにあう隔王板を持っていないので、継箱にも育児エリアがありますが、貯蜜次第では場合によっては1回だけ採蜜するかもしれません。


あと、人工分蜂した第3群。こちらは5月の中旬頃に屋外群から、王台付きの巣板1枚と有蓋蜂児枠2枚、貯蜜枠1枚の計4枚を蜂付きで新しい巣箱に移しました。そして、その巣箱を蜂場から2キロ離れた場所に設置し、新女王蜂が羽化し、交尾飛行が成功して産卵を開始するのを待ちました。これは途中、蜂数が多すぎて王台がたくさん出来、第1女王が未交尾分蜂を起こして鉢を半数連れていなくなってしまうというトラブルが起きましたが、1週間ほど前に無事に第2女王の産卵を確認。未交尾では小さかった女王蜂もぷっくりとしたオレンジ色のお腹の立派な新王になっていました。
この第3群は数日中に蜂場に戻す予定です。


これくらいがこの1ヶ月の西洋ミツバチ養蜂の進捗状況です。いやあしかし採蜜できる量もすごいですが、その分手間もかかって、野生種の日本ミツバチと家畜である西洋ミツバチの違いを色々と感じます。ちなみにこの1ヶ月で10回近く刺されました(笑)まだまだ修行が足りません。
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2014年05月09日

西洋ミツバチ、初採蜜!

今春より飼育を開始した西洋ミツバチの初採蜜を行いました。
その様子を写真で紹介します。
今回は継箱の9枚を採蜜する予定でしたが、1枚は貯蜜よりも花粉の貯蔵が多かったのでそのままにして、8枚を絞りました。

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巣箱から貯蜜枠を抜き出します。蜜がたっぷり入っているとかなりの重量です。蜜蓋が3分の1くらいされているのがよいとされています。ミツバチは集めてきた花蜜をハチミツに変え、さらに水分を蒸発させて十分に糖度が高まったところで蜜蓋をします。その作業中のハチたちが両面にびっしり付いています。

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巣門の前で巣枠を一回ふるうと大半のハチは下に落ちます。それでも数十匹は残るので、それは蜂ブラシで落とします。この巣枠には有蓋蜂児圏が残っています。次の採蜜作業時にはすべて羽化しているはずです。

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巣門の前はハチの洪水。パニック状態ですが、飛んだり歩いたりして、ハチたちは巣箱に戻ります。

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9枚の貯蜜枠をいただき、採蜜作業場へ移動。

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ここで遠心分離器の登場。

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蜜刀で蜜蓋を切ります。蜜刀は熱湯につけて使います。蜜蓋を切ったら、とろりとハチミツが溢れてきます。

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重さのバランスを見つつ、2枚ずつ遠心分離機にセット。途中で裏返して両面の蜜を採ります。

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下のコックをひねるとしぼりたてのハチミツが!

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今回採れたハチミツはなんと7・5リットル、重さにして約10キロ。日本ミツバチでは考えられない収量です。家畜である西洋ミツバチの採蜜能力を感じました。
しかも、順調に行けば数週間ごとに夏くらいまでは採蜜できる予定です。

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ミツバチさん、どうもありがとうございました。
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2014年05月06日

採蜜に向けて

西洋ミツバチの養蜂、なかなか順調です。今回は屋外群の採蜜に向けて、ちょっと変則的な作業をしました。
採蜜は通常は継箱の9枚からハチミツを取りますが、その貯蜜巣枠が私のミツバチの場合は、今春に巣礎から盛らせて作らせたばかりのもので、それを遠心分離機にかけると新しい巣は巣自体が脆いため、壊れてしまうという問題がありました。そこでハウス群の古い巣枠4枚と屋外群の新しい巣枠3枚を交換することにしました(ハウス群は群勢が衰えているので、この機会に1枚減らし4枚群とします)。

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ここから4枚の古い巣枠を取り出します

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ハチはふるい落としたあと、蜂ブラシで丁寧に落とす

ハウス群の方はやはりほとんど貯蜜がなく、産卵もあまりされていませんでした。まあ、そのほうが都合が良いので、それらを屋外群へ移動しました。ちなみにこの少し前に屋外群の給餌器についた無駄巣を給餌器ごとハウス群へ移動させていたのですが、これもさらに無駄巣が拡大する感じになってしまっていたので、可愛そうでしたがこの際に撤去しました。ほとんどがオスバチ巣房だったので、群勢にはあまり影響しないと思います。

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巣が急になくなったミツバチはパニック。すぐに新しい巣枠を入れました

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給餌器についた無駄巣は撤去しました

今回の変速作業で、屋外群は9/7となり、上段は限界まで巣枠が入りました。また、この時に隔王板を入れましたので、女王蜂は下段でのみしか活動できなくなり、下段が産卵育児スペース、上段が貯蜜スペースと徐々に分かれていくことになります。ただ、これにより産卵育児スペースが限定されてしまうので、分蜂熱は高まりやすく、これからは頻繁な内検と王台チェックが重要になります。

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元気いっぱいの屋外群

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これが王台

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王台の中にはローヤルゼリーがつまっています

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最初にこういう土台を作ってから王台ができます

ミツバチは卵3日、蜂児6日、蛹12日なので、隔王板を入れてから、10日経てば上段から卵、蜂児は消えます。そして、20日ほど経てばほぼ完全に貯蜜スペースになります。ミツバチは蛹が孵って空になった巣房にはすぐに貯蜜を始めます。上段の貯蜜が増えていきたら、いよいよ採蜜です。

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弱ってるハウス群に菜の花とウワミズザクラの差し入れ

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ハウス群の働きでイチゴはたわわに実りました
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2014年05月04日

イノシシの丸焼き

先月の中頃、いろいろとお祝いごとが重なったので、イノシシの丸焼きをしました。

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冷凍イノシシ解凍中

丸焼きに使ったイノシシはこの猟期に捕れた4頭目のフルコ。捕れた時に痩せ気味だったので、「これは丸焼きようにちょうどいい!」と思って、ハラだけ出してから米袋に入れて冷凍しておいたものです(脂がのっていると、丸焼きにすると炎上するので)。

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バーナーで毛焼き

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丸焼きのイメージの手足で吊る感じではなく、開きにして両面を焼く

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頭は絶対に火が通らないけど、せっかくだから付けたまま

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裏側はこんな感じ。炭火の遠火でじっくり焼きます

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なかなか焼けないので、冷凍しておいた去年の鮎を焼く

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だいぶいい感じの飴色に

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火が通ったバラ、ロースの部分から切り分けて食べ始める

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あとは部位ごとに網でじっくり焼いて食べる

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翌日に骨に残った肉も全部そぎ落として真空パック

ハラ抜きで25キロくらいの個体だったので、10数キロは肉が取れたはずですが、20人ほどの参加者でほとんど食べ尽くしました。なかなか評判も良かったので、年に1度くらいはやってもいいかな。

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2014年04月14日

西洋ミツバチ内検記録

4月の第1週の内検時にハウス群は貯蜜が減少していたため、砂糖水(水900cc、砂糖1・5キロ)を給餌しました。花粉の貯蔵量も少なそうでしたが、ボチボチとハウス内のイチゴの花が咲いてきていたので、代用花粉などは与えませんでした。ちなみに、給餌器いっぱいに砂糖水を入れておいても、ハチは一晩でそれを巣板に移してしまいます。実際翌日にちょっと蓋を開けてみたら給餌器はもう空っぽでした。

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蜂の数はそこそこいるけど、貯蜜が少なく巣板が軽い

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蛹になっているエリアがたくさんあるのは、ビニールが張られる前の順調だった頃の育児の名残かな

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巣枠は増やさず、砂糖水を給餌

一方、屋外群は順調そのもので、巣礎枠を追加するタイミングが完全に遅れてしまい、仕切り板のかわりに入れていた給餌器に豪快な無駄巣を作っていました。5枚の巣板のうち4枚位は貯蜜たっぷりで、女王蜂が産卵スペースがなくて困っているような状況でした。なので、とりあえず巣礎枠を2枚追加しました。

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順調な屋外群

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給餌器がへんなことに・・・

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無理やり巣を作っちゃってます

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女王蜂も健在。真ん中の辺り

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とりあえず2枚追加

ちなみに、両方の巣箱でもオスバチが発生していました。オスバチがいるということは、分蜂の可能性もあると思い、念のため王台も探しましたが、特に無し。西洋ミツバチの分蜂は5月頃とのことですが、油断は禁物です。

なお、その後、4月の第2週にも内検しました。

ハウス群は、あまり状況が変わってなかったので同量の砂糖水を給餌。ただ、ハウスのサイドカーテンの開いたところから上手に出入りする蜂がちょっと増えているような気がしたのと、花粉を運び込んでくる量も少しは増えている印象でした。次回の内検で試しに巣礎枠を1枚追加してみようと思っています。

屋外群は、より活性化してきていて、1週間前に入れた巣礎枠にほぼ巣を作り終わっていて、産卵育児を開始していました。なので、ついに継箱をして2段巣箱にしました。その際に元々あった巣板のうち蜂児が多そうな巣板を2枚、継箱に上げて、上下それぞれを新たな巣礎枠でサンドイッチにしました。つまり、新しい巣礎枠を4枚追加したということです。巣板の数は4/7となりました。給餌器についていた無駄巣は今回撤去しようと思っていたのですが、半分以上が育児エリアになってしまっていたので、それらが無事成虫になってから撤去することにしました。なので、この操作が正しいかはわかりませんが、さらに産卵エリアにされないように他の巣板から離して2段目の端っこに設置しました。

さてさて、4月の第3週の内検ではどうなっているでしょうか。
posted by 豆狸 at 01:05| Comment(0) | 養蜂日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月03日

西洋ミツバチ2蜂群の状況

3月末時点での西洋ミツバチ2蜂群の状況です。

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ついにビニールが張られたパイプハウス

まず、ハウス群はこれまでビニールが張られていない状況だったので順調な感じでしたが、3月下旬についにビニールが張られました。ビニールを張ったあとの数日で目に見えるだけでも数百匹はパニックになり死んでしまいました。ビニールの隙間に入ってしまって出られなくなったハチも入れば、方向感覚を失い巣箱に帰れないままハウス内で死んでいるハチもいました。

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ビニールの隙間に挟まって出られなくなったハチたち

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夕方になっても巣箱に帰れなくなっているハチ

これまで農薬以外でここまで人為的なダメージを与えたのを見たことがなかったので正直ショックでした。ビニールハウスは日中はサイドカーテンと前後の扉は全開なのですが、なかなかそこから外に飛び出すということを覚えるには時間がかかるようです。1週間ほど経って、死ぬハチは減ったように思いますが、蜂数はだいぶ減少してしまったように思います。扉とサイドカーテンは朝は7時頃に開けられ、夕方は5時頃に閉じられるので、そんなに閉めだされるハチはいない模様。しかし、やはり花粉交配のためのポリネーションはハウス内の花粉のあるなしにかかわらず、ハチにとっては過酷な環境であるということがよくわかりました。

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ビニール一面に残されたハチの糞が物悲しい

ただ、これから苺の花も一斉に開花してくるし、だいぶハチも外への出方も覚えてきたようなので、なんとか体制を建て直してもらいたいところです。

一方の屋外の蜂群は基本的には順調そのものですが、設置場所の問題で3月下旬に一度雪が積もった時に巣箱がかなり濡れてしまい、それで急激に巣箱内の温度が下がり消耗したハチたちが大量死してしまうという事件がありました。巣門の前に100匹以上が死んで運びだされていました。これは農薬も疑いましたが、蜂児が一切死んでいないのと、それ以降全く死んでいるハチを見かけなくなったので、まず間違いなく季節外れの雪が原因だったのではと考えています。

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巣門の前に沢山のハチの死骸

次は3回目の内検の記事を書く予定です。

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イノシシの毛で作った蜂ブラシ。巣板などにひっついているハチを優しく払い落とす蜂具

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イノシシの毛は毛先が枝毛になっていて柔らかく折れにくいので、ハチブラシには最適
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2014年04月01日

冬場のニワトリ、換羽と産卵ストップ

前回の養鶏日記の記事を書いた1週間後の12月下旬から我が家のニワトリは産卵をストップしました。
一昨年の春にヒナを導入して、10月に初産。そこから15ヶ月ほど産卵を続けたことになります。冬場の産卵停止に合わせて、換羽も自然に行われ、冬場の寒い時期なのに一時期はずいぶんみすぼらしい姿になっていました(写真は撮り忘れました)。
そして、2月中旬に自然に産卵再開。2ヶ月の休養期間があったおかげか、大変順調なペースで良い卵を産んでくれています。

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冬場は畑に放して不足がちな緑餌を補う

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緑餌に飽きたら土を掘って虫探し

ちなみに、一般的な平飼い養鶏では、強制換羽をする所も多いようです。これは、産卵後10ヶ月を経過したくらいで、餌を絶つなどして強制的に換羽・休産させ、再度8〜9ヶ月程度採卵するというものです。これはなるべくニワトリを長く飼育するための技術で、大規模な養鶏場などはこういったことは経営効率を考えて行わず、産卵率の落ちる産卵後10ヶ月で廃鶏としているところがほとんどです。

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無事産卵再開!

さて、順調に自然換羽と休産期を経た我が家のニワトリたちは(ほっといただけですが・・・)、おそらくは今年の秋くらいまでにはちゃんと卵を産んでくれるでしょう。で、ここで多くの平飼い農家は廃鶏として処理し、お肉にします。
我が家はどうするかはまだ方針が決まっていませんが、今のところの予定では当面飼い続けます。5年くらいはペースが落ちるものの産卵すると言われているので、子どもたちにとっての最初のニワトリだし、飼い続けても良いかなと思っています。ただ、だんだん春にしか産卵しなくなるそうなので、我が家の卵の自給を考えると、来春には何羽か新たなヒナを迎え入れる必要はあると思います。

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卵のために牡蠣殻をたくさん砕いてあげます

まあ、色々試しているうちに我が家に最適のニワトリ飼育サイクルが出来て行くのではと思っています。いずれはオンドリも飼ってヒナの自給もやりたいところですが、オンドリは近所の騒音問題もあるので焦らずボチボチやっていこうと思います。
posted by 豆狸 at 01:14| Comment(0) | 養鶏日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする